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乙女ゲームの、ヒロインに成ったので、悪女狩り始めます。  作者: てて
風のようにゆきましょう
6/14

最優先事項です。

学園の、ガラクタ倉庫から、一つの丸テーブルを、引っ張り出して、掃除をする。

そして、その丸テーブルを、ゴロゴロと、転がして行きながら、東屋に向かう小道の途中の、ベンチまで、運ぶ。ベンチの前で、テーブルを、起こして、転がして来た時に付いた泥を、雑巾で、拭き取る。ポケットから、ちょっと、高そうな、ティーカップを、取り出し、テーブルに、置いて、水筒から、ミルクティーを、カップに、注ぎ込む。

すっかり、冷めたミルクティーは、苦どめの甘さを、残して、喉を通り過ぎる。

青い空と、白い雲が、晴れやかな、最高の演出を、してくれる。

肩肘を、付きながら、穏やかな、時間を過ごす。

こんな静かな時間を過ごせるのも、学園に、来た、お陰かな。

目の前には、小川のせせらぎが、流れていて、涼やかな音を奏でている。

ティーカップを、押しのけて、テーブルに突っ伏して、だらける。

テーブルに、あごを乗せて、小川のせせらぎに、目を、やる。

まったりと言うよりも、ダラリと言う感じで、和んでいると、目の前を、一人の幼女が、通り過ぎようと、していた。

リーレイス・サリー。

もう一人の、ライバルキャラだ。

そして私は、絶妙な、タイミングで、問いかける。

「ねえ。そこの、お嬢ちゃま。お菓子でも食べない」

 クッキーの、入った、包み紙を、ひらひらさせながら、ナンパしてみる。

この程度では、引っかからないだろう。

だんだん、顔見知りに成って行けばいいのだ。

そして、彼女との関係は、最優先事項と成っている。

何故ならば、彼女は最後に、黒い沼に、飲み込まれて、消えてしまうと言う、最悪の結末を、迎えてしまうのだ。

 きっと、脚本家が、サディストの変態だったに違いない。

その変態野郎の、思惑を、叩き潰して、やるのだと、私は、決意したのだ。

本来ならば、彼女と出会うのは、もう少し先の話なのだが、シナリオを、先回りして、出会う事にした。この道は、彼女の、お気に入りの散歩コースで、私は、そこで、待ち伏せていたのだ。

そして、彼女は、ひらひらと揺れるクッキーの、袋を見つめながら、こう言った。

「食べる」

 あれ。

こんな簡単に、引っ搔かちゃうの。

クッキーの入った包み紙を、手渡すと、さっそく包みを、開けて、クッキーを、取り出す。

少し大きめのクッキーは、一口では、食べきれずに、幾度か繰り返し、全て、食べきった。

水筒の、フタを、開けて、ミルクティーを、ふたのコップに注いで、手渡した。

そのミルクティーを、コポコポと、飲み干す。

でも、こんなに簡単に、引っかかるなんて。

これは、


教育が、必要ね。



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