針時計 - I
子供のころから機械いじりが趣味だった。
それは軍に入って整備士をしている祖父の影響でもあっただろうし、両親が都市内で部品製造工場を営んでいるというのも大きな要因だっただろう。
他の同年代の子供たちが親から与えれられたゲームやボールで遊んでいたように、私は自分の周りにあったドライバーを使って物を分解することで時間を過ごしていた。無意味に対象を分解するという行為から、対象の仕組みへと興味が移るのにはそう時間はかからなかったように思う。
優れた仕掛けというものは芸術にも等しい。
その事実に初めて気がついたのは、とある時計を分解したときのことだった。
十二の数字を三つの針で指し示すことによって時を刻む、旧世代然とした針時計。
十分の一秒単位のズレも生じさせない電波時計と違い、それは放っておけば徐々に誤差を広げていく、技術が発達した現代においては骨董品と言っても差し支えの無い代物。
そんな時計を分解し始め内部を除いたときに、九才の自分は心を奪われた。
決して外見的な美しさを否定するわけでは無いが、無駄を削りきり、研磨することにより生まれる機能美は当時の自分を釘付けにした。内包される部品に一つとして無駄なものは無く、それぞれが緻密に関わり合ってお互いの役割を発揮する。
そこには一切の不協和音も無い。
必要最小限に納められた歯車が重なり、噛み合い、時を刻む仕組みを動かす。
幼い自分は手に持った工具を差し込むことも忘れて、母親に声をかけられるまでじっとその光景を眺め続けていた。
その翌日からだ。
無闇やたらに物を分解するのではなく、がわ(・・)を外してから中身を観察し、それぞれの部位がどのような役割を持っているのかを考える様になった。当然幼い自分だけの知識では分からないことの方が多かったが、質問をすれば答えてくれる両親がいたのは僥倖だっただろう。その結果、幼い自分は砂漠の上に水滴を垂らした様に、貪欲に知識を吸収していった。
――時計、携帯端末、小型ゲーム機、コンピューター、映像機、乗用車
興味の対象が時と共に複雑化していき、その歩みの先に機能美と技術の結晶である軍事兵器があったとしても、それは自然な成り行きであろう。
取り分け興味があったのは人と同じ四肢を持つ巨大兵器、万能人型戦闘機であった。幼い頃より話を聞かされてきた祖父の影響が出たといわれても否定しようがない。
だがその事を口にすると、意外にも両親からは反対された。
ごくありふれた一般的な家庭であれば大切な一人娘が軍に、それも現代の主戦力たる万能兵器に関わる仕事に就きたいと言い出せば、心配や不安から反対するのが普通なのかもしれない。
だが、あの親である。
幼いころから一人娘が同年代の知り合いも碌に作らずに室内で延々と機械いじりを続けていたことにも何も言わなかった両親だ。てっきり無関心なのかとも思っていたが、一人娘に対する愛情を一応は持っていたらしい。少しだけ嬉しく思ってしまったが――それはそれ、これはこれ。
結局今自分はこうして工具を手にしながら鉄の巨人の内部に半身を突っ込んでいるわけだが。
濃紺色の作業服に身を包んだミサ=コスタニカは最後の部品がしっかりと接続されていることを確かめて、その周囲に不純物が存在していないことを数度確認してから突っ込んでいた身体を抜け出させた。
周囲を鉄に囲まれた圧迫感から解放されて、息を吹き出す。
万能人型戦闘機は組み立ての手間を減らすためにできる限りの各部モジュール化を行われてはいるが、どんなに効率化を進めようとも最終的には人間の手が必要になる。端末上で機体異常無しとなっていても、動作開始直後に異常を吐き出すことも稀に存在する。何が原因になるかはわからない。機械内部に入り込んだ僅かな埃が熱で発火して機器をショートさせ、機体を内部から破壊するということもあり得るのだ。
その可能性を限りなく零に近づけるためにも、整備員が最後に自分の目で確認するという非効率極まりないこの作業も必要な工程だった。
点検を終えて身体を起こし、つい額についた汗を拭ってから、しまったと顔を顰める。
機械作業用の特殊手袋をはずして拭った箇所を指で撫でてみると案の定、黒くべとついた機油がこびりついていた。工業製品系の油は市販の洗料では中々落ちず、専用の洗剤を使う必要がある。人体に有害というほどではないが、かといって推奨されるようなものでもない。基本的には肌荒れの原因になったりする、年頃の人物にとっては忌避するものだろう。
――まあ、いいか。
だが大して考えることもなくそう結論づけた自分に気が付いて、ミサは一人鼻を鳴らす。
つくづく女には向いていない職種だなと思い、それを大して気に留めない自分はつくづく女に向いていないのだろうなと思う。まあ今更だろう。一般的な感性を持った普通の女が、人殺しの兵器の整備を好んでするわけもない。
数歩下がった位置から、首を持ち上げる。
白い人工の光によって明るく照らされた格納庫。その中で悠然と佇むのはアーマメント社製万能人型戦闘機〈フォルティ〉である。
一般配備のものとは異なる蒼躯に染め上げられたその鉄の巨人は、シンゴラレ部隊に配属されている、搭乗者に合わせて独自改修された特別機である。
独自改修とは言っても一般的には内装系機器の数値調整などを主として、その見かけが大きく異なることは殆ど無い。そういう意味でも、ミサが扱うこの〈フォルティ〉は特別と言えた。
腕周りや太腿部など、特殊装甲板を大胆に排除したその〈フォルティ〉は通常機よりも一回りほど小さい印象を与えてくる。特に肩幅は印象だけでなく、実数値で表してみても大分減少しているし、関節周りは人間の骨格に当たる特殊合金製の内部フレームと、その周囲を覆い込む様に繋がる人工筋肉を間近に包む対環境保護用の科学シートが剥き出しになっていた。ただし胸部の正面複合装甲のみは通常機と仕様を変更していないために、そこだけが強調されて少々大きく見える。
一番の特徴は、機体臀部から斜め下後方に伸びた部品であろうか。その正体は空中機動制御を行うための抵抗尾翼であるが、通常機よりも遙かに長いその部位はまるで尻尾が生えているかの様な印象を抱かせる。
中身を晒す関節部と細長い手足、前面に膨らんだ胴体部、そして伸びた尾っぽ。
それが整備員の間で〈ゾンビ〉〈半壊〉〈尻尾付き〉などと名付けられている機体の全容であり、総じてしまえば、奇妙、奇特、奇異、といった言葉が当て嵌められる外観であった。
他の箇所の点検終了の声が上がっていく中で、ミサは密かに固くなった肩を解すように腕を回す。疲労が溜まっていることは誤魔化しようがない。
今眼前にある機体は、突貫にも等しい短時間で組み立て上げられたものである。予め部位単位で保存してあった予備パーツを利用しているとはいえ、短時間で万能人型戦闘機を作り上げ、稼働可能状態に持っていくのは容易なことではない。部隊内に存在する整備員の大半を稼働させての大仕事であった。
似た様な経験は一ヶ月前にも経験していた。その時は十日間で予備パーツを組み上げたわけだが、その時の経験が生きたのか今回はその時間を一日以上短縮することに成功していた。
かといって、手間暇を惜しんだわけでも無い。
ミサを含めて機体の組み立て作業に取り組んでいた者達の疲労は極限にまで達している。それこそこの場で寝て良いと言われればすぐにでも倒れ伏してしまいたいくらいだ。
「第二関節部最終確認終了しましたー!」
その声を皮切りに。
悲鳴とも呻きとも判別のつかぬ声が周りから立ち上る。全員が目の下に隈を付け油に汚れていない者などいない。作業を全てやり終えて、死体の様なおぼつかぬ足取りで蒼躯の巨人の周りに集っていた者達が倉庫内から立ち去っていく。
ミサはその集団には混じらずに、眼前の〈フォルティ〉を見上げていた。
万能人型戦闘機。
現代技術の結晶とも言うべき、機械仕掛けの巨人。
伸縮する人工筋肉とサーボモーターによって内部フレームを躍動させ、高出力の推進ユニットによって高空戦を可能とする汎用型兵器。仕掛けも仕組みも用途も技術水準も、何もかもが違っていたが、内部の機構に一切の無駄が存在しないその洗練された機能美はかつて幼い頃に見た針時計と通じるものがあった。
――カチカチカチ
時を刻む音を幻聴する。
その事を確認して、ミサは人知れず満足そうに笑みを浮かべて一つ頷く。
しかしすぐに明日のことを思い出して渋面を浮かべた。
目前の機体は内部の数値要請も合わせて以前と変わらぬ姿に戻ってはいたが、全ての調整が終わったわけでは無い。ある意味で本番とも言える事項が残っていた。
万能人型戦闘機と搭乗者。
これらは二つ合わせて一つなのである。
***
複合感覚器が捉えている数は七。
だが範囲を拡大させればその数はまだまだ増加していっている。
高速機動を行っていた蒼躯の〈フォルティ〉が右腕に構えた突撃銃を構え、火器管制が自動予測演算を終わらせるよりも早く、引き金を引いた。
狙いを定まらせぬよう乱数機動を行っていた仮想標的機が、被弾信号を受け取って排除したとみなされる。撃墜判定を受けて領域外へと離脱していく無人機に目をくれることも無く、次の仮想標的機へと銃口を動かす。
撃墜、撃墜、撃墜、撃墜、撃墜――
空中を無秩序に乱舞する仮想標的機が次々と撃墜判定を受けて、複合感覚器上の表示から消えていく。鉄の巨人が次から次へと、得物を食い散らかしていく。
随伴機と繋がった通信機からは息を呑む声が聞こえてきた気がしたが、搭乗者であるクルスは一切気を寄越さなかった。
(以前よりも動きが重い……、いや固い。目測の狙いがし辛いな)
新たに組み上げられた自分の搭乗機の感触を一つずつ確かめていく。姿形は同じでも、この機体は以前とは別の機体である。数値では表れない様な些細な違い。それを探り出す様に機体を動かしていく。
軽量化を施した〈フォルティ〉はかつての機体と比べればそれでも見劣るものであったが、初めて搭乗したときの状態よりは遙かに融通が利いた。やたらと悲鳴を上げる補助機構の大半も沈黙を保っているし、機体の加速も随分とマシになった。
「――射撃動作チェック終了、格闘戦を想定した高速機動の動作テストに移行する」
『了解ー』
随伴機から了承の意を受けて、尻尾の生えた〈フォルティ〉が小半径旋回を開始。
ただ速いだけだった先程までの動きが、より精緻に、複雑な軌跡を描いていく。沈黙を保っていた機体がだんだんと煩くなり始めるが、それを力尽くでねじ伏せていく。特に過保護すぎる自動姿勢制御機構は念入りに相手をする必要があった。
複合感覚器に映し出される無数の赤い表示は全て標的だ。
回転軌道を行いながら、仮想標的機に銃口を向けて、撃墜。その脇をすり抜けながら、今度は大地に頭を向けつつ引き金を引いていく。
青い空が下に、緑の山々が上に。
視界の天地が逆転する中で、次々と仮想標的機が空域から離脱していく。それは常人には再現出来ぬ曲芸じみた動きと並列して実行されているにしては、あまりにも正確な射撃であった。外れ弾は殆ど無く、標的の重心点を的確に射貫いていく。標的を掠める様な命中が存在していないということは、その結果がまぐれ当たりや偶然ではないということの証明であった。
指定領空内に存在した四十四機の仮想標的機を排除し終えるのに要した時間は二十分も無いだろう。
撃墜、撃墜、撃墜、撃墜、撃墜――
複合感覚器から自機と随伴機を除いた全ての反応が消え去ったのを認めて、空中で〈フォルティ〉が完全制止する。その中に収まったクルスは自身が行った機体の挙動を仔細に感じ取り、反芻し、把握していく。
と、
『おめでとー』
そんな間延びした声が通信機から聞こえてきた。
耳に纏わり付く様なソプラノボイス。声だけの通信機に相手の顔は見えないが、聞こえてきた声の持ち主がその整った容貌に暖かな笑みを浮かべていることは容易に想像がついた。セーラが日頃から氷の様な無表情を貼り付けているの同じように、随伴機の搭乗者、エレナは大抵人の心を軟化させる様な笑みを浮かべているのである。
「……おめでとうって、何が?」
彼女の発言の意味が分からずに、クルスは困惑の混じった問いを返した。少し思索して見るも、お祝いの言葉を与えられる様な出来事は思いつかなかった。
『目標撃墜数達成の最速記録更新ー』
「あー……」
どうやらそういう事らしい。
まるで意識していなかったクルスは、喜びの感情が浮かんでくるわけでも無く、かといってどうでも良いと思える程淡泊にもなれず、なんと言うべきか言葉を探す様に声を漏らした。
『それも全記録を大幅更新だよー。これで調整中の機体で出したっていうんだから、嫌味を言う気力も無くなるなー』
「いや、嫌味なんて言うなよ……。ちなみに記録更新すると名前が残るとか?」
『そうだねー。あとは新記録達成者には特別手当が出るんだよー』
「お、マジで?」
特別手当と聞いて、クルスはそこで初めて喜色混じった声を上げた。
別に使う宛があるわけでも無いのだが、ボーナスと聞くと少しテンションが上がってしまう。ゲーム時代に散々金策に苦労したのも一因としてあるかも知れない。何をするにも資金を必要とするあの世界では、プレイヤーの殆どは俗物的になってしまう。
『あ、でも残念ー』
「……おい?」
喜かけた途端に聞こえてきた水を差す声に、クルスは嫌な予感を感じながら聞き返す。
『私達の機体は改修が行われてるから記録の対象外だー』
「意味ないじゃん……」
喜び損をさせられて、溜息を吐く。
からかわれているのか、単純に年下扱いされているのか。
彼女と付き合いの長いタマルの弁によれば空気の読めない天然だそうだが、クルスはエレナという女性の仕草にどうも作為的な匂いを感じていた。常に無表情を貼り付けているセーラとは対照的な、柔らかな笑みを浮かべているエレナ。正反対にも見えて、周囲から内心を察せらせないという意味ではあまり差異は無い。
別に悪意の様なものは感じないので、気にしなくていいと言われればその通りなのだが。
『なんなら今度は通常機でやってみるー? そうすれば賞金も貰えるよー?』
「……止めとく」
緊張感を消す間延びした声。
以前に乗った通常仕様の〈フォルティ〉の乗り心地を思い出して、クルスはうんざりと首を振った。何かとクルスの行う機動に文句を言い反抗的動作を行うあの機体は、操っていて非常にストレスが溜まるのだ。じゃじゃ馬を扱うのとは別種の気苦労が発生する。好きこのんでもう一度身を預けたいとは思えなかった。
それでも一度手の平に舞い込んできた報償が離れていくのを未練がましく勿体ないなと考えていると、
『七番機、二番機、状況を報告せよ』
割り込んできた声。
名前は知らぬが、部隊の通信士としてよく耳にする女性の声であった。
『こちら二番機ー、七番機の機動テスト終了しましたー』
エレナが答える。
『状況了解しました。速やかに帰投を』
『了解ー』
「……了解」
エレナとクルスは各々に返事をし――二機の万能人型戦闘機は指定空域から基地へと進路をとった。
***
この辺りの夏は長い。
夏の訪れを感じてから早一ヶ月以上、周囲は未だ蝉時雨に包まれている。
山々は劣らぬ緑に囲まれて、後ろに控えている枯木の季節の訪れを一切感じさせることがない。強い日差しと共に気温上昇の一途を辿る気候に負けることもなく、待ち構えていたミサは格納庫へと運ばれてきた機体の元へと駆け寄った。
上から下へざっと機体を眺めて確認する。
傍目に見て異常はない――が、僅かな異音を察知する。それは実際に聞こえたわけでは無い。だが歯車が些細なズレを起こして擦れる様な、そんな感覚をミサは確かに捉えた。
機体に不備があるわけでは無い。
駆動率、伝導率、全て正常。
ならば異音の原因とは何なのか。
そんなものは決まっている。
胸部装甲が開け放たれ、伸びた舷梯の上を伝って下へ降りてくる少年をミサは据わった目つきで眺めた。
黒髪亜麻色の瞳。
東洋の少数民族によく見られる身体的特徴を持った、クルス=フィアという名の少年であり、パイロットスーツに包まれたその身体は軍人として見るには少々心許なく感じる。実際、搭乗者以外の軍人としての適正はあまり褒められたものではないと噂程度に聞いてはいたが、ミサにとってはどうでもいいことである。
視線が合ったクルスは怯んだ様に一瞬だけ足を止めたが、ミサは構わなかった。慣らし運転から戻ってきた少年の元まで近寄って、口を開く。
「おいバカチン」
その言葉にクルスは辟易した様子で息を漏らす。
「なあ、あんたは語尾に罵声でもつけてないと死ぬ病気にでもかかってるのか?」
そう呟き声が聞こえてくるものの、ミサはその声をまるで無かったかの様に扱った。実際彼女にとってはどうでも良かったのだ。
「今回の慣らしの報告をしろノロノロ」
「……ノロノロ? まあ、もう慣れたけどさ……。――前よりも若干関節駆動が緩い。あとは衝撃の緩衝が固い、照準行動に違和感を感じる。……というか、後で報告書は渡すし、入力ログも残ってるんだろ? 聞く意味あるのかこれ」
「お前が書いた報告書は分かり辛い。小学生の作文か」
「ほっとけ! 仕方が無いだろ! 報告書とかそんなもの、今まで書いたこと無かったんだから!」
「そんなことは知らない」
図星を突かれた自覚はあるのかクルスは叫び越えを上げたが、ミサは興味が無いとばかりに一蹴した。万能人型戦闘機の搭乗者という立場にありながら報告書の書式などを殆ど知らないこの相手には色々と疑問を覚えないでも無かったが、そんなことはミサにとっては些事に過ぎないのである。
――キリキリと、歯車が綺麗に噛み合わずに擦れる異音。
機体に不備は無い。
少々度を過ぎた改修作業は行われているが、全て想定の範囲内に収まっている。扱いにくいのは間違いないが、万全の状態だというのは間違いない。
ならば何故、機体を見て不協和音が鳴り響くのか。
――ガリガリガリ
――キリキリキリ
実際にはあるはずの無い音が脳裏に聞こえてくる様だった。
この感覚には覚えがある。
出来の悪い仕掛けを見たとき、無駄な行程が幾つも存在したとき、この音が聞こえてくる。芸術とはほど遠いその騒音がどうしようもなく胸中を苛立たせる、脳裏を刺激する。
原因は何だ。
決まっている。
欠けた部品が挟まっているからだ。
「……次の慣らしは明日の午後だぞ。それまでに修正しておく」
黒髪の少年をじっと見据える。
歪な歯車。
この音を一体どうしたら正常に戻せるのか。
ミサは静かに答えを模索していた。




