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3人のこと…

…主人公のしゃべり方が毎回違います。幼いはずなのに、とても大人びている…。今回、長いです…。

「ジル?どうかしましたか?」

「二人だけ仇名とはずるいぞ!!余のこともジルと呼べ!!」

また馬鹿でかい声でジルは言う。

何だそんなことかと言わんばかりにエルはクスクスと笑った。

その態度にさらにくってかかるジル。二人をなだめるライン。

私の心はポカポカと温かくなる感じがした。

私は、ふと思ったことを聞いた。

「どうして私と友達になろうと思ったの?」

「僕たちもお友達を作ろうと思っていたのですよティスマリー」

「…実を言うと…ジルの、性格のせいで…なかなか友達が…できなかった…。」

「それは、言わない約束だっただろライン!!」顔を真っ赤にするジル。

「ティスマリーが僕たち以外の初めてのお友達ですよ」ニコリと笑うエル。

「…何人…何十人目だったろうな…」ボソッというライン。

「だから、言うなっていっているだろ!!ティスマリー!!ええい、呼びにくい!マリー!遊ぶぞ!!」強引に私の腕を引っ張るジル。

普通は「ティス」と呼ばれているんだけど…。

ま、いっか。3人は【特別】に「マリー」でも…。

その日は結局遊ばずにおしゃべりを楽しんだ。

私たちの名前に天使の名が入っていることを眼をキラキラさせながらラインがしゃべっていた。(以外と顔に似合わず乙女チック?)

観察してみると、3人ともまるで本物の天使のようだった。

ジルは、性格こそ子供デス!!って感じだが緑玉の瞳、カーキ色の髪で将来は本物の王子様のようにかっこよくなるだろうと思う。

エルは、とっても丁寧なしゃべり方で口だけいつも笑っている。しかし、紫の瞳は何を考えているのかわからない。髪は藍色。将来的には殺人鬼になってそう…失礼か…。

最後にライン。ラインは無口で無愛想だし小さいのに結構身体が大きい。目が吊り上っていて最初狼かと思った。髪は黒色。

そんな3人は、毎日野原に現れた。(本当に私以外友達いないのか…)

かけっこしたり、鬼ごっこしたり、かくれんぼしたりと楽しく過ごした。

あれから3年がたち、6歳になった。

だんだんと、私が野原で一日待っても誰も来なかったりし始めた。

私には、事情は分からない。何時以来か忘れたが珍しく4人で揃った時、3人大事な話しがあるといい私を座らせて、3人は私の正面に立った。最初に口を開いたのは、ジルだった。「…驚かずに、聞いてほしい……ゴホンッ、余は、王子だ…」どこか苦しげに答えるジル。ポカンとする私。次にライン。彼は3年で昔ほど無口ではなくなった。「…俺は、王族の…護衛だ…まだ、修行中…」頭痛がしてきた。エルが残っている…。もう、聞きたくない…

「僕は、王族お抱えの医者です。まだ、勉強中ですが…」頭が真っ白になった。いや、もともと白いけれど…何?今日の3人は頭がおかしいの?取りあえず適当に返しておこう…。

「アハハ~それより久しぶりに4人で集まったんだし遊ぼー」

「ムッ!?余を信じてないな?」眉を顰めるジル。

「…仕方がないですよ…いきなり言われたのですから…」

「…無理も…ない」

「仕方がない…だんだんと分からせればよいか…だが、余たちはそれぞれ忙しい。よって数日に一度位にしか遊べん」

「数日…」肩をガックリと落とす。

「そんなに落ち込まないでください。僕たちだって辛い…永遠の別れでは無いのですから…ね?」

「そうだ、今日を…目一杯遊ぼう…。」「そうだ!そうだ!」そう言い微笑む3人。久々に4人で遊んで、涙が出るくらい楽しかった。

あれから、2年が過ぎた。数日に一度から、一か月に数回、半年に数回となっていった。悲しかった。しかし、もっと悲しいことが起きた。親が離婚したのだ。原因は父の浮気。父は兄を引き取り、歯医者を続けるらしい。私は母に引き取られ、この国の田舎のほうへ行くらしい。母は子爵の娘で父が婿入りしたらしい(初耳だ)あと一か月で引っ越すらしい。それまでに、3人に伝えようと毎日野原へ行った。結局一人も来ず、私は引っ越した。


見てくださった人がいたならば、有り難うございます。(いないだろうけど)

次は、主人公がぎりぎり大人になるまで書きたい…です。

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