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01 『起・承・転・結』とお気楽マイルール

 何から書こうかなぁ……SNSのログから掘り起こそうかなぁ、なんて――仕事中に現実逃避しながら――考えてたわけですが、その時に「あ、そういえば」って思ったことを書いてみますよ。



 『物語の基本』といえば『起・承・転・結』ですよね。


 もっとも、『なろう』での人気ジャンルのように延々と連載しようと思ったら『起・承・承・承・承・転・承・承・転・転』みたいなお話も多々あるのかも知れません。

 ※わたしは話数の多い話をあまり追い掛けられていないので、残念ながら、実際はどうなのか、よく知らないのですが……


 もちろん、『承・承・転・承』でもぐいぐい読ませる作家さんもおられるのだと思いますが、わたしはやっぱりゆる~くでも『起・承・転・結』を決めておかないと書き続けるのはつらいです。


 たまに『起』と『結』だけ決めて書くという場合もありますが、この場合は『起』と『結』の落差を大きくすることが多いです。いわゆる『オチのある話』ですね。きれいにオチがつくかどうかは、ひとえに作者(わたし)の発想と文章力にかかっていますけど。


 とりあえず、『起』と『結』の落差が大きければ、『転』も何パターンか浮かびやすくなります。


 ベタな例えですが、『起』を『俺のは名前はヤマダタロウだ。』とかにして『結』を『あたしの名前はヤマダタエコ。』にすると、『転』はタロウがいかにしてタエコに変わってしまうのか、という部分になります。『怪しい薬や飲み物を飲んだ』とか『マッドサイエンティストに掴まった』とか……落差が激しければ、とりあえず色々浮かびやすいですよね。


 最近のパターンでは、『実はヤマダタロウだと思った人物は最初からタエコだった』的な話もありますが、これも『起・承・転・結』の並び順を変えただけで、基本構成は変わっていないんじゃないのかな、と思います。

 アニメの初回がいきなりクライマックス、っていうパターンも、『転』と『結』との間を切り取ったシーンが多かったりしますし。


 ※これはあくまでもわたし個人の解釈なので、ひょっとしたら、もっと専門的な『小説の書き方指南』みたいな教科書には、実は全然違うことが書かれているかも知れません。




 次に……これは『執筆ルール』とでもいいますか。まぁ、そんなにカッコイイもんでもないですが。


 ブログ小説を書き始めた頃は、とにかく『このキャラクターの話が書きたい』という勢いだけで書いていたため、空中分解しないように簡単なルールだけは決めておきました。



 1: 一章ごとの話数を決めること。

 2: 一話ごとの文字数を、同じくらいにすること。

 3: 章の中の一話ごとの最後は、次の話に繋がる終わり方にすること。

 4: 章の最終話は『結』になっていること。



 1の話数は、わたしの場合は五話、十話、もしくは二十話というパターンが多いです。さやかは二十話で一区切りにして書いています。

 ついでにいえば、章ごとの区切りに五話ずつのサイドストーリーを挟んだりもしています。

 これはこれで(読者さんはどう思われていたのかわかりませんが)、書いていて楽しいです。


 2は文字数をカウントするのではなく、保存したテキストのバイト数でざっくり揃えているだけです。

 文字数まで気にすると、多分、無駄に付け足したり削っちゃ駄目なところまで削り過ぎたりしてしまうと思うので。


 3は、当時わたしが読んでいたブログ小説の真似です。

 ひとつの話の最後の二、三行が、次の話の冒頭の二、三行になるという形。つまりコピペです。

 これがやってみると意外に難しかったので、文章を増やしたり入れ替えたりする練習になりました。文字数的にはキリがよくても、「ここで切ったら変でしょ?」ってパターンがちょいちょい出て来るんです。

 他にも「最後の三行なら臨場感たっぷりだけど、冒頭の三行にしようと思うと違和感たっぷり」というような残念パターンも時々ありました。


 4は、最初のうちは「ここをキャンプ地とする!」という感じで、非常に使いやすいルールだったんですが、物語が後半になって行くにつれて、その章のテーマが大き過ぎたことに後から気付き、「あ、これ二十話じゃ収まらなくね? どうする? 無理矢理(シメ)る?」という緊急脳内会議が開かれることもありました。


 ちなみにルールの4については、第三者が見て『結』じゃなくても、自分の中では『結』になっていればOKということになっています。趣味の執筆って、つまり自分のために書いているようなものですからね。



 『なろう』に投稿するようになってから使ってないのは3のルールだけですね。


 っていうか、3のルールは、自分でやっててもちょっとウザかったんですが、当時は携帯ガラケーから閲覧する人も結構な割り合いになっていたので、ラストの数行が冒頭に来ていると、前回のストーリーを思い出しやすいっちゃ思い出しやすいんですよね。

 当時は従量制だった、ってのもあって、いちいち一話分のパケットを余分に使わせてしまうのも嫌じゃないですか。っていうか、わたしは嫌でした。


 その他の1、2、4は、ほぼ『マイルール』として定着しています。


 個人的意見としては『まったく何も縛りがないよりは、ざっくりでもルールがあった方が書きやすいよ』って感じですね。


 まぁ、もっときっちりしたルールを作って書いてらっしゃる作者さんの方が多いんだろうな、とは思いますけどね。


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