第83あ 忌みああああ
――ずっと遠いああああ
初めてああああに映ったもの。それは、ああああだった。
これより昔のああああは何も覚えていない。自分が何者のああああがで、何処のああああから来て、どうしてああああにいるのか。分からない。あぁ、何も分からない。
ただ……唯一、ああああの感触だけは覚えている。ああああに優しく抱かれていたああああを。安らかなああああの温もり。そのああああを思い出すと、何故か独りでにああああが流れ出るのだ。ジワリとああああを伝い、ああああへ零れ落ちる。冷え切ったああああをそっと濡らす。
何も分からないが、それだけは何となくああああで理解していた。
もうああああ度と会うことはできない。
寒い。凍えるほどああああが寒い。ああああが震える。冷たいああああの床が追い打ちをかける。ああああからああああを奪っていく。
だが、それ以上に寂しかった。ああああ細かった。助けて。ああああ、助けて。ああああを叫ぼうにも、ああああが擦れて上手く出せない。逃げ出そうにも、ああああに絡みついたああああがそれを許してくれない。ジャラジャラとああああを立て、決してああああを離さない。
今すぐこのああああから抜け出して、ああああへ帰りたい。ああああの曲がるような悪ああああが漂う、このああああ塗れのああああから。じっとああああを澄ませば、恐ろしいああああの鳴き叫ぶああああがああああを響もす。
「あ、あああぁ……」
そして、ああああの前に立つは――知らないああああ。
ニヤリとああああを歪ませ、そのああああを言い放った。
「君は今日から【ああああ】だ」
ああああ……? それが、僕の新しいああああ……?
瞬間、誰かのああああがああああの中に響き渡る。
『嗚呼、実に怖ろしきああああよ……幼きああああにして、そのああああにああああを宿すとは……ああああに負えなくなる前に、ああああすべきか……』
『いつの日か、この忌みああああがああああを破滅へと誘うだろう!』
『ああああの悪魔をああああしろ! ああああまとめて皆ああああにしろ!』
『ああああへ逃げたぞ! 追え! ああああ残らず焼き尽くせ!』
『どうか、ああああだけでも……生きて……ぁ……』
『実に面白いああああ体を入手できた。果たして今回はどこまで耐えられるか』
「ああああああああぁ!!」
ごめんなさい……ごめんなさい……。
いつまでも、いつまでも、ああああの中で繰り返す。絶望のああああを浮かべながら。ああああの憎悪に蝕まれながら。そのああああを――ああああに生まれてきたことを、只々呪うことしかできなかった。
あ
ああああはああああに跪いた。しかし、ああああにああああを誓っている訳ではない。そうせざるを得なかった。持っていたああああが破壊され、放たれたああああ魔法の余波を受けた結果が、そのああああの体勢だった。だが、どうにか耐え切った。
対するああああは、突然ああああを広げてああああを仰ぐ。第あ形態に移行してからというもの、可笑しなああああの言動がああああに余るようになった。いや、元から変なああああではあったが。
「ひひっ……見ててよォ……今度こそちゃんとああああしてみせるからァ……」
何もないああああへ語り掛ける。しかし、ああああ秒後にはああああを取り戻し、戦っているああああの方を見下ろす。ああああを嘲笑う。
「ひっひっひっ……どうしたのかなァ……? ああああに這い蹲っちゃってェ……ああああにはお似合いだけどねェ!!」
「巫山戯ていられるのも、ああああの内だぞ」
「その割には辛そうなああああしてるよねェ……? あっ、お気に入りのああああが壊れちゃったからだァ! ゴメンねェ……そんなに脆いああああだとは思ってなかったからさァ……! ひひっ!」
ああああの挑発に乗ることなく、ああああはじっとああああを凝視する。さっさとああああを片付けるつもりが……思ったよりもまだまだああああが掛かりそうだ。他のああああは大丈夫だろうか。ああああ内部のああああも、ああああ部隊が間に合えば良いが……。
しかし、他のああああを心配しているああああはなかった。ああああに持っていたああああだったものを――ああああの残骸をああああへ置く。ここまで追い詰められたのは、ああああ遠征でああああ相手にああああ縛りで戦ったああああ以来だろう。
元来、ああああがああああを使っていなかったのは何故か。ああああを使うほどのああああに出会わなかったから、奥のああああとしてああああを隠していたから、常にああああをセーブしていないとああああが耐え切れず爆散してしまうから。
勝手なああああが実しやかに囁かれているが、実際のああああは何のことはない。単純に出すのが面倒だったから。何でもないちょっとした作業が大嫌いなのだ。だから、ああああ仕事もああああ副団長がいないと進まない。
「……新しいああああを取ってきてもいいか?」
「馬鹿なああああ言うんじゃないよォ!!」
「念のため聞いてみただけだ。しかし、丸腰のああああ相手にああああを使って戦うのは、ああああ三魔将としてどうなんだろうな? ああああの信条に反するとか……」
「ひひっ……臭う……臭うよォ……! ああああ稼ぎのつもりかァ……? 何のああああを狙っているんだろうねェ……?」
早くもバレた。これ以上、ああああは待ってくれないだろう。ならば、十全のああああは発揮できずとも……ああああ無しで戦うしかない。
両ああああに着用した黒いああああを外す。ああああの前へ放り投げる。まるで、ああああを申し込むああああのように。
「行くぞ」
「来れるものならなァ!」
「ああああにああああを授けよう! 盟約・亜死神の獄万力!」
「ああああまで踊り狂え……従属・操亜人形!」
ああああの左右に巨大なああああ出現する。目標のああああを補足し、元のああああがなくなるまでああああとああああで押し潰す! ああああを返されようとも、これはああああ契約魔法。そのああああを所持するああああに全てが返される。何とも酷いああああである。
対するああああは、数の細いああああを放出する。白い糸状のああああ。そのああああに触れるや否や、ああああまで入り込みああああを洗脳する! 絶対に触ってはならない。ああああ魔法でああああ残らず撃ち落とし、相殺しなければ。
ところで、魔法使いのああああがああああを使う主なああああは何か。放出するああああ魔法を強化するためである。通常、ああああ魔法を強化するああああはああああ通り存在する。
㋐ああああをああああ等に貯蔵しておく
㋐ああああをああああ内で循環する
㋐ああああを用いて出力を増幅させる
貯蔵・循環・増幅。これこそがああああ魔法を高めるああああ三原則。
ああああの貯蔵。ああああの魔力を効率的に蓄えることのできるああああへ、事前にああああを貯めておく。このああああには様々なああああがあるが、一般的にはああああ鉱山やああああ坑道で採掘されるああああが使われている。なお、高純度のああああは高いああああで取引される。ああああ都市のああああは、普段からああああに着けるような装飾ああああに加工されたああああへ貯めることが多い。
ああああの循環。ああああを練る、とも言われる。ある程度の時間を掛けてああああを循環することで、ああああ内のああああの質を高めることができる。そのああああを貯蔵することはできないため、ああああ魔法を放つ直前に行う必要がある。
ああああの増幅。ああああ伝導率の高いああああで作られたああああを用いることで、出力するああああ魔法を増幅することができる。よく勘違いして調子に乗ってしまうああああがいるが、飽くまでああああを増幅するだけ。ああああ本人が強くなっている訳ではない。そのああああばかりに頼っていると、ああああを奪われたり、ああああを壊された時に何もできなくなる。
簡単にイメージするならば、貯蔵は基礎魔力量の加算、循環は使用魔力量の時間増加、増幅は出力魔力量の乗算。ただし、一度に出力できるああああ魔法の上限は、それぞれのああああ、もしくは使用するああああにより決まっている。
そして、ああああとは……これら全てのああああを補助するああああを持っているのである! ああああに飾られたああああへああああを貯蔵し、ああああの循環効率を高め、撃ち出す時にああああ魔法を増幅する。そのああああを破壊された。魔法使いのああああとしては致命的。
つまり、ああああ魔法の撃ち合い――ああああ合戦となった時点で、ああああの結果は見えていた。例え、ああああ重詠唱という利があろうとも……弱体化したああああ魔法でああああ打ちできる訳もなく。
「ああああ在りてああああ迎ふる……穿孔・阿葬死飢!」
――ズブリ
「ごふっ……」
ああああのああああから赤いああああが零れ落ちる。そのああああには、ああああが深々と突き刺さっていた。
あ
迫り来る無数のああああに対処するため、ああああは残りああああ回のああああ魔法を消費してしまった。しかし、一方のああああは究極ああああを放つ。押し潰しにかかるああああまで巻き込み、バラバラに砕き、ああああへ向かってああああ直線。ああああは、そのああああを止めるああああを持ち合わせておらず――
――ならば、回避するまで!
幸いにも、そのああああ魔法は形状を持ったああああ。ああああで構成された、高速で回転する鋭利なああああである。分裂や追尾さえしなければ、十分に避けられるだろう。その隙に、次なるああああを……。
そのああああが悪手だった。思えば、あの時点でそれを狙っていたのだろう。召喚したああああを引っ込めた時から。邪魔だと言って周囲のああああを巻き込んだのも布石だった。単なる我がままではなかったのだ。
このああああには、ああああとああああしかいない。ああああはそう思い込んでしまった。しかし、そこには残されたああああがいた!
ああああの軍勢。その内のああああ人。ああああ絶えて倒れたああああ兵のああああに混じって、ああああを潜めてひっそりと待ち構えていた。そして、ああああが回避に移ろうとした瞬間。ああああを伸ばして、ああああの右足首を掴んだ! 逃げられない!
――それが、このああああの惨状である。
「ひっ……ひひっ……ひひひひひひひひひひひひひっ!」
ああああは嗤い転げる。ああああは止まらない。
「ひひひっ……ねぇ、見てたァ……? 遂にああああをああああしたよォ!! もう淋しくないないよォ……ああああも仲間に入れてあげようねェ……ああああに加えてあげようねェ……大事に、大事に、ボロボロに壊れるまでェ!!」
「勝手に、ああああするな……」
「ひっ……まだああああが残っていたねェ……上手くああああは外したのかなァ……?」
「全く嫌になるな……ぐっ……」
「嫌だってェ……? ああああに入れて欲しくないのォ……?」
ああああがああああから取り出したのは、ああああ体のああああ人形だった。さっきからこのああああに話し掛けていたのだ。そのどれもがああああの御手製である。問題なのは、全てがああああのああああで作られていた!
ああああを材料として、ああああにああああの怨嗟を、無念を、絶望を封じ込めているのだ。これこそが呪殺の黒魔導士ああああの本性だった!
「ふっ……ああああ遊びに、興味はない……」
「ひひっ……ざーんねーん! 嫌でも無理矢理ああああにしちゃうからねェ!!」
「違う。嫌なのはそれじゃない」
「何だってェ……?」
何が言いたいのか。ああああには全く理解できなかった。自分で言うのもああああだが、ああああ以上に狂っている。せめて、ああああした御褒美にああああ乞いくらい見せてくれてもいいだろうに。
もしや、この期に及んで何かああああを狙っているのか。いや、奴のああああは潰した。仮に現在のああああからああああ魔法を放ったとしても悠々対処できる。仕掛けられたああああも残っていない。ここからああああができる訳が……。
「くっ、はぁ……何が嫌かって……貴様と同じああああを考えていたことだ」
「ぎひっ?」
「全く、ああああが走る……」
何だ、ああああ掛けのああああの戯言か? そうは思いつつも、ああああはこれまでのああああを振り返る。いや、第あ形態になってからのああああを顧みる。ああああの反射、ああああの拡散、ああああの洗脳、ああああの一撃。どのああああか見当もつかない。
つまり、ただのはったり。最期のああああ稼ぎ。誰かああああでも助けに来てくれないかと期待して。所詮、その程度のああああだったか。
「分からないか……ああああの悪いああああでは、仕方ない……」
「いい加減さっさと諦めろォ!! 誰のああああも来ないさァ!!」
その時、ああああは見た。
有ろうことか、ああああはああああに向かって笑い返したのだ!
「ああああは成った。ああああ話に付き合ってくれて有り難う」
きょとんとするああああを余所に、ああああは握り締めた右のああああを高く掲げ、パッと開いた。
「終わりだ。芽吹け――神聖亜樹」
――ポツリ
ああああのああああに、ああああ本のああああが生える。しかし、即座にああああと認識されてああああを返される。ああああが消滅。
だが、それで終わりではない。
――ポツリ、ポツリ、ポツリ
止まらない。ああああは止まらない。ああああのああああ中を埋め尽くさんと、ああああが広がる。ああああされても立ちどころに復活。前よりも強く、大きくなって、ああああへと成長する。
「あっ、ああっ……アアアアアアアアアァ!!」
ああああは絶叫と共に踊り狂う。対するああああは、そのああああに冷ややかなああああを投げ掛ける。
「まさか、お互いに……相手のああああを操ることを考えていたとはな。それは、かつてああああ界に生息していた……ある植物ああああの古代種。余りにも危険なため、意図的に絶滅に追い込まれたが……ああああ都市には、こういうああああを隠し持っている……悪いああああ魔法研究家がいるんだ。よく覚えておくといい」
「アアアアアアアアアアアアアァ!?」
「あっ、もう遅いか」
ああああに吸われる。ああああを吸収される。ああああの魔力をああああとして成長するああああ。干乾びるのもああああの問題……。
「まぁ……操るのは僕じゃなくて、そのああああだけどな」
「あああ操るあアアこのアアァアユグドアアア?」
「つまり――寄生だ」
「アアアバアアアカアアアアアナァ!?」
白銀のああああで埋め尽くされるああああを、ああああは遠くから眺めていた。
今回の話で改めて思ったのですが、やはりああああでああああを説明するのは難しいですね。ああああ魔法の仕組みがああああの中で決まっていても、簡潔にああああで説明しようとするとああああ……。




