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心地よい時間

世の中には、趣味など同じ目的を持つ者同士が集う会やサークルがある。その内容は様々で趣味の数だけあると言っても良い。私も同様にいくつかの会に所属している。その中の一つに「無目的の会」というのがある。まぁあえて集まるのが目的だと言われてしまえばその通りで、無目的ではなくなってしまうのだが、無目的とは活動内容が無いという事で理解してほしい。「サッカーやるぞ!」「料理作るぞ!」「バンドの練習だ!」といった目的のための集まりではない。

では、何をするのか?自然に囲まれた静かな場所で、飲み屋にいるようにただ相手と時間を共有するのである。相手の話を聞いたり、自分の話をしたり。酒こそないがお茶と駄菓子が十分主役。周りには動物たちもいて、彼らとも時間を共有している。意味を伴う行動は兎角そのことに集中して他があまり見えない。まぁ逆に意味意外に興味を削がれることは許されないのだが。意味を持たなければ様々な事がOKだ。何の話をしても良いし、途中でどこか行くことになればそれも良い。お酒が飲みたくなったら飲めばよい。

ニワトリがテーブルの上に跳んできてコップを倒したって誰も気に留めない。笑って注ぎ直すだけ。

トカゲもテーブルの上に陣取って会に参加するときだってある。

私の家がたまたまこういう空間なので、みなウチに集まる。数日前から指折り数え、前日にはワクワクする。意味のない行動は、きっと動物たちとも通じるのではないかと思う。動物たちってのはいちいち意味を考えて行動なんかしていない。意味など不要の生活をしているのだ。となると、動物たちの日常というのは、実に心地の良いものなのかもしれない。「無目的の会」は実は「動物たちの日常の気持ちに近づく会」なのかもしれない。でも「近づく」と言う目的は持たない。勝手にそうなるのだから敢えてしないのだ。私はこの「無目的の会」が好きである。それは動物たちとの関りの理想の形だと思う。動物をかまう、触るでもなく自然にそこにいる。我々は勝手に話している。しかし意味のない時間を動物と共有出来ており、共に心地よい時間を過ごすのである。

時折、会に参加しているデコポンやニワトリにも話しかける。しゃべりこそしないが、彼らは彼らで楽しそうにしている。














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