第五十話 憧れの学生生活です
いつも読んでいただきありがとうございます。
お陰で今回の話で五十話になりました。
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特に何事もなく夜を越えました。
……非常に残念な気持ちになりました。
それから学校に登校して授業を受けます。やはり同年代の人達と学ぶ事は楽しいです。
授業中に言葉を交わす事は無くても同じ事をしている一体感が嬉しいのです。
授業が終わるとクシルさんが元気よく近づいてきました。
「スエレは楽しそうですねー」
「はい。楽しいです」
偽りなく楽しいです。私にとっては全てが新鮮だったからです。
「むぅ、授業がですか? それならスエレは変態です」
「そうじゃないと思うけどなあ」
控えめに言葉を添えたのは希志 七依さんです。穏やかで人当たりの良い優しい人という印象の女性です。
「まあ、授業が楽しいって思うのは少数派だと思うよ。私らは受験間近ってのもあって楽しむ余裕もないしね」
その人は七依さんに比べて小柄ですが容姿がとても似ています。彼女は希志 九依さんです。七依さんの双子のお姉さんになります。
九依さんは活動的で明るく元気な人です。
それにしても双子……あの子達を思い出してしまいます。
「どうしました。悲しそうです」
「いえ、なんでもないです」
「クシルが変な事を言ったからよ。あんたはデリカシーに欠けるもの」
「九依は色々欠けてますねー」
わざわざ挑発するように言うのがクシルさんです。少しノルカさんに似ていると思っていましたが、こういう部分がとても似ていました。
「二人とも争わない」
「むう、七依は良い子です。結婚しましょう」
「ええ……」
少し呆れる七依さんです。クシルさんの勢いについていけないみたいです。
「クシルがこんな感じなのはいつもの事だから無視するとして、スエレは旦那の方は?」
「旦、リロードさんは大淀さんと出かけてます」
旦那様……リロードさんの九依さんが付けた愛称が私の旦那との事です。間違いではないですが婚約者の設定なので否定……しなくてもいいのかもしれません。
「大淀の若と仲良いって珍しいね。あの人って誰とも一定の距離を保っていたから……櫻子は別だけど」
大淀さんが櫻子さんに好意を持っているのは広く知られています。知らないのは櫻子さんくらいかもしれません。
「まあ、でも櫻子は緑がいるしね」
「あのカス野郎のどこが良いですかー」
「その言い方はやめときなさい。幼馴染だからよ」
「それってアドバンテージあるです?」
主に話すのは九依さんとクシルさんで私と七依さんは話を聞いています。これも憧れの学生生活の一つでしたのでとても感激しています。
「スエレさんはテスト大丈夫?」
小声で九依さんに話しかけられました。
「はい。楽しみです!」
「テストを楽しみって言うのはスエレさんくらいかな。でも成績良かったもんね」
私の編入時のテストは国語と歴史はまずまずでしたがそれ以外は高成績(シェーヌさんが教えてくれました)みたいです。
(実際に編入時のテストをしませんでしたから、これが初めてのテストです)
本当にとても楽しみです。今だけは公女付きの侍女である事を忘れて一人の学生になっていました。
いつも最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回は水曜日の18時〜20時の更新になります。
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