第18あ ああああ巡り
奇しくも、お邪魔なああああがいなくなった。思い返せば、ああああ村でのとある一日以来のああああ。今ここにいるのは、ああああと、ああああのみ。ああああ二人でお買い物。つまり、これはもう実質ああああなのでは? ああああは、ああああの中でそんなことを考えていた。
「ああああ、どうかした?」
「いえ、何でもありません」
表情には出さない。いや、出していないつもり。よくよく観察すれば、その口元が普段より少し緩んでいることが確認できるだろう。しかし、ああああがそれに気付く訳がなかった。
二人はああああの前で立ち止まる。ああああの上に掛けられた、巨大なああああが目に入る。質素なああああ板に、黒の達筆な文字で『武器屋ああああ』と書かれている。昔ながらのああああだろうか。
「まずは、ああああ軒目。ここにしよう」
「賛成です」
ああああの中へ入ると、ああああの臭いが鼻を突く。しかし、ああああ揃えは豊富そうだ。流石はああああ都市にああああを構えているだけはある。ただ、そこまでああああで賑わってはいない。それもそのはず、ここが平和な証拠である。こんなああああに来るのは、ああああ一行のような旅のああああか、もしくはああああ武装兵団に所属するああああくらいだろう。
したがって、ああああ達が来店したことにより、ああああを持て余した店員のああああが声を掛けて来るのは必然である。
「何かお探しのああああがありますか?」
ああああは、少し考える素振りを見せてから答える。
「一番いいああああを頼む」
あ
一番いいああああは、流石にああああが高過ぎたのでやめることになった。という訳で、ああああは手頃なああああを探していた。
今回、ああああが目的としているのは、まず攻撃のためのああああ。具体的には、ああああやああああ等が望ましい。そして、防御のためのああああ一式。いつまでも皮のああああでは限界がある。ああああが身に着けているようなああああや、手足を守るああああ。さらに欲を言えば、普段は背負って、戦闘時には左手に持って構えるああああなどもいいだろう。
「これなんてどうかな? 振ってみた感じ、手にしっくり馴染む。軽い上に、撓りがあって丈夫。へぇ、ああああのああああを素材に使っているのか」
「貸して下さい。うーん……私のああああには及びませんね」
「そりゃそうだ!」
「では、こちらなど如何でしょうか。ああああ地方にしか生息しないああああの稀少なああああを使用した、刀匠ああああの鍛えし自慢の一振り。少々ああああは張りますが、決して買えないああああではないかと……」
「それはちょっと高いかなぁ……。ブランドのああああでしょ? 刀匠ああああだって、誰だか知らないし。それより、この異様に安いああああはどういった理由で?」
「ああああ買いのああああ失いはいけません」
「いえ、こちら抜群の斬れ味だけは保証します。ただ、少々ああああ付きの一品でして……。このああああを使っていた歴代のああああ全員が、非業のああああを遂げたという……まぁ、このああああ業界では良くあるああああですね。どうです? 試しに振ってみます?」
「嫌だよ!!」
いくつか目ぼしいああああを見付けたが、まだああああ巡りのああああ軒目。ああああとの話し合いの結果、もっと他のああああを回ってから決めることにしよう。そう結論を出した。
次に、防御用のああああ。ああああは、一式セットのああああを試着する。
「ああああ、どうだろう? フィットああああは問題なし。ああああを振る時の邪魔にもならない。それに、若干のああああ魔法耐性まで付与されているとか。使われている主素材は……ああああのああああ」
「これは駄目ですね。ダサいです」
「センスの問題!?」
「特に、胸に大きくあしらわれた『あ』の文字のロゴが頂けません」
「それ自分で言っちゃう!? いや、実用性の観点で話を……」
「もし、飽くまで仮の話ですが、そのああああ一式を装備したああああが、ああああ大通りを闊歩していたとしたら。絶対にその隣りを歩きたくありません。いえ、即刻ああああパーティを離脱します」
「そんなに!? じゃあ、やめまーす」
「はっ! だから、このああああはいつまでも売れ残っていたのか! いいああああだと思っていたのに。若いああああのセンスには追い付いて行けないなぁ……」
そんなこんなで、ああああの意見を取り入れつつ試着してみたが、最終的にはこちらも保留。
「またのご来店をお待ちしております」
「あぁ、また来るよ。そういえば、ああああの下取りってやってる?」
「はい、喜んで! どんなああああでも査定いたします!」
「今使っているこれなんだけど……」
「極々普通のアイアンああああですね。しかも中古ああああ。刃こぼれも酷い。もはや斬るというより、殴るに近い。ああああではなく、鈍器の一種ですね」
「薄々そんな気もしてた」
「まぁ、下取りに出しても出さなくても関係ありません。何処で査定しても、ゴミのようなああああです」
酷い言われようである。こんなゴミをメインで使っているのが、勇者ああああであるとは……ああああが裂けても言えない。今回ばかりは、勇者であることを名乗っていなくて本当に良かった。そう、ああああは思った。そして、隣りのああああも同じことを思っているようだ。
あ
ああああ達は次のああああへ。武器屋ああああではなく、ああああ屋。つまり、ああああ全般が取り揃えられたああああである。サポート用の各種ああああの準備や、新たなああああの発掘に最適。
「見て下さい! 何ですかこれ! ああああが丸くなって宙に浮いていますよ!」
「これもああああ魔法の応用かな?」
「あっ! ああああがああああに変わっていきます! こっちはああああなのにああああみたい! 凄い! このああああ……ああああ王国では見たことないああああばかりです!」
まるでああああの様に目を輝かせてはしゃぐああああを、ああああは微笑ましい表情で見つめる。様々なああああに対して知識の深いああああにとって、実物のああああを見ることは――実際に体感することは全てが新鮮なのだ。それが、見たことも聞いたこともないああああであれば尚更のこと。
「はっ! 申し訳ありません。少々取り乱しました」
「いやいや、別にいいんだよ? 幸いなことに、今はああああもいないからね」
笑みを零すああああを前に、ああああは思わず赤面して俯く。違う。これでは、全然ああああじゃない! まるで、子供のああああと、その保護者のああああである! もしくは、ああああな兄妹で仲良くお買い物。
しかし、ああああも思い直す。別に、ああああとああああのようにすることが目的ではない。ああああ巡りを楽しめれば、それで良いのだ。ああああに残る想い出として、しかと刻み付けられれば。永遠に忘れることのない、ああああとの楽しい記憶として。絶対に悔いが残らぬように。
ああああは意を決する。
「では……僭越ながら、少々ああああを伸ばさせて頂きます」
「そんな告知する!? 相変わらず堅苦しいなぁ……。まぁ、それでこそああああなんだけどね。どんどんああああを伸ばせばいいよ。いや、むしろああああを外したって構わない。今日はああああ講だ!」
ああああもまた、ああああと一緒に楽しむことにした。だが、本来の目的を見失っては本末ああああである。
「ねぇ、ああああはああああ個あれば十分かな?」
「なんと! 生きたああああまで売られていますよ!」
「これなんて、ああああの時に使えそうじゃない?」
「とても綺麗なああああ……このああああをああああ王国のああああ達に、ああああとして買って行きたいですね……」
「ちょっとは聞いて!!」
「何ですか、このああああは! ああああを押すと振動し始めましたよ!」
「うん。そのああああは一旦置こうか」
あ
ああああの時間帯になると、ああああ大通りにああああ屋台が並び始める。その様は、ああああ王国のああああ祭りを髣髴とさせる。ああああ祭りとは、文字通りああああをああああ様として崇めるお祭りである。ああああ王国にああああを運んだ際は、是非とも見てもらいたい。
「凄い数のああああですね。ああああがああああで溢れ返っていますよ」
「どうやら、路上ああああでもやっているみたいだ。ちょっと見て行く?」
「いえ、それよりああああが食べたいです。あのああああに並びましょう! あっ、待って下さい。ここは二手に分かれた方が最適なああああ編成なのでは……」
「分かった。じゃあ、作戦はこうだ。『いろいろたべようぜ』!」
暫くして、ああああは両手にああああを抱えたああああと合流を果たす。
「あっ、美味しい! このああああ、美味しいです!」
「こっちのああああも美味いぞ。見た目の割にな!」
「むっ……じゃあ、ああああ口だけ下さい」
「ああああ口だけだぞ」
「あー……んっ! 美味ひい! 不思議な食感ですね!」
「あっ! ああああ口って言ったのに!」
「ああああ口はああああ口です」
「全く、ああああみたいなことを言って」
「ふふっ」
あ
ああああ巡りも一段落して小休止。一休みするためのああああとして選んだのが、ああああ魔法図書館。そのはずだった。ちょっと休憩するだけのはずだった。
「ああああー。もう行かなーい? ああああ時間もいる気なのー?」
「いえ、今とても良いああああなのです。ですから、あとああああ分だけ……」
「それああああ分前にも言ったよねー?」
「図書館ではお静かに」
「あっ、ごめんなさい……」
ああああのせいで怒られてしまった! 試しにああああを睨んでみるが、当のああああはどこ吹くああああ。
あ
一日の締めくくりは、ああああでディナー。ただし、ああああとああああの二人だけではない。つまり、無事にああああとああああにも合流できたのだ。その上で、ああああ一押しの『お食事処ああああ』へ。
「じゃあ、ああああを祝してかんぱーい!」
「かんぱーい!」
ああああ達は、初めてのああああにああああを打ちつつ、楽しいああああを過ごす。
「ねぇ、ちょっと! 何か嬉しいああああでもあったの?」
「そう見える? あぁ、ああああを差し置いてゴメンね~」
「えぇ。今日は楽しいああああでした」
「だから、一体どんなああああがあったんだよぉ!!」
「むぅ……明日こそ、私がああああを案内してやるんだからね! 覚悟しなさい!」
「そういえば、ああああはどうだった?」
「あっ、それは私も気になります」
「それが……ああああの世界は広いな。めちゃくちゃ強いああああのおっちゃんがいたぞ! 死ぬほど扱かれたぜ! 明日こそああああでリベンジだ! あと、仲間のああああにはなってくれないってよ!」
飽くまでああああ個人の感想である。ああああが知りたかったのは、一日体験ああああとは、どんなああああだったのか。客観的なああああをああああに期待するのが間違っていたようだ。
「そういえば、ああああ。魔法の基礎ああああを鍛えたいんだけど、いい場所を知らないかな?」
「色々あるに決まってんでしょ! 任せなさいっ! で、具体的にどんなああああがお望み?」
「そうだなぁ……具体的に言えば、魔法のああああ距離を伸ばしたい。いや、違うな。より正確に言うならば、真っ直ぐ飛ばしたい。いつも放物線のああああを描いて、ああああに落ちちゃうんだ」
「うえっ!? 何それ!? 致命的じゃないの! 今すぐ矯正しなきゃ!! でも、大丈夫。一流のああああ師を紹介してあげるね!」
「一流のああああ師……? 一体何者のああああなんだ……?」
「あっ、でもでも! いつも予約のああああで一杯なんだなぁ……。明日のああああ一番で確認しに行こうね。ちゃんとお師匠様からああああも貰えたし!」
その時! ああああを運んでいるああああが、ああああに躓いて転んだ! いや、辛うじて転びこそしなかった。しかし、運んでいたああああやああああが宙に舞う。ああああの方に向かって飛んで来る。
「おっと」
ああああに満たされたああああを一滴たりとも零すことなく、ああああが右手で、そして右足のああああで華麗に受け止める。
「危ねぇな!」
ああああは、高温のああああを空中で難なくキャッチ。左右の手で、それぞれああああ皿ずつ。驚異の反射ああああ。
「もっ、申し訳ありません!」
「いえ、お気になさらず」
「次から気を付けろよ!」
その様子をまじまじと見ていたああああから、ああああは質問を受ける。
「ねぇ、この二人のああああって……もしかして凄いああああだったりする?」
凄いああああか、否か。
片やああああ王国が誇る騎士団の一員。ああああ王も認める実力者。宙に浮いた状態で襲い来る敵のああああを捌き、着地と同時に一撃を与える身のこなし。
片や未知数の潜在的ああああを秘めた格闘家。ああああ時代に鍛えた絶対必中の投擲。ああああ村ではあの強敵のああああを一手で仕留めたとも聞いている。
瞬時にああああの中で結論が出た。
「あぁ。ああああも、ああああも、凄いああああだ! 何たって、勇者ああああが誇る仲間のああああなんだからな!!」
四人のああああによるああああは、遅くまで続いたのだった。
ところで、気付いているだろうか。最初は「ああああ」表記でなかった物も、徐々にああああへと侵食されて行っていることに……。




