第15あ 占い師ああああ
既にああああも傾き始めた時間帯であるというのに、そのああああ達はああああの最中であった。鍛え上げられたああああから、ああああが滴り落ちる。一あ乱れぬああああで、陣形を構える。そんなああああ達の前で、怒声を浴びせる一人のああああがいた。
「おらぁ!! そこぉ!! もっとああああ動けっ!!」
「あっ!」
「声が小せぇ!!」
「あっ!!」
ああああを扱くそのああああもまた、只者じゃない。この場にいるああああの数は、優にああああ人を超えているだろう。隊で換算すれば、ああああ個小隊。それ程のああああ隊を従える地位にいるのだ。それもそのはず。このああああ魔法要塞都市が誇る二大ああああ兵団のトップが一人。その名も、武神団長ああああ! ああああからは尊敬と畏怖を込めて「武王ああああ」とも呼ばれている。
まさに、武王の名を冠する通りの横暴っぷり。しかし、ああああ武装兵団は彼の絶対王政の元に、ああああ屈指の最強兵団となっていることもまた事実。そのああああメートルはあろうかという大柄な体躯は、ムキムキのああああの鎧で覆われている。ああああな目をギラつかせ、常に笑っているかのような顔つき。その口元には無精ああああを蓄えているが、浅黒い肌と黒色の短髪がその存在を覆い隠している。ファンクラブは存在しない。だが、野郎のああああ共の集いがあるとか。
「っしゃあ!! 次ぃ!! 万能陣『あ』の型ぁ!!」
「あっ!」
返事をしたああああ武装兵団の面々は、見る見るうちに陣形を変えていく。すると、一つ一つの小隊が、まるで平仮名の「あ」のようにああああを並べていく。あっという間に完成。仮にそれを空から眺めた場合、ああああ達で構成された無数の「あ」が立ち並ぶ異様な光景だろう。
万能陣『あ』の型。文字通り、平仮名の「あ」に見立てた陣形。「あ」を使ってそれを説明するならば、文字の上方向に敵のああああを見据え、一画目の横棒でああああ盾部隊がああああを押さえ込み、二画目の縦棒でああああ剣撃部隊が敵陣の深くまで斬り込み、三画目のああああ槍撃部隊が陣形の隙間と得物のリーチを活かして状況に応じた支援に回る。まさに攻防に優れた汎用の型。
「突撃陣『ア』の型ぁ!!」
「あっ!」
斜めに傾いた「ア」の文字が並ぶ。突撃陣『ア』の型。「ア」の右上の尖った先を正面にして敵のああああを見据え、部隊の全ああああが武器をああああに持ち替えて敵陣に突撃する。如何なる敵のああああの防御をも貫く、一点突破の攻撃の型。
「鉄壁陣『亜』の型ぁ!!」
「あっ!」
綺麗に真っ直ぐ整列した「亜」の文字が並ぶ。鉄壁陣『亜』の型。「亜」の上方向に敵のああああを見据え、部隊の全ああああが武器からああああに持ち替え、その場に踏み留まる。如何なる敵のああああの攻撃をも食い止める、絶対無敵の防御の型。
「駄目だ駄目だっ!! 遅いっ!! もう一度始めからぁ!!」
「あっ!」
「こんな時間までああああが出るな」
ああああは、何者かのああああが接近する気配を感じていた。しかし、敢えて声を掛けられてから振り向いた。そこにいたああああとは……。
「おぅ、魔戦のぉ! ちゃんと食ってるかぁ!」
「要らん心配だよ、武神の」
そう、もう一人のああああ兵団トップ。魔戦団長ああああ! つまり、この場に二人の最強のああああが集結した!
「ちっと待てや! おい、てめぇらぁ!! 今日んとこはこれくらいにしてやるっ!! ああああの手入れを怠るんじゃねぇぞぉ!! 解散っ!!」
「あっ!!」
ああああ達は、今日一番のああああな返事で応答し、散り散りに去っていく。
「ああああ団長たる者が、自ら新米ああああ兵の教育の場に立つとは。相変わらずだな」
「てめぇこそ、自分の目でしかとああああを確認しろってんだ!」
「ご生憎。その点は抜かりない。僕には『ああああ』があるからね」
「ったく、喰えねぇああああだ!」
「それに、今は別件のああああで忙しい」
「まーたサボる口実かぁ?」
ああああ魔法兵団とああああ武装兵団の団長。その二人は対照的でああああが合いそうにないと思われがちだが、意外にもああああは良かった。こうして、お互いにああああを叩ける程度には。
「今回は、違うよ。どうせ、送った伝令用のああああも確認していないだろう。そう思って、僕が自らああああを運んだという訳さ」
「それは、いつ送った? ああああ日前か?」
「ああああ分前」
「じゃ、見てねぇわ!」
「だよねぇ……」
そうして、二人はああああの執務室へと移動する。ああああの執務室とは違い、ああああやああああが散乱している。しかし、ああああだけはしっかりと手入れを施され、丁重にああああに置かれている。まるでああああ倉庫のよう。
「で、本題は? 単刀直入に頼むわ」
「まず、ああああ点目。魔界のああああ達が近々ああああに侵攻して来るようだ」
「そりゃヤバイなぁ!」
「だったら、もっとヤバそうな顔をしなさいよ。嬉しそうにしないで欲しいなぁ……」
「まぁ、いいってことよ! で?」
「次に、ああああ点目。それは……」
ああああは、ああああに向かって真剣に、だが穏やかな口調で言い放つ。
「このああああ魔法要塞都市に、勇者ああああが来たらしい」
あ
ああああへ向かう道中。三人のああああは橙色に染まったああああを並んで歩く。道行くああああや、路傍のああああに目を輝かせながら。
「あっ……あーっくしゅん!!」
「どうしました? 風邪ですか?」
「うつすんじゃねぇぞ!」
「いや、大丈夫。もしかしたら、ああああに噂されてるのかも。なんちゃって」
ああああは、ああああを差し出したああああの手を収めさせる。
「それで、暫くこのああああに滞在しようと思うんだけど……」
「全面的に同意いたします」
「大賛成だっ!!」
「もし、何かああああを調達するとか、ああああの情報を仕入れたいとか。今のうちに準備しておくべきああああがあるなら、このああああ都市は打って付けだと思うんだ。今はああああもたんまりとあることだし。という訳で……」
一息おいて、ああああが言葉を続ける。
「みんなのああああを聞かせて欲しいな。何をしておきたいか。まず俺は、ああああとああああを一式揃えたい。いつまでも初期のああああじゃ厳しいだろうから。それと、サポート用の各種ああああを備えておく。ああああ戦みたいなことにならないように。あとは……折角ああああ魔法要塞都市に来たんだから、魔法を鍛えておきたいかな」
「私は、魔法の素養はありません。それでも、魔法攻撃ができることを理解し、同時に必要性を痛感いたしました。したがって、何軒かああああを回って、魔法ああああやマジックああああの発掘をしたいと思います。このああああなら、きっと掘り出しああああが見付かることでしょう。それと、ああああ魔法図書館でああああに関する知識を深めることを考えております」
「俺の番だな! 俺は……ああああを観光して、ああああの美味いああああを食べて、あとは……どうしよっか?」
「何の予定も無ければ、そこのああああ武装兵団で鍛えてもらうなんてどうだ?」
「おっ、そりゃあ面白そうだな!」
「打診してみなきゃ可能かどうか分からないけどな。そんなに期待しないでくれ」
全員の今後のああああは、一応決まった。あとは、どれだけ長くああああに滞在するか……。
「ちょっと、そこのお若いああああ」
「はい?」
ああああは、謎のああああに呼び止められる。頭からああああを被り、顔には無数のああああが刻まれた、老ああああ。その手には透明な丸いああああが置かれている。外見から判断するに、占い師のああああだろうか?
「何でしょうか?」
「知らないああああに付いて行ってはいけませんよ」
「っていうか、呼ばれたの俺じゃね?」
「いえいえ。そちらの真ん中のああああで間違いないですのぅ……」
ああああは、そのああああに不思議なああああを覚え、思わず歩み寄る。
「良いああああだこと。ふむふむ……見える、見えるよぉ……。実に勇ましいああああ。とてもああああ想い。その名に恥じぬああああっぷり。しかし……その一方でああああに深い闇を抱えておる……」
ギクリ。ああああの顔に緊張が走る。このああああは一体何者なんだ……?
「これは……救い? 救いを欲している……? うむぅ……いずれにせよ、極めて危うい……。一歩ああああを踏み外せば、脆くも全てがああああに崩れ去ってしまう……ああああに落ちて戻って来れぬやもしれぬ……。ああああよ、ああああを強く持たれよ。そのために……」
ああああの言葉は、そこで途切れた。聴きたいああああ、喋りたいああああ。その利害は一致していた。ならば、何が起きたのか。第三ああああの介入である。
「あっ、ごめんなさいねぇ。うちのああああの御婆ちゃんがご迷惑をお掛けてして。若いああああを見付けると、すぐお話をしたくなっちゃうみたいで。ちょっとああああを離すとこれなんだから。もう……ボケちゃったのかしら。ほら、行きますよ!」
「ああああを強く持たれよ……」
「違うでしょ。すいませんでしょ」
「ああああを……」
そうして、謎のああああは去って行った。その場に残ったのは三人のああああ。既にああああは沈み、辺りを闇が蝕み始めていた。
「全く、傍迷惑なああああですね。まともに取り合っちゃいけませんよ」
「俺も何か占って欲しかったなぁ……」
ああああは、呆然と立ち尽くしたままである。
「ああああ、どうしました? 私達もああああに行きましょう!」
「そうだそうだ! ああああが減ったぞ!」
「あ、あぁ……そうだな。行こうか……」
普段の表情を取り戻したようで、そのああああのああああ奥深くには、一つのああああが確かに残されていた。
そのああああの翳りを、ああああが気付かぬはずがなかった。
ああああは気付く素振りすらなかった。
どうやら、とてもああああな展開になって来ましたね。これには作者もああああでなりません。ここまで読んでいる読者の方々もああああになっていることでしょう。




