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乙女ゲームの、ヒロインに成ったので、悪女狩り始めます。  作者: てて
風のようにゆきましょう
9/14

ある晴れた日の出来事たち

良く晴れた日に成るのは、何故なんだろう。

雨の降る日も有る。

曇りの日も有る。

そして、今日は、何故、晴れているのだろう。

ベンチから、足を伸ばして、空を仰ぎ見る。

その隣には、折り鶴を、不思議そうに、眺めるリーレイス・サリーが居る。

今日あげた、飴玉の、包み紙で、作り上げた小さな折り鶴。

その視線は、まるで、魔法を見るような、好奇心に、あふれていた。

「気に入ったかしら?」

「うん。かわいい」

 沈黙の時間。

でも、満ち足りた時間。

何故そうするのだろう。

沈黙に違和感はなく、心地よくすら有る。

その様子を見ているだけで満ち足りてくる。

私は、次の折り鶴を、折り始める。

たちまち作り上げた、それを、手の平に乗せて、息を吹きかける。

ゆらゆらと、ゆれながら、道に、コロリと落ちる。

それを、驚いたように、見送るリーレイス・サリー。

その落ちた折り鶴を、拾い上げて、彼女も、息を吹きかける。

意味など無い。そして、それを、繰り返す。それは、まるで無限に続く何かの様に、繰り返し終わる様子を見せない。

風が気まぐれに、折り鶴を、吹き飛ばす。それを追いかける。

終わりなど考えもしない。そんな時間。


草原に立っていた。

花など無い。

その真ん中に陣取って、草冠を作り出す。

その後に、森の傍らに、咲く、小さな花々を、草冠に、射していく。

ゴマ粒のような花。指先にも、成らないような小さな花。

森に隠れている、様々な花たちを、見つけては、花を刺していく。

鮮やかとは言えない、ひっそりとした花冠の、出来上がりだ。

それを、リーレイス・サリーの、頭に、乗せてあげた。

ご機嫌な彼女は、くるりと、回って見せた。

その草冠に、射された分だけ、新しい花を、知った。

それを、彼女は、一生忘れないだろう。


ある日は、雨で、ずぶ濡れに成った。

突然の雨は、予想が出来ない。

幸い、雨はすぐに止んだ。

彼女の好奇心は、直ぐに、別の何かを、探し出した。

ああ、早く服が乾くと良いなぁ。


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