クラゲとザリガニとハゲタカ
外国のテレビ番組で獣医の1日みたいのを放送していた。朝から晩まで、時には夜中も呼び出されながら、あちこちの牧場を駆け回る女性獣医師の密着番組だ。彼女は忙しい中でも、1頭1頭の牛と向き合い適切な処置をして次の現場に消えてゆく。撮影者が聞く。「こんな大変な仕事で嫌になることは無いのですか?」と。彼女は答える「まったくないわ!これが私の生き方だから」
衝撃だった。なんてカッコいいのだ!自分の生き方をこれだけきっぱり断言できる人なんて知らないから。
経験、プライド、使命感これらが「私の生き方」という言葉の中に集約されている。
理由なくカッコいいと思った。すぐに真似したがる私は早速自分の生き方について考えてみた。
でも結局、「クラゲのようにフワフワ漂い、ザリガニのように水底の泥の中を這いまわり、ハゲタカのように死肉を食らう」こんな答えしか出てこなかった。ちなみに数年前に出したこの答えは今だに変わっていない。
最初はちょっと恥ずかしかったが、最近は「その通り!これが私の生き方だ」と言えるようになってきた。何故かというと、生き方にカッコいいもカッコ悪いも関係ないと分かったからだ。
カッコいいセリフかどうかわからないが、デコポンも車に乗って移動中、街中での信号待ちの時など「ヒヒーン」と嘶くことがある。すると皆振り向いて笑顔でデコポンを見る。彼は自分が注目されるためのカッコいい決めセリフを知っているのだ。そう考えてみるとヨスケもそうだ。とイベント中、止まり木に座りながら、突然「コケコッコー」と鳴く。皆振り向いて寄ってくる。「置物じゃなくて本物だったんだ!」と驚く。彼もデコポン同様に知っているのだ。
彼らの生き方は、そのセリフの中に経験とプライドが集約されているようだ。
「これが私の生き方だ!」皆さんはありますか?




