03 実は普段はあまり、というかほとんど覗かないジャンル
だったのですよ。ホラーって。
だって怖いじゃないですか。
いや、怖がらせるのがホラーなんですけど。
と、言いつつ、ダークファンタジー寄りのホラーとか、怪談、妖怪ものなら読みますし、バッドエンドは嫌いではないです。
サイコホラーも読んでいて「おお!」と思うような作品が多いので時々読みます。
でも、いわゆる『ホラージャンル』には、それ以外にもスプラッタとかパニックものとかゾンビやパンデミックなんかもあるじゃないですか。その辺が苦手なんですよね。
今回、ありがたいことにランキングに載せていただいたことで、他の上位のかたがたの作品はどのようなホラーなのかと気になりました。
いくつか読ませていただいた中で、特に驚いたのは『不条理もの』ですね。
不条理によるホラー……確かにホラーでした。
この発想は、わたしには難しいなぁ……と感心しました。
わたしには、どうしても理由付けをしてしまう癖があるのです。
その『理由』を表に出さなければ、知らない人には不条理に映ることもあるかも知れませんが、書いている側にとっては筋が通っているんです。
でも他の人が書いた不条理な話は理由がわからなくて、そこが怖い。
これはすごいな……と何度も感心してしまいました。
そういえば、『×にも○妙な物語』にも時々ありましたね、不条理系。あれを観ていても、どこかに理屈を探してしまうのです。
『偶然』の組み合わせにも、何かルールを求めて勝手な解釈をしてしまう……そんな実験的ドッキリの様子を、テレビで観たことがありますが、わたしはそういうタイプです。
なので、不条理話を書ける人はすごいですね。その発想力は、非常に大きな武器になることと思います。
あと他には『痛い』表現の多いホラー話も、想像してしまうので非常に苦手です。
実は数年前に痛い系ホラーの本をうっかり買ってしまったことがありまして、読んでてほんとにつらかったんです。
でもその人の文体がさらっとしているので後味悪いのになんだか読んでしまう……という謎現象が起きてはいるのですけど。
去年の夏に、その作者さんの本をまとめ買いして、まだ数冊積本になってますけど。
いや、ホラーは苦手なんですよ、ほんとに。
某メルカトルとか、確かに面白かったんですけどね。