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日差しの中の、
図書館に、逃げ込んだ私は、日差しの差し込む窓辺で、本を読んでいた。
何かと忙しい私。
図書館でも、それは、変わらない。
それでも、窓辺に居るのだから、たまに、外を、見る事も有る。
中庭を、囲うように、円柱に、ささえられた廊下が、配置されている。
そよ風を、感じられる庭園を、愛でるための廊下。
そこに、リナ様が、一人歩いていた。
少し陰鬱な、この距離で、解るはずも無いか。
すると、突然、驚いたよう立ち止まり、直ぐに、円柱に隠れた。
しばらく、その様子を、見ていると、リナ様は、忍び寄るように、こっそりと、何かを、覗き込むように、円柱から、顔を、覗かせた。
私は、立ち上がり、窓辺に寄り添ってから、ガラスに、ほっぺたを、張り付けて、その視線の先を、確認した。
その先には、バール様が、友達と談笑しながら、歩いていた。
それが、屋内に消えると、リナ様は、名残惜しそうに、見つめ続けた。
やがて、円柱に、もたれかかると、胸元で、手を組み少し俯いた。
少し赤らんだ素肌に見えるのは、この距離では、解らないだろう。
でも、何となく解った。
あの仕草、あの言動。
何とも、悩ましい様な、目眩が、私を、襲う。
そう言う事か。
私は、一人で、納得していた。




