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講習2

    講習2


 「「「え!何それ!」」」


 講習参加者たちは慌てて冒険者証を確認する。


 「ほ、本当にレベル表示がある!」

 「レベル1だが俺のにも書かれてる!」

 「私のにも書かれている。でも討伐数は書かれてない。やっぱりモンスターとか倒してないからかなぁ?」


 参加者が冒険者証を見ながら騒ぎ出す。

 するとすみれが慣れた手つきでパンパンと手を叩き騒ぎを静かにさせる。


 「それでは魔術講習の前に冒険者証の機能について簡単にお話させていただきます。まずは1つ目は冒険者ランク証としての機能についてです。これは身分証としての役割がございます。管理内ダンジョンへの入場に必要でランク外だとゲートに阻まれます。そして2つ目レベル表示機能についてですが、これは簡易ステータスの表示になります。これはモンスター等を討伐すると上がります。それにともない身体機能の上昇が起こります。有料になりますが詳しいステータスをお知りになりたい場合は受付にお申し付け下さい。それから3つ目のモンスター等の討伐数表示ですが、これは文字通り止めを刺した生物の総数になります。総数表示ですがこれは受付に提示した時にリセットされますが、総討伐数は記録されていますのでご安心下さい。こちらも有料になりますが受付で確認できます。最後に4つ目のキャッシュカード機能になりますが、これは冒険者証発行時に自動的に口座開設されます。これについては前時代の紙幣を廃止して硬貨での流通が主になったらです。ジャラジャラと硬貨を持ち歩かなくてもいいようにギルドと提携したお店等では冒険者証払い(カード払い)が可能になっております。長々と説明させていただきましたが以上が冒険者証の主な説明となります。」


 「「「え~~~!きいてないよ~~」」」

 「はい。言っておりませんので。」

 

 キリッ!(`・ω・´)とした顔ですみれは言い切った。


 「キリッ!じゃないよ!キリッ!じゃ!?なんで登録の時に教えてくれなかったんだよ。」


 と講習者の男性の一人がすみれに食ってかかる。

 するとすみれは。


 「これは隠し要素の様なもので、ある一定以上の冒険者ランクまでは無意味な機能となっておりますので説明をあえて省かせていただいております。」


 それでも食ってかかる男性は。


 「それでも手引書ぐらい配っても良かったんじゃないか!」


 それに対してすみれは笑顔でこう答えた


 「その手引書に関してですが冒険者ランクD以上から希望者にはお渡しております。佐藤様にもDランク昇格時にお渡しするかの確認があったと思いますが?」

 「「「え?どういうこと?」」」


 この時満場一致で言われた事がわからなかった。それもそのはずこの場にいるのは凌士とミコ以外は皆、Dランク以上の冒険者ばかりだったからだ。


 「Dランク昇格時、冒険者証のお返しの時に手引書をお渡しするかの確認をしております。」


 すると講習者の中から


 「う~~ん?・・・・あっ!そういえばそんなこと聞かれたな。」

 「あっ!私の時も聞かれた気がする。」

 「あ~~。そんなの貰った気がする。読んでないけど。」

 「そんなに大切なものならちゃんと説明してからわたせよ!」


 口々に講習者が言い合った。


 「手引書をお渡ししてもキチンと読まれない方が多数おりますし、知らなくても支障があるわけではないので」


 その言葉に講習者一同は一応の納得はした。

 

 「それでは多少話が脱線してしまいましたが、話を魔術講習へと戻させて頂きます。まずは魔術というものについて簡単に説明させていただきます。魔術とは魔法です。」


 キリッ!(`・ω・´)とした顔ですみれは魔術について説明した。


 「「「だと思ったよ!?」」」

 「でもどうして、魔法講習じゃなくて魔術講習なんですか?」

 「それは・・・・魔術講習の方が響きがカッコイイからです。」キリッ!(`・ω・´)

 「だからその顔やめろ。」


 キリッ!とした顔でまたもや言い放つ残念美人のすみれに講習者からツッコミがはいる。

 

 「ではまず皆様には魔力についてご説明いたします。魔力とは大なり小なり皆様持ち合わせております。この魔力を使用して事象を発生させることを魔法と言います。この魔法を使用するためには魔力を感じ取っていただく必要があります。通常はその魔力を感じ取ることこそが一番の難関であり、難問でもありました。そこでギルドはこの難問の解決をギルド側で解決し、冒険者の能力向上に力を入れることとしました。ここまではよろしいでしょうか。」

 「はい。質問ですが、本当に魔力なんて存在するんですか?今まで魔法を使えるという人に会ったこともないんだけど。」

 「ご安心下さい。魔法は存在します。今まで出会っていないのはたまたま出会う機会がなかっただけだからと思います。魔術講習は前時代的に言うと裏ハ○ター試験の様なものですし、魔法を使いこなしている冒険者は高ランククエストを受注している人が大半なのうえギルド内は基本的に魔法の使用を禁止していますので、低級クエストを受けている方との接点があまりないのが実情となっております。他に質問のある方はございますか?ないのであれば魔術講習を始めたいと思います。」


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