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鈴蘭の花束  作者: 碧猫
2/2

女心と秋の風


●第2話●

~女心と秋の風~




「ミカ、また足逆だよ」

「あっ!ごめんごめん」

「まあ大丈夫よ。あと1ヶ月あるんだし」


放課後、私たちは学校のトレーニング・ルームで、鈴高祭に出すダンスの練習をしていた。この時期になると、ステージ発表に参加する生徒がちらほら、空き教室を使って練習を始めだす。トレーニングルームが使われるのは主に運動部がシーズンオフする冬期間中だから、9月の今なら心置きなく使える。私たちの他に何組も、稽古に励んでいる生徒の姿がある。


「あ、あれ香莉奈たちじゃない?」

向こうに、例の遊び人香莉奈を筆頭に、友紀、陽子の『にぎやかトリオ』がいた。『下ネタトリオ』ではないか、という声も多々あるが、私も激しく同意する。

彼女たちは、長椅子に座って談笑していた。休憩中かな、と思い声を掛けようとしたが、またセックスがどうだのと喋っているのが聞こえてきて、赤面する。

どうも私は、そういう話が苦手だ。私がまだ子供っぽいだけなんだろうか。経験もない私は、良くも悪くも、香莉奈たちは違う世界にいるんだなあ、と思う。


「再開すっか!」

陽気な陽子が立ち上がる。彼女たちのCDプレイヤーから、音楽が流れ出す。曲名は分からなかったが、聴いたことがあるような、軽快なメロディーだ。


私たちは、目を丸くした。

香莉奈たちのダンスは、もうすでに高い完成度だった。素早い上半身の動きや複雑なステップを、次々にこなしていく。3人の息もぴったり、今すぐにでもステージに立てるのではないだろうか。

「…すごい」

加奈江が、思わず声を漏らした。


注目すべきは、友紀だった。いつもはチャラチャラしている子だが、ダンスは圧巻のクオリティだった。めまぐるしく体勢を変え、足を踏み替え、私の目で追っていけないほどの動き方をする。『キレがある』というやつだろうか、ど素人の私にもはっきり分かるほど、上手い。他の2人もかなりのレベルであるはずなのに、その中でも友紀は別格だった。

曲が盛り上がるにつれ、友紀のダンスもさらに激しさを増す。私とは体の作りが違うのではないかと思うほど、彼女の動きは速く、正確だった。時折見せる誘うような仕草もとても様になっていて、女の私でさえどきっとした。

今度は繋子が感嘆する。

「見とれちゃう。友紀、ギャルサーに顔出したりもしてるらしいもんね」

「ぎゃるさー?あのパラパラとかの?」

「そうそう、きっとその中でもかなりイケてる方じゃない?あれなら」

「あたしらとは、雲泥の差だね」

ハイレベル、というのを見せつけられ、私たちはどんよりとしてくる。

良実が、切り出す。

「休憩…しよっか」


黒い革が張られた長椅子に、四人で腰を下ろす。

ふう、と息をつき、連日の練習で痛んだ腿をさする。「すっかり筋肉痛だよ。痛っー」

顔をしかめる私に、繋子が反応する。

「あらあら、運動不足なのよ」

「繋子は大丈夫なの?」

「あたしはほら、普段鍛えてるし」

「へぇ~」

確かに繋子の腕や脚は引き締まって細く、服の上からでも腰の色っぽいくびれが確認できる。

繋子のスタイルのよさは、クラスの中でも定評があった。

「繋子にひきかえ、だらしないなあ美香は」

加奈江がからかう。

「うるさいうるさい」

「昨日はあんなにかっこ良かったのに」

昨日。ああ、真由との一件のことだ。真由の態度が気に入らなかった私が、真由と口論になった。1日経って思い返すと、少し恥ずかしい。もう少し冷静でいられなかったものか。「あれは、あたしも少し、ほんっの少しだけど悪かったよ」

「そんなことない!美香が頑張ってくれて、あたしはすっきりしたよ」

繋子が身を乗り出す。

「そうなの?」

「そうだよ。クラスのみんなも、真由にはムカついてるって」

繋子の言うみんな、というのがどのくらいの範囲を指すのか分からなかったが、自分の行動が正当化された気になって、少しほっとした。

「田代チャンにはちょっと悪いことしたけどね」

田代チャン?急に担任教師の名前が出てくる理由が、私は分からなかった。

「ほら田代チャン、廊下で様子見てたから」

「そ、そうだったの?」

「そうだよ。あたしたちはそれに気付いて、慌てて止めよう止めようと」「全然気付かなかった」

「昼休みだけど、用事とかあったのかな?教室入りたいけどなんか揉めてるし入りづらいなあ、って感じだった」

「入ってくれば収まるのに」

「そうなんだよねえ」

不思議がる繋子と私に、良実が言葉を挟む。

「私たちに解決して欲しかったんじゃない?」

「え」

「自分が仲介しても意味ないって思ったんじゃないかな、田代チャンは」

その良実の意見に、加奈江が賛同する。

「そういうとこあるかもね、田代チャン。まだ27だけど、年寄り臭いっつーか」

「分かるかも。和服とか似合いそう」

「うんうん、演歌とかも聞いてそうだよね」

「盆栽もいじってそう」

盆栽は言い過ぎだ、4人は顔を合わせて笑った。



○○○




練習を終え4人が昇降口に向かっていると、楽器の音が聴こえてきた。おそらく吹奏楽部の管楽器だ。

「覗いてみよっか」

言い出したのは繋子だった。

音は、多目的室から聴こえていた。少しドアを開け、中を覗く。いたのは、例の『神とマリアが笑えば最強』こと、3-2クラスの吹奏楽部3人娘だった。


名前の通り“神テクニック”を持つ、5歳からの経験者、神馬。吹奏楽部の部長で、担当はサックス。


音楽センスに溢れ、聴く者を魅了する天才肌、真理亜。担当はフルート。


笑顔を絶やさず、チームのムードメーカーにして人一倍の努力家、笑美。担当はサックス。

「まだ練習してるんだ」

演奏が止んだところを見計らって加奈江が声をかけると、3人は驚いたようで肩をすくめた。

「加奈江!聴いてたの?」

まず応えたのは、真理亜だった。

「聴こえてきたから、寄ってみたの。居残り?」

「そう。今日は練習早めに終わったんだけど、大会近いから」

大会は確か、文化祭の1週間前…つまりあと3週間もない。

「仕上がったの?」

「全然。新曲に関しては、個人個人の演奏も完璧じゃないから、全体練習はまだなの。神馬は余裕だけどね」

「そんなことない」

真理亜がからかうと、神馬さんが無愛想に反応した。

「何言ってるの。今日まだミスしてないでしょ。愛子は悩む次元が1つ上なのね」

愛子とは誰だ、と思ったら神馬さんの下の名前だった。

神馬さんは音楽に関して英才教育に近いものを与えられていたので、その能力はずば抜けている。そのつっけんどんな性格も相まってクラスからは畏敬の対象とされており、名字で呼ぶのが一般となっている。

「あたしなんてサックス、愛子から教わってばっかりだよ」

神馬と同じサックス担当、笑美が口を尖らせる。

「笑美だって相当、上手くなったじゃない」

笑美と私は1年生のときもクラスが一緒だったため、その頃の演奏も私は知っていた。初心者だった当時と比べ、今の笑美は別人のように上手い。

「ありがとう美香。最後の大会頑張らないとね」

「最後かあ、私まで感無量だなあ。親心ってやつ?」

私は感慨深くなる。

「1年の頃、よく聴いてくれたもんね」

「しょっちゅう練習に付き合わされたっけ。いい思い出だよ」

そして今度は神馬さんが

「3年間終わっちゃうんだなー。あっという間だった」

と漏らすと真理亜が神馬さんの頬をつねりながら

「鉄仮面アイコも感傷に浸るんだね」

と悪戯っぽく笑う。


「大会って日曜日、市民会館だよね?あたしたちも客席から応援してるから」

良実が励ますと、神馬さんが応えた。

「ありがとう。私達の3年間は、誰に見せても恥ずかしくない。最善を尽くすから、見守っててね」


笑美がそれに応えて

「負けられないよね。金賞とって、全国行こう」

にこにこしていた真理亜の顔も引き締まる。

戦を控えた武士の顔、といった面持ちだ。


「じゃ、あたしたち帰るから」

私たちは多目的室を出て、笑美たちと別れる。

少し廊下を歩くと背後から、滝壺に溢れる清水のような旋律が襲ってきた。練習を再開したのだろう。

壁を隔てているとは言え、至近距離で聴く吹奏楽は迫力が違う。もっとも、その音楽が醸す迫力が楽器の音量のせいだけでないことは明白だった。



○○○




「はい次、B対E!」

ぴーっと、ホイッスルが鳴る。学校指定の薄桃色のジャージを着た生徒が入れ替わり、再度笛の音が雑踏を切り裂く。我が校の体育は2クラス合同で、時期によってソフトボールをやったり、マット運動をしたりする。今私たちがやっているのは、バスケットボールだ。


「食後のバスケはキツいわーっ」

加奈江が肩を揺らして体育館のステージに腰を下ろす。セミロングの髪は汗に濡れ、色白の頬はほんのり赤く染まっている。

繋子や良実も胸を押さえ、呼吸を整えている。

「バスケって苦手なのよー」

「汗やばいっ、今日エイトフォー持ってきたっけ?」

「良実何気にシュート入るよね」

「たまたまだって」

授業とは言っても体育の先生は見守っているだけという感じで、チーム分けやルールなどは、実にいい加減だ。小学校の昼休みみたいに、仲良し同士集まってチームを作り、ひたすら試合を回している。私たち4メンはもちろんと言うか、同じチームだった。

「体育のバスケなんてさ、本気でやったら負けなのよ」

加奈江が手のひらで顔を扇ぎながら漏らす。

「楽しいのが一番」

「そうそう、つい熱くなっちゃうけどね」


ぴーっ、試合時間の5分が終わり、またチームを入れ替える。

「次、CとG!」

体育委員が声を張る。

Cチームというのは、私たちだ。

「えーっ、さっきやったばっかなのに!」

ジャージに汗を滲ませた繋子が不満を漏らす。

それを良美が

「仕方ないよ、順番なんだから」

となだめた。

繋子はそれを受けて良実は心がお広いですこと、などと言って笑う。確かに良実が愚痴を言ったりするのは、私もあまり見たことがない。そういえば一昨日だって真由にお茶をかけられても涼しい顔をしていたな、などと考えながらコートに向かっていると、ぽん、加奈江に肩を叩かれた。

「美香、Gチームってさ、」

加奈江の指の先にいたのは、その真由だった。

Gチームは真由、翔子、恭、麻緒の“真由グループ”4人で構成されていた。

うっ、と何となく気まずい感じがした。

真由たちとは一昨日の一件以来話しづらく、ろくに顔を合わせていない。向こうもこちらに気付くと心無しか少し、顔をしかめた。

面倒くさい奴だと思われてるだろうな、と落ち込みそうになるが、いや悪いのはあっちだったのだ、と打ち消す。

うだうだとして、真由たちに対する自分の態度を決めかねたまま、試合開始のホイッスルが鳴った。


ジャンプボールが始まる。体育委員がふわりと上げたボールに、繋子と恭が飛びつく。制したのはやはり、長身の恭だった。


恭がはたいたボールは翔子の手前に落ち、ワンバウンドして翔子がキャッチする一一一

一一一かと思った矢先、誰かが勢い良く飛び出してボールを奪った。

加奈江だった。柄にもなく必死でボールに食らいつき、不格好なドリブルをさらしながらもゴール下まで駆け込む。ボールを持ち直し、左足を踏み込み高らかにジャンプ一一一

ボールがまるでゴム風船のそれように柔らかく放物線を描き、音を立ててボードにぶつかり、次の瞬間一一一


ぱすん。


加奈江のレイアップシュートが決まり、眠りに落ちるようにボールはゴールネットに身をうずめた。

突如として加奈子が見せた気迫のプレーに体育館が一瞬静まり返った、のは気のせいだったが、私は何が起きたのか飲み込めず、きょとんとしていた。


すると、試合を観ていた一部の生徒から、おおーっ、と歓声が上がり、同時に加奈江と繋子も声を荒げた。

「やった!やったであたし!」


加奈江は、興奮したせいなのか、世田谷生まれ世田谷育ちであるはずのその口から関西弁を発しながら、駆け寄ってきた。

それを、繋子が受け止め、抱擁する。

「加奈江!よくやったよ!ぐっじょぶ!」

手を握り合いながら飛び跳ねる彼女たち2人を呆然と見ていたのは私と良実だけではなく、真由たち一同も同じだった。

彼女たちのこの、バスケに対する熱狂ぶりの理由を探るべく頭をひねっていると、加奈江が走り寄ってきて、私の両肩に手を置き、にっこりと笑う。

「カタキは取った!」

言い残して、颯爽と駆け行きポジションについた。

加奈江の言葉で、私は全てを理解した。加奈江は、一一一おそらく繋子も、一昨日の憂さ晴らしとして、バスケで真由たちを負かすつもりなのだ。


「ちょっ、加奈…」

言い終わる前に、再開のホイッスルが鳴った。

こんどは真由サイドのボールだ。ファウルラインの外で麻緒がボールを投げ、翔子にパスする。


するとどうしたことか。


ボールを持った翔子もまた、先ほどの加奈江に勝るとも劣らない鬼気迫るドリブルを見せ、コートを駆け抜けた。元々運動神経は悪くないはずだが、普段ののらりくらりとした男ったらしたる彼女しか見ていない私にとって、それは新鮮だった。負けず嫌いは、お互い様ということか。


ハーフラインを超え、私たちのコートに迫ってくる。敵ながら見事なスピードだ、あっぱれ、などと私が傍観していると、視界の端から、その翔子に突っ込んでいく人影が見えた。


繋子だ。


翔子の横から、意表を突くカットでボールを奪う一一一ことを狙ったが、翔子が一枚上手だった。

咄嗟にボールを反対側に運び、繋子の決死のカットをかわす。

予想だにしない翔子のテクニックを前に繋子の右手はボールに当たることなく空を切り、反動がついてよろけ、倒れた。

翔子はコートに転がる繋子を尻目にドリブルを進め、ゴール下に入る。


ここまでくれば大丈夫。ゴールの2、3メートル手前に止まり、足を揃え、体全体をバネのよう使ってシュート一一一

一一一させないよ。

そういわんばかりに飛び出したのは、加奈江だ。翔子が立ち止まったのを見て、彼女の正面に回り込み、手を高らかに上げ、跳ねる。翔子に放られたボールは次の瞬間、加奈江の手によって弾き返された一一一

一一一ように見えたが、またもそれは違った。

見えたのは、1人宙を舞う加奈江の姿だけだった。ボールは翔子の手に、まだしっかりと保たれている。


フェイントだ。


加奈江がそう気付くも遅かった。

翔子は再びシュート動作を始める。縮めた体を伸ばしていくようにし、コートを蹴る。体が空中を、上昇していく。登る翔子と対照的に、手を上げたまま無様に落ちていくだけの加奈江。

その様は、勝者と敗者のそれを表すに違いなかった。一一一左手は、添えるだけ一一一


ぱすん。


高い音を立てて、ゴールネットが揺れた。






その後試合は混戦を極めた。和気あいあいとした体育は、どこへやら。

加奈江、繋子、翔子を筆頭に激しい攻防が繰り広げられ、他のメンバーにも闘志が伝染していく。その闘志はバスケットへの単純な熱意や誠意から生まれ出たものでなく、一昨日のいざこざが絡んだ感情に違いないことは明白だった。

そんな気持ちでゲームをしてもかえって真由たちとの関係はこじれるばかりだ。

そうは分かっていてもやはり真由たちに負けるのは私もプライドが許さず、自然と体に力が入り、心も身体も熱くなり始めてもいた。

そのとき、

「美香、だめだよ。真由たちと仲直りしないと。ね?」良実だった。

理性と自尊心の間で葛藤する私に、良実の言葉は清水のように流れ込み、私は間一髪、冷静さを失わずに済んだ。

「良実、あたしどうすればいいんだろう」

「負けてもいいじゃない。負けるが勝ち、でしょ。こんな無意味な試合に勝つより、勇気を出して真由と仲直りする方がずっと偉いわ」

良実、小さい頃からちっとも変わってない。どこまでも優しくて、寛容な子だ。

「でも美香、サボってるわけにもいかないから、とりあえず走りましょ」


良美に感謝と敬意の念を払いながら頷き、私はまた走り出した。

そうだ、何をむきになる必要がある。このゲームが終わったら、ちょっと悔しいけど謝って、仲直りしよう。

そう心に決め、タイマーを見れば、あと30秒足らずだった。

「美香、パス!」

繋子の声にハッとし、振り向くと私に向かってボールが飛んでいた。

それを掴み、周りを見る。5メートルほど向こうで加奈江が手を上げてパスを求めている。すぐさま、ボールを放り投げる。


が、直後。

横から、誰かが飛び出してきた。

真由だ。

ボールを見ておらず、私の正面を横切って、ゴールに走っている。

嫌な予感はした。

私の投げたボールが低い弾道で飛んで行き、ちょうど飛び出してきた真由の側頭部目掛け一一一


一一一ごん。

鈍い音がして、ボールが弾かれる。真由は体勢を崩して膝をつき、頭を抑えてうずくまる。今度こそ本当に、体育館の空気が凍りついた。


私の腹の底あたりから罪悪感がもぞもぞと湧き上がってきて、真由に駆け寄った。

真由、悪いのは私だ。

慌てて声を掛けようとしたが、真由が荒げた声に遮られる。

「なにすんのよ!」

「真由、ごめ…」

「仕返し!?仕返しのつもりなの!?卑怯よあんた、横からぶつけるなんて、人として有り得ない、だいたいあんたさあ…」


例によってヒステリックな真由の激昂浴びていると、言いかけた“ごめん”はどこかへ引っ込み、ふつふつと怒りが湧いてきた。

勝手に飛び出してきたの、あんたでしょうが。


「真由」


考える前に、言葉が出ていた。


「わざとじゃないから、いいよね?」


あの日お茶をこぼされた良実に、真由自身がかけた言葉を、そっくり返した。


さすがの真由も、ただただ絶句するだけだった。


そのとき私は、後悔と優越感の混じった興奮の中で、脈打つ心臓に揺られていた。

気のせいか、良実の呆れ果てた視線を感じる。



ぴいーっ。

試合終了の笛が鳴る。

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