表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

閑話•たぁくんのにっきちょう1

おーわーらーなーい~。

用語解説のヘルプキャラが暴走してしまった~。

きょうからまいにちにっきをかくことになりました。

おかあさんと“しゅくだいはゲームであそぶまえにおわらせること!”とやくそくしたからです。

にっきはじのおべんきょうになるからといってました。・・・・ぼくじがきたなくないもん。

 ※以後、まだ小学一年生のたぁくんの日記は平仮名onlyの為、作者が代筆させていただきます。どなた様もご了承ください


20××.×.× 水曜日 ☀

 日記を始めてから三日たちました。今日マサ子先生(たぁくんの担任の先生です)に見せたら褒められました。頑張って毎日書こうと思います。でも、赤い鉛筆で書き直された字を10回書き取りするよう言われたのは“シンガイ”です。僕は絶対に字が汚くなんかないもんっ!そしてお母さんのお仕事が忙しいのでなかなかゲームで遊べません。早く遊びたいなぁ…。


20××.×.×○ 日曜日 ☁

 今日初めて【S&W】にログインしました!今までお母さんが忙しくてちっともログインしてくれず、僕だけゲームが出来なくて学校で“ぼっち”になってたけど今日からは違います。今日からは僕も立派な“はいげーまー”です。先生からお休み中に楽しかった“デキゴト”を“日記”に書いてくる宿題が出ているので、今日行った【がーでん】の事をかきたいと思いますっ。

 [今日、初めて【スキル&ウィズダム】と言うゲームを始めました。このゲームは『ヴぁーちゃるりありてぃ』と言う技術で本当にゲームの中に入って遊ぶゲームです。ゲームに入っている間、本当の僕は寝てるんだってお父さんは言いますが、それは嘘です。だって僕、【がーでん】でうさぎさんやリスさん達といっぱい遊んできたもんっ。いいもんっ、お父さんなんか知らないからっ。

でも、あんなにいっぱい遊んできたのに、ログアウトしたのはゲームを始めてから1時間もたっていませんでしたっ。あんなにいっぱい動物さんたちと遊んで、いっぱい歩いて【ファーン】の町まで帰ってからお家に戻ったのに、ちっとも時間がたっていないのが不思議でした。お母さんに【ファーン】の町から【がーでん】までどれくらい歩いたの?って聞いたら、30分ぐらいよ、って教えて貰ったのに、ビックリです。

・・・・そう言えば、“ぼっち”ってなんだろう?]


20××.∇.◎ 火曜日 ☂

今日はミキちゃんと【がーでん】で遊ぶ約束をしたので、お母さんにお願いして宿題の前に『いん』しました。そしたら[“ERROR”非戦闘プレイヤー規約によりゲーム内時間AM06:00まで“log in”出来ません]だって。びっくりして飛び起きたらたらお母さんが寝たままでブツブツ言ってました。『ゲーム内時間夜7時ね。翌6時だと…6時半ごろかしら』って言います。???って顔をしている僕にお母さんは、『今日“log in”するのはもう無理ね。美紀ちゃんにはママがお電話をしてあげるから、隆はこれからお勉強ね?』って、机の上に【今日の書き取り】のプリントとノートを並べると“どりかむ”をお片づけしちゃったんですっ! 僕がビックリしている間にケータイ(ママはガラケー派だそうです)でミキちゃんのお家にお電話して今日のお約束をなしにしちゃいました!ママなんて大っ嫌いっ!(ノートに涙の跡らしき染み)


20××.∇.〇 水曜日 ☂

昨日一日お母さんとは“れーせんじょうたい”でした。せっかくミキちゃんと【がーでん】で遊ぶ約束をしたのに意地悪して“S&W”で遊ばせてくれなかったからです。宿題もやらないってお勉強道具を床に放り投げたらとっても怒られました。泣きながら宿題をやって日記を書いてからご飯を食べたらお風呂に入らないでお部屋にろーじょーしました。ミキちゃんは“あとぴーせいひふえん”で本当のウサギさんやワンちゃんやネコさんと遊べないのに! 【がーでん】で本当のウサギさんに触れるってあんなに喜んでいたのをジャマしたママは“ゆーざい”ですっ。それなのにパパも先生もママは悪くないって言って僕が我儘を言ってママを困らせたってイジワルをします。ミキちゃんも昨日“S&W”に“log in”出来なくっていっぱい泣いてお熱を出したので今日はお休みです。なのにママが悪くないなんて変だって言ったらパパからお尻をぶたれました。大人はリフジンですっ。


20××.∇.□ 日曜日 ☀

今日“どりかむ”を持ってミキちゃんのお家に遊びに行きました。この間、ママのイジワルで遊べなかった分を“りべんじ”するって約束したんです。今日こそミキちゃんとネコ布団でお昼寝するんだいっ!




“S&W”で今日は朝からお弁当を用意して【がーでん】で一日中遊んできました。それなのに、“log out”した時間は、ゲームを始めてから時計の針が1時間しかたってませんでした。ミキちゃんと二人でビックリしていたら、ミキちゃんのママの鏡子さん(オバサンと言うととっても怖く笑ってきたので、おねーさんと言い直したらほっぺぎゅぅをされたのでお名前呼びになりました)がビックリするような事を教えてくれました。

なんとっ!“S&W”の一日は、“ゲンジツ”では5時間だそうです!そして僕たちのような小さい子は一日一時間、それも“S&W”内の時間が昼間でなければinできないんだって。無理にインしようとしても【管理えーあい】が弾いてしまうそうです。そして学校に行く日は夜7時を過ぎてしまうと“強制ろぐあうと”されるんだそうです。

この間ママが僕たちを【がーでん】で遊ばせてくれなかったのは僕たちが遊べる時間では“強制ろぐあうと”されてしまうからだと教えてくれました。ママも教えてくれたらレーセンなんてしなかったのにっ。


20××.♣.☆ 火曜日☁

今日から“連休”なのでミキちゃんとマサトくんが僕のお家にお泊りに来ましたっ。さっそくみんなで“S&W”をしようとしたら、にっこり笑ったママがいて(いつの間に?!)みんな黙って【どりかむ】を差し出しました。怖かったです。

そしてみんなで一生懸命宿題をやって、漢字の書き取りまで勢いでやってしまった僕たちはみんなでお昼寝をしてしまいました。はっと気が付いた時にはお手伝いの時間で、それが済むとお風呂に入ってゴハンです。そしてママたちの“さくりゃく”で僕たちの“ゲーム漬け”生活は初日で挫折したのでした・・・


20××.♠.☾ 水曜日☂

今日は宿題もお手伝いもきちんとやって、約束の時間まで我慢してました。今、ママの前でみんなで正座してます。タイマーもきちんと用意しましたっ(【キッチンタイマー】なのはご愛嬌?)。いざじんじょうにゲームの時間です!

今日は鏡子さんも一緒にゲームで遊ぶ予定です。時間を合わせて“in”して【がーでん】で待ち合わせです。ママは僕とミキちゃんとマサトくんの引率だそうです。“in”しても何時もの様に【ファーン】の噴水の前には行けず、キャラメイク?した時と同じような真っ白なお部屋に飛ばされました。そこで右手にMarking Brace【別名迷子札】(笑)を嵌められました。※保護者一名に対し複数の引率をする際発生する迷子防止用アイテムの着用を義務づけられている。

今日は4人で【がーでん】に行くのでママが奮発して“つじばしゃ”に乗せてくれました。馬車を引くのは前お城の公園で乗った馬車のようなお馬さんじゃなくて、大きなワンちゃんでした。ママが言うにはワンちゃんでは無くて灰色狼【フェンリル】だと云ってました。・・・お馬さんとどこが違うのかな?

お外ではいつものように冒険者のお兄ちゃんたちがうさぎさん達と追いかけっこをしていました。【ファーン】で合流できた鏡子さんとママがお外を見ながらお話してます。何を話してるのかな?

     ここからちょっとママさんsのお話。

「なんと言うか、当り前のMMORPGの光景よね」

「そうね。でも子供達には追い駆けっこにしか見えないらしいわよ?」

 外にはポップしたモンスターを倒すプレイヤーの姿。たまに倒され光となって消えるプレイヤーもいるが、その姿は子供達には動物たちと遊んでいたプレイヤーたちが光となって消えるだけらしい。

 非戦闘エリア【Garden】。この新作VRMMORPGで初めて実装された年少者専用エリア。情操教育上参加を禁止されていた低年齢(小学生以上)の不満を解消するために制作されたsafety zone。神獣や聖獣と触れ合えるファンタジーの世界。

その為に暴力的な要素を徹底的に排除した結果、子供達には通常のプレイヤーの狩りはデフォルメ処理されて提示される。動物との戯れに。

「まだまだ幻想(ユメ)に遊んでいていい年ですものね」

「確かに、こんな歳で動物に対する虐待意識なんて作られちゃ堪んないしっ」

 そして二人顔を見合わせると、

「「何よりせっかくのファンタジー、楽しまなきゃね☆」」

取り敢えず週明けまでには短くても続編上げて閑話は終わらせます!

疑問があればお聞きくださいっ。即、ご返答します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ