河城にとり
長年更新せずすみません。
次の日。朝起きると見慣れない天井があった。
「えっと、ここは・・・」
辺りを見回して認識する。
ああ、そうだ。俺、幻想入りしたんだっけ?
「夢じゃないのか」
じゃあ能力もあるっていうことだよな
ちょっとわくわくする。
「ちょっとアンタ、起きたんなら河童のところへ行くわよ」
気がつけば横に霊夢が立っていた。
「え、なんで?」
「紫がその能力を活かす最高の武器を河童に造らせたらしいの。全く、こんなやつさっさと外の世界にもどしなさいよね」
というわけで妖怪の山に行くことになった。
「じゃ、行くわよ。そこのお祓い棒取って」
「あ、どうぞ」
これで能力の条件を満たしたかな?
飛びたい、飛びたい。
俺の体はまた浮き出した。
「さ、吹っ飛ばすわよ、手、離さないでね」
霊夢の手をしっかり握ったときには、俺は、俺と霊夢はもうはるか上空にいて、妖怪の山にひとっ飛びだった。
正直、めっちゃ怖い。
「ちょっと、にとり、いるー?」
「へいへーい、いるよ〜ちょっと待ってな盟友!」
青い髪をした河童。彼女が河城にとり。
にとりはぴょこぴょことこちらにやってきて、俺の顔を見た。
「あー、この人が例の。大妖怪様に頼まれてたやつ引取りにきた感じ?お金なら先にもらってるから大丈夫だよ」
「ああ良かった、流石の紫も私に奢らせようとはしなかったみたいね」
「あはは、じゃ、例の品はこれだよ」
にとりから箱を受け取った。
「何が入ってるのよ?」
「んひひ、開けてみな」
俺は言われた通りに箱を開けて中身を確認した。
それは、紛れもない銃そのものだった。
「弾はゴムでできてるから怪我はしないよ。私はね、殺傷力のあるものはあまり作りたくないんだ。外の世界では鉄の弾らしいじゃないか。流石にそれは作りたくなかったからゴムならいいよって言って作ったんだ。盟友、お前さんの能力のことも聞いてるよ。これはお前さんの能力が発動したときに本領を発揮する武器だ。今はこのハンドガンしかないけど、ぼちぼち造って増やしてくから定期的においで。はい、これゴム弾ね」
箱の中には説明書が入っていた。
帰ってじっくり読むとしようかな。