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動物から学ぶ個性

デコポンは毎朝走る。今年の夏は非常に猛暑で朝から暑い日が続いた。そのため給水所と称して、私がホースから水を出して、そこを通過するデコポンが水を浴びられるというものにした。走っているデコポンは給水所が近づくと足を早め、給水ポイントではゆっくり進む。なんていうか、かわいさと行動のおもしろさが見えた。動物たちはその行動で個性を示し、デコポンのような馬から小さなひよこまでそれは表れる。本屋で売っているウサギの飼い方をいくら読んでもあまり役に立たないのは動物個々の個性を無視しているからだ。もしも人間飼育マニュアルがあって野菜全般与えても大丈夫と書かれていても、野菜嫌いの人間はそれを食べない。そういう事だ。

人に懐く子、慣れる子、慣れない子、怖がる子、沢山食べる子、食が細い子、なんでも食べる子、好き嫌いが多い子、体の弱い子、丈夫な子。ホント様々で、気が付いてみると、ほとんど我々と一緒なことが分かる。

しかし、人間の場合、「個性」[「個性的」というと、とかく特別で、抜きに出て、目立って、周囲と少し違う事を認識してしまう。しかし、それをよく見てみると、結局「誰かのまね」とか「世間でかっこいいと評判だから」とか「目立つ」とかが多く、世間の同調や承認を求めたものばかりであり、「個性」または「個性的」ではないのではないかと感じる。無理やり考えて作るものではないのだ。

金八先生ってのがテレビで昔やってた。そこで仕事を題材に個性の話をしていた。「世の中には、かっこいい仕事、稼げる仕事、チヤホヤされる仕事、楽な仕事がある。反対にキツク、汚く、たいして稼げず、誰もやりたがらないような仕事をしている人もいる。でもその人たちのおかげで、日々の生活が成り立っている。ほとんどの人は、かっこいい仕事をやりたいと思う。だけどやりたがらない仕事を黙々と静かにやり続けられる人。この人こそが本当の意味での個性のある人なんだ」と言ってた。まぁこれがいいとか悪いとかではないが、個性ってのはその人が本来持ってる気質。それを他人から見た時の感じ方に過ぎないってこと。自分が思う個性を作っても、単に何かの真似したものに過ぎない。

ニワトリのヨスケはイベントに行くと止まり木らか降りることなく静かにたたずんでいる。子供たち触られようが、大勢に囲まれようが微動だにしない。「こんな優しいニワトリ見たことない」とよく言われる。しかし普段は、イベントからは想像もできないような暴れニワトリで、いつも私にケンカを仕掛けてくるのだ。こんな話をお客にすると「信じられなーい、個性的ですね」と言われる。日常の行動を第三者から個性的と評価されたヨスケ。そのせいかどうかわからないがヨスケファンが増えている。

私にはおそらく個性のかけらもないが、いままで特に問題なく生きてきた。個性とは性格なので他者から言われればそんな部分もあるかもしれないが、まぁ考えなくてもいいですね。

デコポンは今日も草を選り好みして食べています。



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