いざ逝かん!?!
イロイロ伏線が出てきました! ますます混乱させてゆきます!
取り敢えずこれでプロローグは終わりですが、そもそも本編まだ書いてないのに、これ番外編なんだよな・・・・
リアル・午後7時59分。
VRMMO・Skill&Wizdom
始まりの町ファーン、北門付近。
中心の噴水広場から駆けてくる大盾を背負った(長身の)エルフの少年と、魔法の杖に似た棍棒を背負ったローブ姿の戦士(?)。、
北門に辿り着くと、かいてもいない汗を拭って一言。
「ま、間に合ったかな(^_^;)」
「‥‥ギリギリ、だがな」
真っ白なオメメがイタイよ、ちぃ!
「‥‥直前で長電話なんぞするからだ」
プイッ、という音が聞こえそうなほど見事な捨てっぷり。
不可抗力だってわかってるくせにこの態度っ。・・・・イヂメて‥・ばっ!
ドガッ!
しーん。・・・・すすすす(周囲の皆様後退)。
北門近くの草叢から小学生くらいの髭面の女が現れ、悪びれもせず一言。
「おうっ、すまねぇな!」
「みっきー!なんでアーチャーのお前が槍なんて投げんだよ!」
目前に突き立つのは短槍。投擲用に羽根は付いているが、矢ではない、槍だ!分類的には打根と呼ばれる投擲武器だろうと、矢ではない以上なんで弓兵が持ってるんだよ!弓に括り付けると簡易槍に分類されてはいるが、持ってない技能を平気で使うな!
「は!付け焼刃で長モノなんぞ扱おうとするから失敗すんだよ」
後を追うように現れたのは典型的な髭面シーフ。獲物の短剣を仕舞う余裕っぷりだ。すすすす、更に皆様フェードアウト。門番さんも外ではなく内側からの警備に切り替えたようだ。見事なヘタレぶりである。と、
ぼそっ
『‥‥根性ねぇな』
バッ!
振り返るドワーフコンビと僕。視線の先にいるはずのちぃの姿はなく、そこには困ったような笑顔を浮かべ、♯くんを蟀谷に浮かせたギルマスの姿。
さぁー・・・・。血の引く音がする。誰のって?勿論僕とドワーフコンビさっ。
三分後、ソコには若きエルフとドワーフ達が転がっていたのでした。合掌。
がばばっ!
「死んでないっ!勝手に殺すな!」
「ああ、まぁの所為で酷い目にあった」
「ったく、何時までもグダグダうっせーぞっ!男ならきっぱり謝っちまえ」
元凶に裏切られたーっ!
「‥‥時間過ぎてる。狩りに行く」
遅刻しといてちゃっかり混じってるお前が言うセリフか―!
でも、
「そうね、リトの言うとおり行きましょう?今日こそ予定数を捌かなきゃ、ね?」
「「「「はいっ!」」」」
ふっ、ヘタレと呼びたきゃ呼べ。所詮しがない細工師にゃ、火力強化の魔法職(魔闘士見習い)にゃ敵わないのさ。しかも“料理”持ちに逆らってひもじい思いなんてしたくない。無関係(?)の筈のリトも一緒になって肯いてるから食を握ってる奴は最強だと思う。うう、料理スキル取っときゃよかった。
因みにリアルでの料理度は、せい⇒僕⇒ちぃ⇒リト⇒みっきー⇒ひろになる。でもスキルを持っていない今、スキルを持っているひろ以下のモノしかみんな作れない。誰もが食べ物をゴミにする冒涜に耐えられず、反復でのスキル習得(スキルに対応した行動を繰り返す事によってSP無しでスキルを習得する方法)に挫折していった。
「あっ、ちょっと待って」
で、気を取り直して出発と言うところで茶々を入れるのがまぁ君クオリティ。バシッ!
「やっぱりハリセンは古新聞が一番ね」
ハリセン:atc15 材質:古新聞 耐久:∞ 制作者:ちぃ
・・・・・
「なんでハリセンに攻撃力があるんだよ!」
首を引っ掴んでガックンガックン揺するっ! 誰をって?勿論ちぃさ!
やっぱり元凶を責めなきゃね☆・・・・そこっ、せいが怖いなんて本当の事云うんじゃない!ヤツに聞こえたら・・・
ガシッ!頭をむんずと掴まれた。
恐る恐る振り向くと、ソコにはいい笑顔のヤツ(せい)がいた!
「いっこうに狩りに行けないんだけど、もちろん大事なコトなのよね?」
「イエス、マム!」
素直にふざけずに我らが女王様からの伝言を伝える。ふっ、だから僕はか弱い(?)生産者なんだってば! そもそも女王様の意向に背くなんて怖いコトする気はないし。
・・・・そもそもこのロールも興が乗ったとはいえ女王様の命令だしね、みんなもそろそろ飽きて来ただろうし、頃合いかな?
「みんな、この攻略が終わったら本業に戻るよ? 我らが『March Here Tea-Party』の開店だ!」