ぱたん
思い出したいような
思い出したくないような
大事なことのような
どうでもいいような
不思議な感覚
時間というのは濃密で淡白で
豪華で陳腐で
手応えありありで
全くもって掴めない
昇って下って
ヒカリを吸収してカゲをつくって
巻き込んで苦しんで
吹き飛ばされて清々して
身を隠しうずくまって
怯えてふるえて
ガタガタいって
もう放って置いて
イヤになったのに
君との日々は
パラダイスでしかなかったなんて
魔法だよね
今なら全然怖くないよ
どうしているかな
もうすぐ荷物がなくなるよ
どうしているかな
正しいことなんて誰も知らない
寒くなったから
ドアを閉めるね
ぱたん
大丈夫
鍵は閉めないから