表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/23

ep.8

視聴覚室。。。

そこでは公平がビデオカメラの接続に手間取っていた。

「おい、公平まだかよ。」

「そうよ、ホント遅い。」

「ねぇ、まだ?公平くん。」

「うるせぇ、ちょっと待ってろ。この野郎。」

かれこれこのやり取りを20分以上も続けている。

「もう、どんだけ待たせてんのよ!」

「あーもう、ポップコーンでも食っとけ。」

と言うと公平はうんまい棒を皆に渡した。このやり取りもかれこれ20分以上。

「どんだけうんまい棒食わせる気だよ。」

3人のブーイングの中やっと公平が接続に成功した。

「ふぅー、ボス。爆弾処理完了しました。」

「なにやりきった顔してんだよ。とっくに爆発してるよ。」

やっとテレビに映像が映った。そこには、特設ステージの上に4人の派手な格好した前軽音部のメンバーが立っていた。そして、ドラムのカウントから演奏が始まった。

「うわっ、音割れ激しくねぇか?」

公平がしかめっ面で言う。

「しょうがないよ、公平くん。ねぇ、それよりもこの人達・・・」

「うん、めちゃくちゃ上手い。」

ハルキは言葉を失った。確か音質は悪いがそれ以上に伝わってくるものがある。すると咲が

「特にあのギター。ハンパなく上手いわ。」

咲の言う通りギターのテクニックが群を抜いている。ハードロックでテンポが速いにも関わらず正確なコードを押さえる指さばき。

『すげぇ。』

そういうしか無いほどの演奏だった、が公平が気付いた

「おい、あのギターもしかして蔵田じゃねぇの?」

『えっ?』

3人はテレビに近寄った。『あーーーっ!確かに!』メイクで分かりづらいが、確かにそのギタリストはあの蔵ティーだった。

「マジかよ、あの蔵田先生が・・・」

ハルキが言い掛けると、後ろのドアが勢いよく開いた。

「くそー、やっぱりか。」そこには、ちょうど蔵ティーがいた。何やらとても悔しそうである。

すると薫が閃いたように、そうか、と言った。

公平が尋ねた

「何がそうかなんだ?」

「考えてみてよ。蔵田先生はプレハブの中で何かをしていたよね。」

『うん』

「しかも、そのプレハブは元軽音部ので、これはプレハブから見つけた。」

「あっ。」

「あっ。」

ハルキと咲は気付いたようだが

「ん?」

と公平は首を傾げてる。

「まだ分からない?これを見てて先生は悔しがったんだよ。つまり先生はあのプレハブの中で、このテープを探してたんだよ。」

「ていうことは、つまり先生はプレハブの中で、このテープを探してたんだよ。ってことか?」

「んだよって、一字一句同じじゃん。」

「でしょ、先生。」

蔵田は観念したように、ため息をついた。

「あぁ、そうだよ。くそー、遂にばれたか〜。」

「なんでだよ、別にいいじゃん。ばれたって。」

蔵ティーは気まずそうにうつむいて言った。

「なんでって、その映像みれば分かるだろ。昔オレがどんなだったか・・・」

確かにテレビの中の映像がそれを物語ってる。

「あの頃オレはいわゆる不良だった。」      『うん、まぁ。』

学校での蔵ティーは、いつも控え目でどちらかというと生徒になめられていた。また蔵ティーが語り始めた。

「だがな、オレもいざ高3になると・・・」

蔵ティーの語りが続く。

「実はオレには好きな子がいてその子がなんと・・」蔵ティーは止まらない。

そんな中、公平が閃いた。

「なぁ、蔵田を軽音部の顧問にしねぇか!」

「何言ってんだ、公平。一体どうやって?」

「だから、このビデオをネタに脅してさ・・・・」

「駄目だよ、公平くん。そんな酷いこと。」

薫が公平を止めたが、

『おー!いいじゃんそれ。』

ハルキと咲は声を揃えて言った。

「駄目だよ、みんな。だから、先生が可哀想だよ。」公平が薫の肩に手を乗せ、

「薫!よく考えてみろ。このままじゃ軽音部は廃部だぞ!いいのか?廃部して。」

「うーん、そういわれると・・・」

ハルキも肩に手を乗せ言った。

「薫。辛いのは分かる。それは皆同じだ。だがな、何かを得る為には、犠牲がつきものだ!」      「いや全然格好ついてないよ。ハルキくん・・・」 「おい、聞いてるのか?」 蔵ティーが聞いてない事にやっと気付いた。

「よし、作戦開始だ」公平がニヤリと笑って言った。

「先生、軽音部の顧問になってくれよ。」     「ちょっ、ちょっとおい!どうして俺が顧問にならなきゃいけないんだ!!」

蔵ティーが軽くパニック状態のように、驚きながら言った。

「第一俺は、マンガ研究会の顧問なんだ。」

「マンガ研究会って・・・」

咲があきれたように言った。

「しょうがないだろ!俺はまだ下っぱなんだから、しかも・・・」

蔵ティーはまたうつむいてまた語り始めた。「俺は今の校長に色々世話になったんだよ。」

暗い雰囲気の中、公平が一声

「うん、そういうのは別にいいからさぁ、顧問になってくれよ。これ(ビデオ)ばらされたくなかったら。」公平お前今ものすごく怖いぞ。

その言葉に蔵ティーは

「なんだとぉぉーーっ!」と叫んだ。

「だから、顧問になって下さい。先生。お願いします。」

「お願いしますって・・・断れないだろがぁーっ!」と言って蔵ティーは膝から崩れ落ちた。

こうして我ら軽音部は、顧問をゲットした。

コメントお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ