夏6日 マリエッタ 女子部屋の夜
とっても楽しみにしていた合宿だけど、本当にとっても楽しいわ。
さすがノエル先生とミズキが考えただけあるわよね!
花火も終わって、これから就寝。
なんだか一日が終わるのがもったいないわ!
「まだだ、まだ寝かさんよ!」
それぞれ自分が寝る場所を決めて、床に敷き詰められたマットに横になろうとすると、ミズキがよく通るやや低い声で宣言した。
「合宿の夜は始まったばかり! まくら投げ? トランプ? 恋バナ? さあどれをする!?」
何かしら、なんだか楽しそうね。
ヴァニラがさっと手を上げて「恋バナ!」と返事をする。
「あたしは寝たい」
本を読みながら眠そうな目をしているのはルリ。
「罰ゲームつきカードゲームかなー」
シュシュは罰ゲームがつけば、なんでもいいんじゃないかしら。
「アンシーはどれがいいの?」
となりのマットでストレッチをしているアンシーに聞いてみる。
「どれでもいいよ。そういうマリーは?」
「全部したいわ!」
「マリーはそうだろうね」
だって、こんなにたくさんの人と夜に集まるなんて初めてだもの!
できることは、全部したいわ!
「ん……でも、クーちゃんがもう寝てるから静かな遊びにした方がいいと思う」
リーンの言葉で部屋の隅を見ると、クーリエが煩そうに眉を顰めつつ、寝息を立てていた。
「…………」
「……!」
「…………!? ……!」
その夜、始終無言の神経衰弱が、女子部屋で繰り広げられたわ。




