14/14
策略、始めます。
イングリット・ゼレステスギール第一王女様。
隣国の、王族の、長女にして、この国の、王子様の、婚約者。
そして、人質でも、あられる。
まだ、婚約者。
その立場は、盤石でもあり、不安定でもある。
彼女が、私に会いに来たのは、要するに、王子様に、近づく不埒物を、見定めに来たと言う事。
あの程度の邂逅で、ここまで来るのだから、まめな性格と、言わざるを得ない。
でも、それが、不安の、表れでも有る。
如何に、後ろ盾が、万全であっても、不安と言う物は、付きまとう。
だが、その不安を、表に、表したら、盤石な立場も、危うくなる。
なかなか、心揺れるお年ごろ。
以外と笑っていられない状況だ。
その彼女に、あのような態度を、取るのだから、私も、なかなか、なかなかな者だ。
ふふ。
心の安定のために、自分の中で、笑ってみせる。
王女様。
待っててくださいね。




