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居場所を探す俺とVtuberの君は、画面の向こうで同じ空を見ていた

音楽を作るのは好きだ。
けれど、ネットに上げても反響はなく、誰にも評価されない。
独り自室で音を紡ぐたび、自分の才能に自信がなくなっていく。
それでも――どうしても、やめることだけはできなかった。

高校二年生の二宮颯太にとって、誰に聴かせるでもない音を積み上げることだけが、唯一の楽しみであり、退屈しのぎだった。
そんな彼の心を繋ぎ止めていたのは、画面の向こうから届くVtuber「ステラ」だ。

葉桜が揺れる四月。 颯太はひょんなことから、その歌声の主が、学校で孤立している三年の先輩・桜庭莉奈であることを知ってしまう。

ネットでは熱狂を呼び、現実では独り静かに過ごす「声を届ける側」の彼女。
反響のない自室で、独り「音を作る側」の彼。

彼女の抱える「本当の孤独」を垣間見たとき、颯太の止まっていた日常は静かに揺れ始める。
互いに踏み込めない距離を抱えたまま、二人はそれぞれの“居場所”を探し続ける。

誰にも見向きもされなかった自分の音が、彼女の歌声と出会い、一つの形を成していく――。

これは、重なり合うはずのない二人が、同じ夜空の下で最高の音楽を作り出すまでの物語。

居場所を探す俺とVtuberの君は、画面の向こうで同じ空を見ていた。
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