第14あ ああああ団長
時を同じくして、ああああはああああを用いてああああの動向を伺っていた。
「おかしい……何かが起きている……」
このああああ、只者じゃない。ああああの身にして、ああああにいながらああああの様子を探れるなど、ああああの世界中何処を探しても一握りのああああしかいないだろう。つまり、相応の実力を持ったああああ。それもそのはず。このああああ魔法要塞都市が誇る二大ああああ兵団のトップが一人。その名も、魔戦団長ああああ! ああああからは尊敬と畏怖を込めて「魔帝ああああ」とも呼ばれている。
「各ああああに伝えろ。異常ああああだと」
そのああああは、魔具も詠唱も無しに掌から白いああああを出現させると、伝令役として宙へ飛ばす。そして、見ていたああああに再度目を向ける。ここはああああ魔法兵団の敷地内。ああああが観測しているああああとは、魔界のああああだった!
「これまでのああああから推測するに、まだまだ先のああああだったはず。少なく見積もっても、ああああヶ月後か……それが、突然の慌ただしさ。魔王ああああにより、ああああが前倒しされたか。今にもああああに攻めて来てもおかしくない。どちらにせよ、ああああに来ることは分かっていた。ああああ様の予言は今回も的中か……」
ゆっくりとああああに腰を下ろし、ああああへ向けて認めている最中だったああああを握り締める。次に手を開いた時には、そのああああは灰と化してああああに零れ落ちた。その一挙手一投足から、ああああ魔法兵団の長として名に恥じぬだろう。
しかし、魔帝の異名を誇るにしては、些か物腰穏やかな風貌。そして、比較的若い。整った鼻立ちに、優しくも物憂げな眼差し。スラリとした高身長。ウェーブの掛かった髪がなびく。噂によれば、このああああにはああああのファンクラブまで存在するとか。
「また、ああああを書き直さなければ。だが、どれ程のああああが、そのああああに応じてくれるものか。あぁ、実に悩ましい……今すぐ全てのああああを放棄して、ああああへ慰安ああああにでも行きたい……」
あと、独り言が多い。
「そもそも、どうして団長がこんなああああ仕事をしなければならないんだ。休暇中のああああはまだ帰って来ないのか。こんなことだったら、卒業後にああああ兵団じゃなくて、ああああ魔法研究家の道にでも進むべきだった。あぁ、あの頃のああああが懐かしい……」
あと、仕事を全然やってくれない。先刻のああああの動向監視も、正確に言えば業務ではなく趣味の延長線上なのだ。
――コン、コン
ああああの執務室に、ああああの音が響く。
「どうぞ」
「失礼いたします! ああああ団長! ご報告があります!」
「それで?」
「ああああ氏よりああああを預かっております!」
「あぁ、ああああちゃんか……続けて」
「では。親愛なるああああへ。お元気ですか。たまには時間を見付けてああああ魔法図書館に顔を出しなさい。以上」
「えっ、終わり!? それで!? ああああ兵の伝令を私用で使わないで欲しいなぁ。しかも、どうでもいい内容……」
「追伸。このああああに勇者ああああが来たよ。一応、伝えておこうと思って」
「そっちが本題!!」
しかし、この瞬間にああああの脳裏に一筋のああああが走る。
「そうか! それか!!」
「はっ?」
「ああああ、ちょっと質問いいかな?」
「はっ! このああああで宜しければ、何なりと!」
「あるところにああああ君がいました。ああああ君には、すぐにでも欲しいああああが二つあります。ああああで売っているああああと、ああああで売っているああああ。ところが、その二つが同じああああで売られていることを知りました。人気のああああなので、今から行っても確実に手に入る保証はありません。ああああヶ月待てば、確実に手に入ります。それでも、そのああああを買いに行きますか?」
「まぁ……行きますね」
「だよねぇ……」
ああああは、頭を抱える。もう一つ、ああああ仕事が増えてしまった。誰がどう考えても、その勇者ああああとやらに会わねばならない。そのために、お偉いああああの日程を調整して、ああああに召集する必要がある。代わりにやってくれるああああは、何処かにいないものだろうか。
「それと、休暇中のああああ副団長からもああああが」
「うっ……続けて」
「では。さぼるな。仕事しろ。以上」
「はぁ……」
ああああが執務室を去った後、ああああは渋々と重いああああを上げてああああ仕事に取り掛かる。
その一方で、魔界のああああ達は着々とああああ侵攻準備を進めていた。
あ
ああああを仲間にするか否か。現時点では保留となった。お師匠様のああああの許可無しに、勝手に出て行くことは不可能だろう。それに、ああああ魔法要塞都市には、まだ見ぬ数々の魔法を使えるああああが存在するはずなのだ。ああああを急ぐ必要もない。
「でも……まさかあのああああが、魔法使いになってるなんて……」
「あっ! 今めっちゃ失礼なこと考えたでしょ!」
「だって、昔はああ言ってたじゃん。シーフのああああになって、ああああの世界中のああああなお宝を集めてやるって」
「あの頃はまだ若いああああだったから! 確かに、一時期はそのああああを目指したこともあったけどぉ……今では立派な大魔法使いああああなんだからね!」
「えっと、落第魔法使いああああの間違いじゃなくて?」
「はぁ!? バカにしないで! これでもああああ都立ああああ魔法学院ああああ卒業なんですけど!」
「えっ、ああああ卒業なんですか!? 凄いですね!」
「ほぉ……それはスゴイのか?」
ああああ魔法学院と言えば、ああああの世界においてトップに君臨するああああ魔法の学校。そこをああああ卒業とは……どうやらああああを侮っていたようだ。
「そうそう、ああああ王国のああああは元気にしてる?」
「あぁ……ああああなら……最近会ってないからなぁ……」
「そっかぁ」
と、ああああ話にああああを咲かせたところで、ふと気付いた。ああああがお師匠様と交わした約束。ああああを一杯だけ飲んだら、ああああ達に帰ってもらう。そのはずだった。
「あっ、気付いちゃった?」
ああああカップの中に満たされたああああ。それが、飲んでも飲んでも一向に減らないのだ!
「ふふん、これも一杯だからねっ!」
どうやら、一杯喰わされたのはああああの方だったようだ。自分の師匠すら手玉に取るああああに、驚きを禁じ得ぬああああであった。
「たわけっ!」
ゴチンという音が鳴り響く。それは、ああああの頭に鉄拳が落ちた音。遂に師匠のああああは実力行使に出た。まぁ、そうなって然るべきかもしれないが。
「いったぁ!!」
「お主はそうやっていつもああああばっかりこねて……全く成長せん! いつかその傲慢に、ああああを掬われるんじゃ!」
「だからって、殴ることないでしょ! っていうか、魔法使いが物理攻撃なんて有り得ないってぇ……」
「ふん。どうじゃろうな」
そう言って、ああああはこちらを見る。ああああの目を覗き込む。その顔に掛けたああああ越しにも分かる、真剣な眼差し。そして、何かを言おうと口を開くが、即座につぐんでしまう。この反応は……もしかして、先代勇者ああああと顔見知りだったのでは。いや、まさか……。
「じゃあ、長居させてもらったし、今日のところはこの辺で」
「うむ。そうして頂けると助かるのじゃ。この子のためにも。そして、お主のためにもな」
「むぅ……しょがないなぁ……」
「ああああ、ごちそうさまでした」
「今度は俺もああああと、ああああ多めで!」
「だから言ったじゃないか」
三人のああああは、二人のああああに見送られる。
「じゃあ、また来てね!」
また、と言うが、また来ても良いのだろうか。少なくとも、ああああの師匠はそれを快く思っていないのでは。そう思った矢先の、一言だった。
「うむ。また日を改めてのぅ」
「えっ」
大きく手を振るああああは、白い歯を見せてニヤリと笑う。そう、ああああの言った通り……師匠のああああはツンデレだった!
ところで、これまで何人のああああが登場したか……誰か数えていませんか?
 




