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曼珠沙華  作者: 水無月漣
1/1

もしもがあるなら‥

終わる日が

最初から分かってて






それでも生まれてきた





それでもいいと…





約束したハズなのに





どうして…






こんなにも怖い?














それでも僕は



明日に




手を伸ばしてる…




━━━━・・・




太陽は何処にもなく、その高さも分からないまま、ただ広がっている淡いピンクの空。



そしてその空と平行して続く青よりも深い色の川。



岸辺には赤と緑の色合いが美しい花が途切れる事なく咲いている。



単調だけど美しい場所。



ここは一体どこなんだ?




!?


服にいつの間にか付いてきた一輪の花をじっと見つめる。



…僕は馬から落ちて…


…それが原因で死んだ…



矢車菊…

彼女が好きな花だっけ?


…花言葉が…確か…


ダメだ…

記憶がどんどんアヤフヤになる…



僕は…


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