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愛されすぎたDK(男子高校生)

最初はまじめに書くつもりだったのですが、、、後半からはしゃぎました☆(妄想が止まらず、、、)

とても楽しかったです!!


第一話、拙い文章ですが、楽しんでいただけると幸いです‼

(追記:盛大な矛盾をしていたので、書投稿より少し書き直しました。)

 家を出て自転車に乗る。

 昨日短くカットした髪が小さく靡いた。

 長年ほったらかしていた頭が軽くなって、久々の感覚に気分が高揚する。

 畑、散髪屋を通り過ぎて、勢いをつけて坂を上り、車道に出る。

 そのまま自転車を飛ばして駅まで向かった。

 普段と何ら変わりない道。平和だ。

 変わらない日々にうんざりしたから、髪を切った。

 そのはずだった。



「はぁ!?その髪……うそでしょ……」

「なに?別にいいじゃんか。誰に迷惑をかけたわけでもないし」

「そうなんだけど……そうじゃなくって…………椎名(しいな)くん、その髪にどれだけの価値があったと思ってるの」

 教室に入った途端、友人からのお叱りを受けた。

 まぁ、理由は大体分かる。

「髪に残ってる魔力を、使い切ってないのがもったいないって話だろ。別にいいじゃんか。そんなのほんのわずかだし」

 ちなみに、髪に残った魔力を使うと、使った分だけ端のほうから白色に変色してしまう。

 俺は散髪に行ったときに不審に思われるのが嫌なので、いつも使わずに切ってもらっていた。(小さい頃は)

 そして、学校、もしくは親の目の届くところ以外では魔力を使うのは禁止されている。

 昨日はこいつと下校したのもあり、彼は俺が髪に残った魔力を使っていないのを知っていた。

「魔力がもったいないもあるけど、椎名くん、結構モテてたのに」

 髪の長さのおかげで一番人気があったんだよ。顔もいいから可愛かったのに、と小さい声でぼやいているが、男子校でモテてもうれしくない。女子がいないからって、『男の中でカワイイやつ選挙』なんてするなよな…。

 それに、みんなは髪伸ばさないじゃないか。俺だって男らしく短い髪が良かったのに、母さんが伸ばせって言うから伸ばしてたけど…父さんと失踪して一年になるし、(まぁ、あの人たちのことだから大丈夫だと思うので、心配はしてないが…)俺のことをほったらかしにしてるわけだし?ちょっとくらい反抗してもいいと思ったんだ。

 朝礼のチャイムが鳴ったので、鬱陶しい表情を浮かべる友人を無視し、自分の席までたどり着くと製鞄を横に掛ける。

 そういえば、なんか今日の教室は静かだな?

 俺は教室に入ってから聞いた声があいつ(友人)しかいないことに気が付く。

 いつもはもっと騒がしい気がするのだが……まぁ気のせいだろう。

 そう思っていると、登校時間をとうに過ぎ、ほとんどの生徒が集まっている中教室の扉を開ける者が現れた。

「おい、お前ら~さっさと席に着けよ~。出席取るぞ~」

 のんびりとした口調で入ってきたのは我等が担任、綾坂(あやさか)先生だ。

 この人はいつも時間(チャイム)を守らない。遅刻する生徒よりも常習犯で、恐ろしく怠け者なのである。

 授業態度も緩く、同期の黒川(くろかわ)先生(生徒指導の先生)に嗜められている。(いっそ綾坂先生のほうが問題児だと、黒川先生は語る。)

 この黒川先生に日常的に嗜められる様子が、更に先生らしさ(威厳など大人を感じるもの)を失わせていた。

 それゆえ、綾坂先生は生徒に近い先生という意味ではいい先生なのだろうが、全ての生徒から嘗められているので、先生に向いていない。

 噂によると仕事外の時間は男女関係も金銭使いも悪いらしい。おまけに朝は黒川先生にモーニングコールで起こしてもらっているとも。

 教師は教師でも反面教師だ。

「飛鳥(あすか)~」

「は~い~」

 一時間目開始まであと数分しかないという危機的状況にも関わらず、ゆったりと出席がとられてゆく。

 まぁ、今日は最初の授業が綾坂先生の生物なので、黒川先生に迷惑をかけることはないだろうが。(いつもなら、他の先生に迷惑をかけた時点で黒川先生が飛んでくる)



 暫し時が流れ、さっきの友人(髪を切ったのを怒った)、辻(つじ)彷徨(かなた)の名前が呼ばれる。

「辻~」

「はいはい~ねぇ、先生見てくださいよ」

 友人改め、辻が俺を指さしながら先生に先生と思っていない口調で話しかける。

「えぇ~今出席取ってるんだけどな~」

 他の先生なら無視するであろうところを綾坂先生は無視しない。こういうところは好きなんだけど、もうちょっとしっかり先生をしてほしいと思う。

「大事件なんですって。椎名くんが髪切ったんです」

「は?マジで?学校一の美少女、髪切っちゃったの?どこどこ?……ひゃあ~………あ、でもソレも可愛いね」

 何だって?聞き捨てならなかったぞ、最後。

 先生の言葉につられるようにして、クラス内の男どもが騒ぎ出した。

 どんどんと騒ぎは広がり続け、めったに声を張り上げない綾坂先生では収集のつかない状況になる。

 先生がしっかりしてないからこんなに自由なクラスになっちゃたよ。

 俺は思わずため息を漏らした。

「顔が女の子だもんね」

 おい、聞こえたぞ。誰?俺のこと女子に見えてるやつ、誰?ちょっと無視するわ。

「ショートカットも似合いすぎてて鼻血でる」

「それな」

「あぁ、でも、いつものポニテだけじゃなくてツインテも見たかったな…」

「マジそれな…」

「ハーフアップが性癖なのにっ!それを見れなかったなんてっ!……高校卒業までにあの長さは無理だ。きっと無理だ…終わったボクの人生が終わった。短い人生だったな…」

「可愛い。長い髪も素敵だったけど、ショートカットも素敵すぎる。突然の供給に俺ら『椎名いつでもどんなときでもLOVE‼いつか来世でもいいから恋愛し隊』略して『椎名LOVE‼恋愛し隊』のライフはゼロよ。」

「なぁ、オレ今までお前らのことバカにしてきたけど、その『椎名いつでもどんなときでもLOVE‼いつか来世でもいいから恋愛し隊』に入ってもいい?ショートカットが刺さってしまった。もう、普通の女子とは恋愛できる気がしない」

「いいぞ。貴様は会員番号1562番だ。抜け駆けは禁止だぞ?それでもいいなら認めてやる。受け取れ。会員証明書だ。ち・な・み・に☆俺は会員番号一番、会長だ!俺が一番最初に椎名きゅん☆の可愛さに気づいたのだから、俺を尊敬したまえよ」

「わかりました!一生尊敬します‼」

 他にも様々な意見が飛び交う。

 …………あれ?もしかして、俺、クラスのほぼ全員を無視しなくちゃいけないのかな。

『椎名いつでもどんなときでもLOVE‼いつか来世でもいいから恋愛し隊』ってなにそれ。しかも結構人数多い?生徒の人数と先生合わせても、この学校ではそんなに多い人数にはならないよね?ほか誰?怖い!

 あれ?俺ってもしかして、髪切るまでこんな騒ぎになるようなことしなかったから気づいてなかっただけで、想像以上にめっちゃモテてたの?男に??今まで男子校には女子との出会いがないから男子で妥協してる(頭おかしくなってる)だけかと思ってたのに。それも小規模だと思っていたのに?

 教室が静かだったのも、俺が原因だったのか。

 あぁ、混乱してきた…知らないうちに俺のことを好きな人がたくさんいて、ファンクラブ?までできてるなんて……

 ………とりあえず、俺のことを『男』だと思ってるやつは少ないと思ったほうがいいのか?

 悩んでいると、辻が笑顔で振り向いてくる。

「椎名くん、髪切ったら人気下がると思ったけど、逆に増えてるね。心配して損したよ」

「俺は俺(・)が(・)髪(・)を(・)切(・)っ(・)た(・)だ(・)け(・)でこんなに大事になると知ってしまったショックで倒れそうだよ…って言うか、お前、まさかお前もその『椎名いつでもどんなときでもLOVE‼いつか来世でもいいから恋愛し隊』っていう団体に入ってるんじゃないだろうなぁ!お前は友達だと思っていたのに、お前は違ったのか?どうなんだよ!?」

「………(ニコッ)」

「なぁ!答えてくれよ‼」


 辻がこの質問に答えることはなかった。

 そして、俺の話は朝礼で終わることはなく…綾坂先生の授業にも食い込むこととなった。

 綾坂先生も生徒と一緒になって語っており…俺から見れば混沌(カオス(地獄絵図))だった。

 授業時間になって数十分後、騒ぎが大きくなりすぎて黒川先生が(彼も担当している授業があったにも関わらず)飛んできたのは言うまでもない。


 神よ。確かに非日常を求めて髪を切ったけれど、これはないです‼

誤字報告や分かりにくい点などよろしければお願いいたします。

一週間に一回くらいの頻度で投稿する予定なので、また読んでいただけると嬉しいです。


☆次回☆椎名の髪がまた伸びてしまった!?例のハーフアップ性癖男子歓喜‼ハーフアップにするチャンスをうかがってそっと忍び寄るも、辻につかまる。 椎名の食事に何か盛られていたようだと判明…犯人はハーフアップ性癖男子…かと思いきや、まさかの綾川先生!?黒川先生にバレてお仕置き部屋(生徒指導室)へレッツゴー‼果たしてどうなる…(←嘘です)


(以下、この作品に対する言い訳)

これは作者(腐女子)の好きなものを詰め込めんだ可哀想でカワイイDKの話です。一応異世界です。作者が何でもやらせる予定なので、矛盾が生じる場合がありますが、、、そこは全て愛の力で解決します(?)(※頭の悪い話ですが作者はとりあえず文章にできて満足しています。どうぞ生暖かい目でバカになってお読みください。今後この作品を投稿していくにつれて「ヤバイ、その設定萌え」と思ってくれる同志がいればいいなと思いながら、第一話、筆をおかせていただきます。)

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