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記憶

まさかノワールが!?


第10話始まります。


「ノワール殿下!」


ロイの叫び声が聞こえたのを最後に

僕の意識は濁流に飲み込まれた。

リズ怒るかな?なんて思いながら薄れゆく

意識の中ザバンッと水に誰かが飛び込む音がし

誰かに抱えられ流された。

暫く流されて浅瀬に近づくとギイがノワールを

抱き抱えて芝生にノワールを寝かせると

ノワールは青白い顔をしていて意識がない。

ギイは、ノワールの名を叫びながら心肺蘇生を

繰り返した。


「ノワール様!」


グッグッと心の臓を押され名前を呼ばれる。


(誰だ?僕の名前を呼ぶのは?)


「ガハッ!」


ノワールの口から大量の水を吐き出し

一気に肺に空気が入り深い呼吸を繰り返した。


「殿下すぐ、戻ります。」


ギイが慌てて何処かに行く。火を起こすために

枯れ木を見つけて抱えて持ち帰ると

呼吸は安定してるが、震えと血が止まらないことに

ギイは焦りを覚えた。とりあえず焚き火を作り

火を起こすと、寒さが落ち着いたのか眠る

ノワールの意識が途切れないように見ていたら


「ガサッ!」


「誰だっ!」


ギイが鞘から剣を抜くとノワールを

守る形に姿勢を低くした。


「わっ!」


知らぬ女が茂みから出てきて

ノワールたちをみて驚いてみていた。


「その人、早く治療しないと死ぬよ?」


「手当する人がいない。」


「んー。少し待ってて。」


ガサガサと茂みに消えて数分して女と男が現れた。


「矢が刺さってんだよね。」


「あーなるほど。じゃあ治療するか。」


「待て、触るな!」


ギイがギロッと2人を睨むと


「殺しはしないよ。」


「さ、どいたどいた。」


ギイを押しのけると

2人はジッとノワールの体を見るとギイに


「ねぇ、あんたも手伝って。」


「えっ?」


「早く!この人死ぬよ?」


ギイが何をしたらいいか聞くと矢を抜いて

傷を焼くから、押えてと言われた。


「じゃあ抜くから、押さえて。」


「うぐっ!がぁぁぁっ!」


意識がないノワールだが、無意識に暴れて

手足を、ばたつかせた。


「しっかり押さえて!」


彼女の怒気にギイが慌てて押さえた。


「薬はこれとこれかな。」


ノワールの傷に薬を塗りこみ

傷を焼くと言われ舌を噛まないように

ハンカチを噛ませると彼女が


「暴れに暴れるからしっかり押さえてよ。」


「うわあああ!!」


ノワールの渾身の力にギイは吹き飛ばされそうになった。

処置が終わると、男性がノワールを抱き上げると


「着いてきて。」


言われるがまま着いていくと村に通され

彼女の家に着いた。


「とりあえず訳ありなんでしょ?」


男性がノワールをベッド寝かせると

彼女がギイにタオルと着替えを渡して


「お風呂入って。あー貴族みたいなお風呂じゃないけど。」


「感謝する。」


ギイが頭を下げると湯浴みに行き

服を着替えて、ノワールの部屋に行くと

着替えが終わったノワールは眠っていた。


「とりあえず、今は大丈夫。」


「恩にきる。」


ノワールの昏睡が数日続き、ギイがウトウトと

ベッドの隣に置いてある椅子でうたた寝をしてると


「ギイ…。」


バッとノワールに近付き


「はい、殿下お目覚めですか?」


「ここは?」


「お、よーやく目が覚めた?」


洗面器を持った、ハルンが部屋に入って来た。


「誰だ?」


ノワールが殺気を放って睨みつけた。


「おー怖っ。命の恩人に向ける視線かね?」


笑いながら、洗面器をテーブルに置く。

ギイが一通り説明するとノワールが起き上がろうとした。


「はいはい、まだ寝ててよ。」


「いや、しかしこちらが無礼を。」


「あーうるさいうるさい。早く寝た寝た!」


ベッドに寝かされてノワールはびっくりした

表情で横になった。それから数週間して

ギイが、王城に出した手紙で無事を報告し

ロイが馬車で迎えに。


「この度は、殿下のお命を助けていただきありがとうございました。国王陛下より、王城に来て欲しいと伝達がございまして。」


ロイが深々とお辞儀をすると、ハルンが


「お礼なんか、要らないよ。」


「え?」


ロイが顔を上げると、ギイがノワールを

支えながら玄関先の2人をみて笑った。


「ハルンは、畏まられるのが苦手らしいんだ。」


「そうそう、我々が王族だから何かして欲しいとか、謝礼が欲しいとか、欲がないみたい。」


クックとノワールが喉を鳴らして笑うと

ハルンがノワールに


「欲のない女で、悪かったわね!」


「嫌、君はそんな感じって数週間ここに居て分かってるから。でも、1回は顔を出してくれ。」


「着ていく服ない。」


フイッと顔を逸らすとノワールが

アハッと声を出して笑った。


「君がそんなこと気にするとは...。クック...。」


「ねぇ、何でそんなに笑うのよ!」



ロイは2人のやり取りに困惑し

リズの名前が出てないことに違和感を覚えた。

とりあえず馬車に乗り込み、後日ハルンに

ドレスを贈るとノワールが告げて王城に向かった。

ロイがギイに視線を向けると何が言いいたいかを

分かっていてもしかしてと思いながら揺れる馬車は

王城に到着し、ノワールの自室のベッドに

寝かせると扉を閉めた。


「ギイ、報告を。」


「ああ…。」


顔色が悪くなるロイ。まさかノワールが

一時的な記憶喪失なってしまったことに

驚きで手で口を塞ぐしかなかった。同時に

ロイがボソッと呟いた。


「リズ様がご懐妊されたことをどうすれば…。」


先の見えない状況にロイはリズにどう話せばと

ショックから、母体に何かあればとさえ

嫌な冷や汗が、背中を伝って行った。


やっと少し元気になって来たと思ってた矢先

4日ほど、胃腸を崩して吐き気に苦しんでいました

又猫 マロです。


少しずつこのストーリーも佳境に入ろうかなと

考えながらも、書いてしまうと次はどんな

ストーリーを書こうかなとか考えて物語が

10話に。ハラハラドキドキ、胸きゅんストーリーを

展開出来たらと思っていますので

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