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ep.6

キーンコーンカーンコーン学校の終わりを告げる

チャイムが鳴り響く。


「よーし、メンバーも揃って今日から本格的な練習開始だな。公平!」

新メンバーの咲様の加入でやっと我が軽音部もマシになってきた。

「あぁ、そうだな!」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「なぁ、一つ聞いていいか?」

「あぁ、なんだ?ハルキ。」

「どこで練習するんだ?」

「・・・・・・」

「あと、よく考えたら僕ら楽器持ってないし。」

「・・・・・・なぁ。」

「なんだよ。」

「オレも聞いていいか?」

「あぁ?」

「どうしようか?」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

早くも廃部か?軽音部。

「と、とりあえず。」

と慌てる公平。

「先生に聞こう!」

「おぉ、そうだな。」

      ・           ・           ・

「えー、空いてる部室?ないんじゃない?」

職員室で先生から出た言葉は予想通りの厳しいものであった。

「どこも空いてないっスか?」

「うん、ダメだねぇ。何?君たち、部を作りたいの?」

「ハイ、軽音部を。」

「ほほー、軽音ねぇ。そういや、昔ウチにもあったなぁ、軽音部。ねぇ、蔵田先生。」

教頭が微笑みながら新任の蔵ティー(蔵田ティーチャー)に訪ねた。     「あ、ハイ。そうですね。」

蔵ティーは苦笑いしながら返事を返した。

「とにかく、場所は空いてないよ。」

「そうっスかぁ。」

2人落ち込んでいると、

「場所がないわけじゃないですよ。」

後ろから声がした。振り返ると、ふくよかなお腹、キラリと輝く頭。校長だ。

『マジですか、校長先生?』

2人声を揃えて聞いた。

「マジです。ほら話に出てた軽音部、昔ウチにいた。あの子達は、今屋上の倉庫になっているプレハブ小屋でやってたでしょう、蔵田先生?」

「・・・そうですね。」「ちょうどあのプレハブ小屋の中の要らない物を処分しようと思ってたんですよ。もし、君たちが整理してくれるなら、そこを部室として提供してもいいですよ。」

「マジですか!?」

「マジです!」

校長先生、アンタ身体だけじゃなくて、心もふくよかなんだな。

公平とハルキはそう心の中で呟いた。

     ・           ・           ・

教室で4人は集まっていた。

「っつうわけで、オレらであのプレハブのなか整理する事になりました。」

と公平がいきさつを薫と咲に説明した。

「ねぇ、それってあたし達いいようにつかわれてない?」

「まぁまぁ、さっちゃん。しょうがないよ。」

「そのとおりだ、咲様。」

「あ、そういえばさぁ。」薫が言った。

「そのプレハブ幽霊が出るって噂らしいよ。」

「はははっ、そんなまさか。」

「そうそうハルキの言う通り。実際見たことねぇもん。ねぇ、咲さ・・ま?」

咲の身体が震える。

「そ、そう・・だよ。ゆ、幽霊な・なんて・・いるわけ・・・」

「あれぇ〜、咲ひょっとして幽霊怖いの?」

「そ、そんなわけ・・・」

「そういえばさっちゃん、昔から怖いの苦手だったね。」

「だから違うって!」

そのとき、公平がそっと咲の肩に手を乗せ

「うらめしや〜。」

「キャーーーー!」

教室に悲鳴が響いた。

「あははっ、咲様キャーだって。あはは、あはは・・・はは・・・は・・ぐふっ」

教室に死体(公平)が倒れた。

「もうみんなして!」

「ゴメン、ゴメン。」

「よし、それじゃ早速プレハブに行こうよ。」

「あぁ。」

僕達は公平を残して、屋上に向かった。

「おい、みんなオレを置いてくなよ!うらめしや〜!あ、咲様、ちょっと待っ・・・蹴りは・・・ぐはっ」公平、お前ってヤツは・・     ・           ・           ・   

「うわっ、眩しい!」 ハルキが言った。

4人は夕陽でオレンジに染まる屋上にきていた。

「階段を四階まで登るって本気でキツいなぁ。」

「男のくせにだらしないなぁ、公平は。」

「そんな、咲様。薫もキツいよな?あれ、薫は?」

「ハァ、ハァ、みんな・・・ちょっと待って。」

薫が後ろからやっと階段を登り終え、後ろからやって来た。

「大丈夫か、薫?」

「ありがと、ハルキ。大丈夫だよ。」

小柄で運動が苦手な薫には階段四階はキツいようだ。

「ハァ、ハァ。あ、あれがプレハブじゃない?」

薫の指の先にはボロくて不気味なプレハブが建っていた。

「屋上にプレハブっておかしいだろ。」

と公平が言った。

「まぁ、そんなことどうでもいいじゃん。中入ってみようぜ。」

とハルキが校長からもらったプレハブの鍵をポケットから取出し鍵穴に差しこもうとしたとき、後ろから咲が

「ね、ねぇ。なんかプレハブの中に人影が見えるんだけど・・・・」

『えっ?』

3人の動きが固まった。

「ほ、ほら。」

言われてプレハブの中を見ると、確かに黒い影が。

「ぬわぁ〜〜!!」

ハルキが慌てて、プレハブから離れた。

「うわっ、マジかよ!?」

「誰か先生か誰か入ってるだけじゃないの!?」

「そんなわけない!だって鍵これしかないし、ずっと校長の机の引き出しにあったんだから。」

「それじゃあ、本当に?」『・・・・・・』

またプレハブの中の影が動いた。

『うわーーーっ!』

「キャーーーッ!」

「ど、どうするよ?」

「どうするっつっても。」みんながビビりまくっていると、薫が

「ぼ、僕行くよ。」

と名乗りを挙げた。

「本気か?薫。」

「うん。」

と頷くと、プレハブに近づき鍵に手をかけた。

「気を付けて、薫君。」

「頼むぞ、薫。」

またコクりと頷くと、鍵を回し、カチャという音がなった。そして、一気に扉を開けた。

「だ、誰だ!!」

と薫が叫んだ。

すると黒い影がゆっくりと振り返った・・・・

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