捕まる
…ひどい…ですね…。見ないほうがよろしいです…。
とりあえず、怖いので逃げる!!
「な!?おい!待て!」走るジル。
ラインとエルも追いかける。ウサギは、逃げ足が速い。簡単には捕まらない。しかし、狼はもっと速い。丁度王城の門の前でラインに捕まってしまった。(不覚…あと一歩だったのに…)
「何故…逃げた…!!」息を切らす二人。
「…ジ…ル、怖くて…大…勢の、人、前…恥ず、かしくって…まぁ、結果、的には…良かったんじゃないかな?」続いてジルとエルもやってきた。
(二人は運動不足なのかな?)ジルはめちゃくちゃ怒っていた。
「何故!?何故そなたは余の前からいなくなろうとする!!」肩をがっしり捕まれ、揺さぶられる。(吐き気再び☆)
「ジル、そんなに揺らしてはなりません。マリーは食べ過ぎで先ほどまで医務室で休んでいたのです…。」揺らすのをピタッと止めるジル。
(肩の手も放してくれるとありがたいのだが…)
ジルは、大笑いしだした。(どした?ジル?)
「マリー、そなたは変わらないなぁ…」クックックとまだ笑う。
突然真顔になり、「何故何も告げずにいなくなった?」と悲しげな表情で言った。私は、ワザとふぅ…とため息をつき、「引っ越しが分かってから毎日野原へ行った。しかし、誰ひとり来なかった…。」私も悲しげに告げた。
(ズルいかな?)
「どうして、私に固執するの?」ふと、理由を聞いた。
「ん?何故って、余たちの3人以外の初めての友人で告は…イダッ!」
ラインにわき腹を蹴られて派手に転ぶジル。
「…ここだと、悪目立ち、する。場所…変えるぞ…」
ラインが上を指さすので見ると詰め寄った人々が私たちを見ていた。
見てくださった方がいるならば有り難う御座います。
いつか、幼子マリーの食べ過ぎ話も書けたらと思っております。