7 アーマーアント
ユベルに頼しで、ウッドマンを借りる。
ウッドマンは、何体かあるが、外に出ていたものが、一番性能がいいらしいが、、改造もしたいからと言って、二番目に性能のいいウッドマンを借りる。
「壊すなよ」という言葉に
「善処する」と答えておく。
アイテムボックスに、ウッドマンを入れ、
千里眼で、森の中を見る。
見るのは、蟻だ。ユベルの講義によると、洗脳的な隷属魔法だったらしいが、ちょっとした手違いで、そんなつもりはなかった。
今回は、蟻たちには、ちょっとした手伝いを頼たいのだ、交渉して、お礼もするつもだ。 決して命令して、やらせようとは思っていない。
蟻たちを見るが‥‥おかしい?
確か、魔法をかけた蟻は、ブラウンアントという、だいたいネコくらいの大きさだったはず?
本当にあの蟻か?なんか思ってたのと違う。
ちょっと蟻の巣の近くに、転移する。
木の陰から覗き見ると、数百の蟻が働いている。
仰ぎ見るほどの、壁、城塞ような、蟻の巣がある、蟻たちも大型犬ような大きさがある。
明らかに、ブラウンアントではない。
茶色のはずが、もっと黒っぽくなっている。
身体の厚みが増して、足も太いしトゲもある。 でも、あの巣の中から、魔力の反応があるけど?
ん? 気がついたら囲まれていた、キィキィ鳴いている、 あ! 登ってきた。
すぐ逃げる、周り込まれた、逃げられない。
キイェ-と鳴いて、城塞の方から、大型の蟻が、周りの蟻を弾き飛ばしながら迫ってきた。
ヤバいと思い、距離を取ろうとしたら、
大型の蟻は、まわりの蟻を弾き飛ばしはじめた、ビックリしていたら念話らしきものがきた。
ちょっと聞きずらかったが 『あるじ、あるじ』と言っていた、とりあえず『久しぶり』 と返したら、凄く喜んでいた。
女王蟻が、会いたいと言っているそうで、大型蟻に案内されて城塞に向かうと、まわりからも、念話がきた。『ねぇねぇ頭が、ペコペコしてるけど、誰?』 『なんかねぇ、昔、頭が、若い頃、この辺のシマ、一晩でシメたらしいよ』 『あっ、聞いたことある!姐さんや若頭含めて、数万を血祭りに上げた、火の玉の親分ってあの人のこと!?』
『『『スゴーい』』』
何か、とんでもないこと言われてる。働らき蟻は、メスだから、かしましいな
早く行こう。
巣の中は、結構広い。どうやら真っ直ぐ女王蟻の部屋に行くようだ、進んで行くとかなり大きな部屋についた、奥に大きなお腹の巨大な女王蟻がいた。
気のせいか、ラスボス感が満載だ。
どうやら蟻たちは、アーマーアントという魔蟲に進化したらしい。まだ、転生して、二ヶ月たってないはず、たしかそんな短い期間で、進化なんて出来ないはず‥‥これって俺のせい?
女王蟻が、話かけてきた。『主様、久方ぶりです。主様に、言われた通り、この辺を管理させてもらってます』
『そうか、良くやってるようだな』
と、返すが、なんのことだ? と思ったが、そういえば、好きにしろと言ったっけ、
いやいや、拡大解釈しすぎだろう。
女王の間の隣に、少し小さいが、立派な部屋に案内された。
どうやら、俺の部屋だそうだ。花が飾られ、キレイに整えられ、宝石や鉱石を壁や床に、埋め込まれいる、どんだけ手間をかけてるんだ! とも思ったが、
『いい部屋だな、気にいったぞ』
と言ったら
少し離れた場所にいた蟻が、キィキィ騒いでいた。どうやら部屋を整えていた蟻らしい、とても喜んでいるようだ。
この部屋は、ここにくるときの転移場所にしよう。
と、いうことで、
女王蟻に、要件を伝える。ようするに、森の木を切り倒したいのだ、ウッドゴーレム、ウッドマンを作りたい、ユベルに、教えてもらった、錬金術を試してみたい。部屋にある宝石や鉱石も欲しいと、言うと、好きなだけくれるという。太っ腹だ。
女王蟻に、何かお礼をしたいと言ったら、俺の役にたつなら、うれしいという、さすがに悪いから何かないかというと、考えて、 自分だけの特別を欲しいというので、
リアンという、名前を与えた。
女王蟻、リアンは、とても嬉しそうに鳴いていたら、光輝いて、少し小さくなっていた。お腹周りは、さほど変わらないが、なんかスッキリして、威圧感が出たようだ。
やってしまった。