幻想世界の正体は
ここは何処だろう。森か?なんでこんな所にいるんだろうか。
辺りに人の気配はない。小鳥のさえずりが聞こえるだけ。
ふらふらと歩いていくと、人のような影を見つけた。
「すみません!そこの方!」
俺は大声で叫んだ。人の影が少し止まり、こちらに気づいたらしく、向かってくる。16歳くらいの女の子だ。
「ん?お前、見慣れない顔だな」
???
なんだこの子の服装。黒い大きなとんがり帽子に白い大きなリボンに、黒い服を着た箒を持った少女。
なんか、見覚えのあるような気もする。
「外の世界から来たのか?」
「外の、世界...???」
「やっぱりそうだ。ここは、幻想となったものが流れ着く場所、幻想郷。私の名前は霧雨魔理沙。よろしくな」
幻想郷.......?霧雨魔理沙.......?思い出した!!
俺の世界にあるゲーム、東方Project!!!!きっとこれはドッキリだろ。うん。絶対そうだ。じゃなきゃおかしいだろ。
「よろしく。俺の名前は加藤 悠斗」
「悠斗か。えーと、こういう時は博麗神社にでも連れてくべきなんだろうけど、めんどくさいしな。今日は泊まってけ」
というわけで、霧雨魔法店、魔理沙の家に来た。
このドッキリ、いつまで続くんだよ。まぁいいが。
「悠斗、ここで寝てくれ」
ソファの上で寝ることに。
どうせ、寝起きにドッキリでしたぁとか言うんだろうな、なんて考えながら俺は寝ていた。
次の日、魔理沙に起こされた。
「ほら、起きろって、今日は博麗神社に行くぞ」
「うーん、もう少し.......」
ん?ドッキリまだ続いてる?
「ほら、起きろ!!おりゃ!!」
「いってぇぇ!!」
チョップしてきたぞこいつ!!
「ほらほら、顔洗え」
「さぁて、行くぞ」
朝から大変だったが、なんとか準備し終え、家を出た。
「ほら乗れよ」
「は?」
何言ってんだこいつ。ドッキリ企画これいつまで続くわけ?流石に飛べねぇだろ。箒で。
「乗れってば」
「.......はぁ」
僕は箒にまたがった。
「それじゃいくぜー」
ふわふわと箒が浮いた。え?どゆこと?
そして僕は目を疑った。そこに見えたのは幻想郷そのものだった。海が無く、山があり、人里があり、湖が見えた。桜が咲き誇っているせいか、とても美しく、幻想的に見える。
ドッキリなんかじゃ、とても無理だ。ここは、幻想郷。これは、現実なんだ。
「飛ばすから、しっかり掴まってろよ〜!!!」
その言葉を聞いた直後、物凄いスピードで空を駆け抜けた。
夜月桜麗です。
私も幻想入りしたぁぁい!!!!
きっと東方ファンはみんな思ってますよね!ね?!
さてさて、一体どうなることやら。次回をお楽しみに!!!