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ハーヴァル軍基地

「ちなみに乗り気になっているところ申し訳ないのですが、今のまま伝説級に挑んでもあなたたちに勝ち目なんてありません」


だろうな。まだ俺たち覚醒とやらもしてないし。特殊能力あるわけでもないし。てか乗り気じゃなさそうな人もいるし。


「そこで皆さんに使ってほしいアイテムがあるのですが、ここでは少し都合が悪いので場所を変えようと思います。私についてきてください」


「都合が悪い?何のことか分かるか?空」


と、龍二が聞いてくる。


「いや俺にも分からんよ」


「とりあえずついて行ってみようか」


「まあそうだな。そうすれば分かるかもだし」


界人にそう言われた俺たちは、とりあえず王女様の後ろをついて行くことにした。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「着きました。ここです」


いやくそ遠いなここ。てかここどこだよ。なんで俺らは急に召喚されてあのくそ長い王女様の話を聞いた後でこんな山奥まで歩かなくちゃいけないんだよ。まあ返事しちゃった俺らも俺らなのかもだけどさ。


「ここは我が国の王国軍の訓練基地の一つであるハーヴァル軍基地です。これから皆さんにはこの中で疑似覚醒をしていただこうと思います。」


「「「疑似覚醒?」」」


「まあとにかく中に入りましょう」


俺たちはこの疑似覚醒とやらに疑問を持ちながらもこのハーヴァル軍基地に入っていった。なんか一瞬王女様がすげーいやそうな顔をしたような気もしたが、多分気のせいだろう。


ハーヴァル軍基地に入った俺たちの感想は、

「「「「、、、?」」」」

何も出なかった。うん。誰も何も言わなかった。

いやいや、信じられないじゃん?なんか言うことあるだろとか思うじゃん?大丈夫。俺も思ってた。でもなんも出なかった。ではみんなに目の前であったことをありのまま話そう。


まず俺たちはこのハーヴァル軍基地に入った。

そのとき一番はじめに入った王女様に何かが飛びついてきた!

それを王女様は、足を後ろに半歩退き、体をひねることで華麗に回避!

しかしそこまで読んでいた何かが王女様に向けて手を伸ばす!

そこで王女様がなんか瞬間移動的なやつで何かの後ろに移動!

それと同時に王女様が何かの上あたりに向けて手を伸ばす!

すると何かの上になんかすげー重そうなものが出現!何かの頭に直撃!!

何かが床に倒れる!と同時に王女様また手を伸ばす!すると何かが鎖でぐるぐる巻きにされてしまった!勝者!王女様ー!いや何これ。


「これは何ですか?」


「これはハーヴァルさんです」


いや英語の例文かよ。


「Where is this?……なんか違うな」


こら歩美さん?勝手に英訳しない。あと何はWhereじゃなくてWhatね?


「いやあの。確かにそれが何かも気になるんですけど。俺が聞いてるのはその一連の流れの方で」


「ああこれですね。気にしないでください。いつものことですから」


え、この人達いつもこんなことしてんの?そりゃあ王城じゃあ都合が悪いわけだ。


「何でこんなことしてるんですか?」


「それはこれに聞いてみればいいのでは?」


うわぁ王女様がゴミを見るような目でハーヴァルさんを見てる。しかもこれ呼ばわりだし。てかこの人生きてんの?


「もしもーし。いきてます?」


「失礼な。あんなので死んでたまるか」


「うわぁ!死体が喋った!」


やめなさい。この人死んでねーから。もうひどいわね。界人くん。


「じゃあハーヴァルさん。なんであんなことしてたんですか?」


「なんだ。お前男のくせにそんなことも分からんのか」


え。なに。こっちの世界の男の人ってみんなこうなの?


「わかりませんけど」


「む、そうか。では教えてやろう。実はな。俺はザシアちゃんのことが好きなのだ」


いやだから?


「まだ分からんか。つまりあれは俺が大好きなザシアちゃんに抱きつきに行ってるのだ。でもザシアちゃんは恥ずかしがり屋さんだから毎回よけて鎖でぐるぐる巻きにしてくる。まあそこもかわいいからいいのだが」


なるほど。こいつただの勘違い野郎だ。しかも結構面倒なやつだ。だから王女様ここはいるときあんないやそうな顔してたのか。大体こういうタイプの人の恋バナって付き合うだけ無駄なんだよな。


「話は終わりましたか?終わったならそろそろ本題に入ってもらってもいいですかね」


お。王女様ナイス。


「ん?本題って何のことだ?ザシアちゃんのかわいいところをこいつらに話せばいいのか?」


王女様が手をすっ。重そうなものが頭にばーん。

おいおいハーヴァルさん?大丈夫か?


「いや疑似覚醒がどうのこうのとか聞いたんですが……」


「おっと。そういえば自己紹介がまだだったな」


人の話を聞けよ


「俺の名前はハーヴァル・アシックス。この軍基地で訓練している軍の隊長をしている者だ」


いや靴屋ですか?靴メーカーさんですか?あ、ここもしかして靴職人さんの養成所かなんかなの?


「以上だ」


いや以上かよ。俺の話を遮っといて自己紹介それだけかよ。


「じゃあそろそろ本題に行ってもらっても?」


「では。まずザシアちゃんの見た目についてだが……」


すっ。ばーん。

ほんと学習しねーな。この人。あと鎖でぐるぐる巻きのおっさんの頭にものがばんばん当たってるのなんかシュールで面白いんだよな。


「ぐ。じゃあザシアちゃんの性格について……」


すっ。ばーん。


「ザシアちゃんの……」


すっ。ばーん。


「ザシアちゃん……」


すっ。ばーん。


「ざし」


すっ。ばーん。


「…………疑似覚醒」


王女様。満足そうにうなずく。

何だったんだ今のは。あのおっさんもずいぶん懲りないな。まあでも王女様のおかげでやっと話す気になってくれて良かったわ。


一方その頃王城では、兵士の盾がどんどん消えていくという怪奇現象が起こっていたという。

いや。不思議だね。何でだろうね。もしかしてその盾、誰かの頭にばんばん落とされてたりして。

なーんてね。











ここまで読んでいただきありがとうございます。

まずはお詫びから。ハーヴァルさん。頭にバンバンもの当ててごめんなさい。なんか書いてるうちに楽しくなっちゃって。

あと、スマホで読んでる方は途中の波線が中途半端になってしまっているかもですが、あれはパソコンで打ったからです。ごめんなさい。

次話では疑似覚醒についての説明をして、疑似覚醒までいけたらいいなと思っています。次話投稿日は未定なので、気に入っていただけた方はプックマーク登録お願いします。

また、感想や、アドバイス等ありましたら、そちらもお願いします。

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