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 4 ユベル

 『びっくりした!びっくりした?』


 いつの間にかローブを着た人物が立っていた。

 『いつからいたんだ、なんで言葉がわかるんだ?』

『わたしが、質問しているんだ。言葉は、術式を組んだ、だけだ』


 『えっ!?術式って、魔法?スゲッ』

『そんなことは、どうでもいい、おまえは、なんだ』と、ローブを着た人物が言ってきた。 これって言葉には出してないから、念話なのか。


 『ウィルオ-ウィスプです』

『なんだそれは、微精霊か?そうではない、何を企んで、ここに忍び込んだ』

 『イヤ、企みなんて、ウッドゴーレムを追ってきただけで』

『惚けるな!魔蟲の群れを壊滅させたり、魔力溜まりから、ウッドマンをつけてきたのは、わかっているんだ』


 バレてる‥‥『いや、それには訳が‥』

と、前方に突っ込んだ。

 ローブの人物を突き抜けドアから通路に出て、一直線に出口の穴に向かう。


 周りがわかる俺に、気づかれず現れるなんて、どうやったと思ったら、天井から光が出ていた。ホログラフムのように姿を映していたのだ、それほど魔力も感じなかったし、でも、うまくいって良かった!

 すぐ穴に!突っ込めず、動きが止まる‥


 『動けん‥』

 コツコツと足音がすると、さっきよりや上等そうなローブの人物が現れた。





 捕まってしまった。

 『それにしても、鳥カゴは、ないよな‥』


 鳥カゴに入れられて、連れて行かれたのは、レトロでマッドな感じの研究室みたいな部屋だ。ちなみに鳥カゴには結界が張ってある。


『さて、質問だ。おまえは、何者で、どこから来た、何を探っている。』


 仕方ない、ここは素直に

 『俺は昨日、ウッドマンが行った魔力溜まりから、湧き出てきたんだと思う』

『昨日だと?湧いたばかりの精霊が、いきなり意志を持つ訳ないだろう!いい加減なこと言うな!』

 『いや、ホント!ホント!俺、転生、いや、生前の記憶があるから、意志疎通できるんだって』

『何!?転生だと、では魔道国を知っているのか?』

 『えっ魔道国って?』

『えっ!?』




 その後、おのおの妥協点を見つけた。

 まだ、鳥カゴから出してもらえないけど。


『当たり前だろう、ここは、私の拠点だ。』

 結論から、言うと完全には信用してもらえないでいる。ローブの人物は、ユベルと言うらしい、俺は、ウィルと呼んでもらうことにした。

 ここは、古きダンジョンらしい、そう聞いてモンスターや宝のことを聞いたが、

 この世界のダンジョンは、太古の研究施設や、魔物の巣、鉱山跡に、魔物の群れや盗賊が隠れ住むようなところらしい。

 

 ちなみに、ステータス画面とかは、知らないらしい、

 ユベルは、興味深くうなずいていた。

ちょっと恥ずかしい。


 俺は、しばらくここにいることにした。

この世界のことや言葉を、ユベルが教えてくれるらしい。依然、鳥カゴにいるけど、

 ユベルも、俺や俺のいた世界、考え方に、とても興味を持っているようだ、言葉に、ついて魔法でどうにかならないか、聞いてみたら、ある程度、相手の魔力の流れを知って同調する必要があるらしい、どうやら森の中から、ずっと観察されてたようだ、そりゃ勝てないよ。


 俺も、魔道国には興味がある、この世界、はるか昔、大魔道国と言う超大国があったそうだ、人々は魔法の恩恵を受け平和と栄華を極めていた。

 だが、栄華は長く続かなかった。人々は、自らの傲慢のため一夜にして滅亡した。


 俺の世界でも、伝説として似たような話はあると言ったが、これは本当の話だと断言された。


 俺は、言葉をある程度教わると、魔法で、知識を定着してもらえた。なぜ、早く魔法を使わなかったか聞いたら、基礎的にでも、この世界の言葉がわからないと、知識が入らないらしい、これで、魔法も教えてもらえそうだ。

 

「どうだウィル、しゃべれるようになかったか?」 


 ユベルが聞いてきた、確かに念話でなくても言葉がわかる、身体を振動すれば声のように音が出せるだろう。

 俺は、気になってたことを聞いてみた。


 「ユベル、君は、ウッドゴーレム、ウッドマンなのか?」








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