見知らぬ侵入者
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです（BGMのみ）。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル：（仮）見知らぬ侵入者
▼登場人物
●小山田 明日香：女性。19歳。女子大生。ネット大好き。
●ノンケ：男性。20代。ストーカー。「ノンケ」はハンドルネーム。
●キクラゲ、ねこ、アナログ、カッチャン：男女含めた明日香のブログの読者ユーザー。こちらはナレーションの声でも良いかと思います。
▼場所設定
●明日香の自宅：一般的な戸建て住宅。明日香の部屋は2階。
NAは小山田 明日香でよろしくお願いいたします。
（イントロ＋メインシナリオ＋解説＝3020字）
イントロ〜
皆さんこんにちは。
皆さんは日ごろからブログやSNSなどを利用していますか？
電子メディアで全国、いや世界中の人とLINEで繋がるのはホントに素晴らしいことですね。
ですが、そんな便利な世界だからこそ、危険も便利にやってくるものです。
メインシナリオ〜
ト書き〈自分の部屋でパソコンに向かっている〉
私の名前は小山田 明日香（19歳）。
どこにでもいる普通の女子大生。
こんな私の趣味はSNS。
特に最近はブログをメインにしている。
明日香「うふふ、今日もいっぱい見てくれてるなぁ。コメントも沢山来てくれているし♪嬉しいなぁ」
ト書き〈コメント内容〉
キクラゲ「いつも楽しみながら見ています」
ノンケ「こないだアップされてた母校の小学校の写真、とても良い写りでしたね。僕も懐かしく、自分の母校を思い出しちゃいましたよ。サンクスです」
ねこ「明日香さんと知り合えて嬉しい。ぜひお友達になって下さいね^ ^」
明日香「いいないいな、嬉しいな。もっと沢山友達を増やしていきたいね♪」
こんな感じで次々新しい友達が増えてくる。
私にとってネットは心のオアシスだ。
ト書き〈数日後〉
明日香「あー疲れた。さぁて今日もコメント一杯来てるかなぁ」
大学から帰った私は、早速パソコンに向かう。
明日香「おーおー沢山来てくれてるねぇ♪」
明日香「よーし、今日は昔からコメント寄せてくれてる人に返信しよう♪」
ト書き〈コメントのやり取り〉
アナログ「おお久しぶりのコメント到来！嬉しいです！」
カッチャン「明日香さん♪見ましたよ見ましたよ〜、この前の町歩きグルメの動画^ ^とってもおいしそうなスイーツのお店をたくさんご紹介してくれて、どうもありがとうございます。出来たら明日香ちゃんと一緒に行きたい」
カッチャン「次は動物園の動画でも待ってます♪」
ノンケ「母校の小学校でのエピソードがとても心に残っています。でも小学校の写真を撮るときに、携帯用充電器を持ってるなんてさすがツウですね♪」
アナログ「お気に入りの映画の話でもしましょうよ♪」
明日香「は～い♪今日もたくさんお話ししましょうねー」
こんな感じでその日は寝るまでコメントのやり取りを楽しんでいた。
ト書き〈数週間後〉
また学校から帰ってきてすぐパソコンに向かう私。
でもその時、部屋に入ってみると…
明日香「ん？なんか片付いてる…？」
私の部屋が、いつもの自分の部屋じゃないような気がした。
というか、いつもより綺麗に片付いている。
明日香「なんだろ？」
変な違和感を覚えつつ、
「まぁお母さんが部屋を掃除してくれたんだろう」
と思い、そのままパソコンへ向かった。
でもトラブル発生。
明日香「あれぇ？ログイン出来なくなってる！」
一瞬、焦った私だが、どうやらブログサイトのメンテナンスがあったようだ。
明日香「えーと、アカウント情報をもう一回入力してぇ・・・」
私が利用してるこのブログは、住所氏名を入力し、
自分のアイコンと普段使ってるメールアドレスを設定・入力する。
こういう時の為に、ちゃんとパソコン横にパスワードのメモも置いてある。
明日香「よしっと！完了」
無事に再開できた。
明日香「さーてどれどれぇ〜、今日も沢山来てくれるかなぁ〜」
いつも通り、沢山のコメントが寄せられていた。
明日香「よし、今日はまんべんなく皆に返信して行っちゃお♪」
今日は新しく来たコメントから順番に、簡単なコメントをする事にした。
でも1つ目のコメントに返信しようとした時…
明日香「あれぇ？アタシこんなの書いてたっけ？」
よく見ると、カーソルが点滅したままコメントしかけの状態になっている。
ト書き〈明日香が返信する用のコメント欄の内容〉
明日香ちゃん❤
おかえり^ ^
今日の黄色いボーダー服と緑色のレギンス、
とーっても似合ってるよ♪
お部屋のレイアウトも素敵だね♪
明日香ちゃんの今目の前にあるテーブルの上の地球儀なんか、
なんとなくクラシックな感じがして僕も好きだよ^ ^
でもちょっと本とか散らかってたから、ちゃんと直しといたよ♪
明日香「な…なにこれ？」
私がコメントする用の欄に、こんな文章が書かれていた。
その文章が書かれたコメント欄の左上には、私のアイコンが付いている。
明らかにおかしい。
文面の内容から見て、完全にストーカーが書いたような内容。
私がこんなの書く筈ない。
しかもこいつは今日の朝からの私をリアルタイムで知っている。
私は今朝起きて大学へ出かける時、
この部屋で確かに黄色いボーダー服を着て、緑色のレギンスを履いていた。
私は背筋が一気に凍り付いた。
その直後、「ピコン」と鳴ってコメントが来た。
（コメント内容）
「パソコンへ向かう後ろ姿も、とっても可愛いよ❤」
パソコンと向かい合わせになる私の背後には、クローゼットがある。
その時、クローゼットの中からコトン…と言う音が聞こえた。
解説〜
はい、ここまでのお話でしたが、意味怖の内容は分かりましたか？
それでは簡単に解説していきます。
明日香はネットでのやり取りを毎日の楽しみにしていました。
そこで出会ったユーザー達と本当に友達になりたいと、
沢山のコメントのやり取りをしていたのでしょう。
ですがそのユーザーの内の1人が、
明日香のストーカーになっていたのです。
ブログにコメントを寄せていたユーザーは不特定多数ですから、
その中からストーカー（犯人）を見つけるのは流石に難しいもの。
ですがこの場合、実は怪しいのは3人に絞られれていました。
それは、明日香がブログを立ち上げた時から、
ずっとコメントを寄せていた3人のユーザー。
・カッチャン
・アナログ
・ノンケ
このハンドルネームを使っていた古株ユーザーの3人です。
更にこの3人の内から、犯人は簡単に割り出せるのです。
「でも小学校の写真を撮るときに、携帯用充電器を持ってるなんてさすがツウですね♪」
このコメントは明らかに変ですよね？
明日香は単に小学校の写真をブログにアップしていただけなのに、
どうしてそのとき充電器を持っていた事を知っていたのでしょう？
このコメントを寄せた人はカメラの裏側、つまりカメラに写らず、
そのとき明日香のすぐ近くに居なければ知る筈のない情報を知っている人物となります。
そう、このコメントを寄せていたのはノンケ。
彼が明日香をストーカーしていた犯人だったのです。
明日香が利用していたブログのアカウントには、
ユーザーそれぞれの個人情報が入力されています。
実はこのノンケ、ネットに精通していた人物でした。
アカウントから個人情報を探る方法を知っており、
明日香のプライベート情報を割り出したのです。
そうして明日香の住所と本名を知ったノンケは、
知らぬ間に明日香の部屋に侵入していました。
そしてクローゼットの中に隠れていた訳です。
明日香がこのコメントを見る前日の真夜中にでも侵入していたのでしょう。
明日香が大学へ行っている間に、
パソコン横にあったパスワードを使って明日香のパソコンからブログにログインし、コメントを書き残していたのです。
明日香の部屋を掃除していたのもこのノンケ。
部屋で明日香が着替えをし、そのとき黄色いボーダー服と緑色のレギンスを履く所もノンケはクローゼットの中から見ていました。
このあと、明日香はどうなったのでしょうか？
ネットは、顔も知らない世界中の人達と簡単に繋がり合えますが、
一度情報が漏れてしまうと、このように簡単に見知らぬ人の接近を許してしまいます。
普段ネットを頻繁に使う人は、その辺りにもぜひ注意しておいた方が良いでしょう。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
