sg7
興味をもっていただきありがとうございます。
このパートは短いので・・・。
セミファイナル ボボ・ブラチチVSメタン・デブセン
外国人頂上決戦と銘打たれたこの対戦は、メタン・デブセンが必殺技ウエスタン・ラリアットによって勝利を収めていた。
「ウィー」
リング上では、いつものように、デブセンが人差し指と小指を突き立てて勝利の雄叫びをあげている。
場内に挑戦者のテーマ曲が鳴り響く。カーテンの向こうのチョンボ・ヅルダは、頬をバシバシと叩いて、自身に気合を入れる。
そして、なにかを振り払うようにして、掛け声とともに花道に飛び出した。
テーマ曲が変わるとともに、観客にどよめきが起こった。
ジャイアント・パパの登場である。
巨人が花道を非常にゆっくりと進む。いつものように仏頂面で。自らが後継者に指名したチョンボ・ヅルダの待つメインイベントのリングへ。半世紀以上にわたって鳴り響く、栄光のテーマ曲にのって。ガウンのデザインも五十年以上変わっていない。
一人に一つ、七人の付き人が七個のチャンピオンベルトを高々と掲げながら、彼らの主人、統一ヘビー級王者の後に続く。
観客は目の前をゆく至尊の存在に熱狂する。
ある者は失神し、またある者は跪き、ひたすら手をあわせて祈っている。
・・・今週はもう1つ連ちゃんでいきます。
引き続きお楽しみ下さい。