怒りについて
野生の動物たちは恐らく、外部からの負の圧力に対しての反応は素早い。まず初めに大体の動物が威嚇をするだろう。これすなわち怒りを表している。怒った相手の本気の威嚇はすさまじく、双方やりあうのだが、そのどちらかの怒気にひるんだ相手は立ち去るのである。
一方、人間と共に暮らす動物たちはどうか?群れを形成する動物は持ちろん、単独行動の動物でさえ主人は人間となる。そこでの生活はもちろん人間中心となり、「社会性を身に付ける」「人間に慣れさせる」といった大義名分のもと、動物たちは本来と違った生活習慣を強いられるのである。犬や猫、馬や牛などの家畜類は共存の歴史が長いので、既に順応していると言ってよい。そういう動物たちは、外部圧力に対してどう反応するのだろうか。多くは「我慢」をするのではないだろうか。人間に対して威嚇した時に払う代償の方がはるかに大きいことを彼らは知っているのだ。だから彼らは限界まで我慢することにしたのである。
人間の方はというと、ちょっと複雑だ。直接的な外部圧力に対してはもちろん怒る。だが我々の怒りの原因はそれだけではない。言語のよるもの、噂話(事実かどうかわからないが、聞いた内容のみに反応する。)など様々だ。
その後の問題もある。野生動物はひるんだ方がそそくさと逃げて終わる。共存動物は限界内であれば我慢して終わる。しかし人間は怒りを処理しなければ終われないらしい。例えばSNSを使い発散、物に当たり散らす。相手を選び八つ当たりする。暴飲暴食なんかもあるかもしれない。とにかく何かしないと怒りが消せないのだ。でも人間の場合、認知能力が高いので、そんなことしなくても収めること出来そうだが。社会的にも良くないとされたようで、「アンガーマネジメント」なるものが推奨されている。
共存動物たちは習慣によって「我慢」出来るようになったのに、当の人間の方がその処理に四苦八苦しているとはなんとも面白い現象だと思うのは私だけだろうか?




