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第二話 秘宝の盗難。その2

 俺、荒谷アオイが今いる迷宮図書館だが、その館内には住人のひとりである言っちゃ悪いが浮浪者のように薄汚いのような格好をした同世代の女のコこと沙羅の話では、ヘルティクスと呼ばれる区画が9999箇所、存在するようだ。


 ちょ、どんだけぇ! 迷宮図書館、広すぎ!


 さて。


「久し振りに会ったことだし、面白い場所に案内するぜ、友よ!」


「面白い場所?」


「わーい、案内してよー☆」


「フフフ、アルカルネも初めて見ると思うぜ。さ、こっちだ!」


 俺のことを友と呼ぶ者のひとりであるヘルティクス9964区画の住人マリウスの衣装が、赤い派手な下着の上から白衣を羽織っただけの淫靡なものから、灰色のセーターとジーンズという衣装にチェンジする。

   

 そんなマリウスが面白い場所へと案内すると言う。


「ん、工事現場とかにあるガードマンボックスがあるな」

 

「まさか、アレのこと? あ、中に痩せた眼鏡のオッサンがいるわね」


「あのオッサンは迷宮図書館内にいる警備員廼ひとりだ。本を盗む奴がいないか見張っているんだ」


「ここへ来れる者なんて滅多にいないって聞いてるわよ」


「だが、万が一ってコトもあるだろう? さ、それより、そこにある窓から外を見てろよ。面白い光景が広がっているぜ!」


 ふむ、迷宮図書館内には、盗難被害がないかと監視しているガードマンがいるようだ。


 そんなガードマンがマリウスの言う面白いものってわけではないようだ。ま、その通りだろう。

 

 んで、件の面白いものとは、マリウスに案内されるかたちでやって来た迷宮図書館内にある広場にあるガードマンボックスの横にある窓の外に広がっている光景のようだ。


 ま、とりあえず、窓の外を覗いてみるか。


「砂漠? だが、砂が白い……いや、灰色?」


「そんなことはどうでもいい! それよりアレを見るんだぁーッ!」


「マサル叔父さん、いきなり大きな声を出すなよ……って、うおおおッ!」


「ハハハ、アレを見れば大声を張りあげたくもなるよな」


「あ、ああ、窓の外に青い惑星が……ち、地球が見える!」


 窓の外は灰色の砂の大地が広がっている! もしかして迷宮図書館の外は、砂漠地帯なのか⁉️


 だ、だが、それはどうでもいい! それより今は夜ということで漆黒の夜空で煌々と輝いている星々の主役とばかりに一際、明るく輝く青い星を俺は発見する……ちょ、アレは地球だ!


 あ、ああ、間違いない! 宇宙から撮影された地球の写真そのものだ!


「も、もしかして迷宮図書館は月にあるか?」


「うん、その通り! ビンゴだよ、アオイくん☆」


「ビ、ビンゴなのかよ、アカネ……」


 な、なんだってーッ! 迷宮図書館は月面上に建っている建物なのか⁉️ 


 とアカネが言うけど、イマイチ信用できないわけだ。


 彼女の言う通り、迷宮図書館が月面上にある建物だって証拠があればいいのだが……。


「さて、月の大地をよく見てみてみるんだな」


「お、おお……わ、キラキラと輝く黄金のスフィンクスか、あれは⁉️」


「黄金のスフィンクスだと⁉️ 俺にも見せろ……お、おお、ありゃ間違いなくスフィンクスだな!」


 スフィンクスといえば、頭が人間、身体がライオンという想像上の生物である。


 そして、なんだかんだと、エジプトのギザの三大ピラミッドの側に悠然とそびえ立つ巨大なスフィンクス像を想像するだろう。


 そんなスフィンクス像が、迷宮図書館の外にもそびえ立っている! オマケに黄金色に光輝いている。


「あの黄金のスフィンクスは、迷宮図書館の守護者なんだ。あいつのおかげで迷宮図書館の存在が、地球に住んでいる連中にバレずに済んでいるってわけよ」


「う、うお、今度は喋る小熊か!」


「小熊ではない。私の名はアルテミスだ」


「アルテミス? ギリシャ神話に出てくる月の女神?」


「お、おい、喋る小熊もだが、あの黄金のスフィンクスが今、動いたぞ!」


「そりゃ動くに決まっている。アレは生きているものなんだし☆」


「「な、なんだってー!」」


 喋るサーバルキャットのバルに続いて、今度は喋る小熊のアルテミスの登場だ!


 そんなわけだから、ここには人間の他にも喋る獣がいるんだろうなぁ。


 そ、それはともかく、小熊のアルテミスが言う。


 あの黄金のスフィンクス像は、迷宮図書館の守護者だって……え、動いた⁉️ 黄金のスフィンクス像は生物なのか!

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