表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

手放せない温もり

「何してるの?」



ミルフェの視界を茶色が覆った。

頭の中をかき混ぜられたような倦怠感が広がる。目の前の日向の匂いに縋る。ゆっくりと息を吐いた。



「ギル。何でいるんだ。」



聞いたことのない声音がミルフェの頬に響いた。最近馴染んできた声より更に低く、相手を威嚇する。


(それは不味いんじゃ…)


働かない頭で考える。

震える指を相手の胴体に巻きつけた。これ以上動かないように力を入れる。

低く響く声は止まり、なだめるようにミルフェの手を撫でた。

振り向いた茶色の瞳に安堵する。


「ミルフェ……」


目を細めて様子をうかがうようだ。



「大丈夫。久しぶりでびっくりしただけ」



笑顔を貼り付け、できるだけ茶色の瞳を見つめる。実際は焦点を合わせるのに苦労したのだ。少し瞳が潤んでいるかもしれない。


ごくっと喉が鳴る音がした。



「ミルフェ…」



日だまりの匂いに包まれて、ミルフェは意識を手放した。









木の香りがした。

湿った匂いに雨が降ってきたと思った。


ミルフェはゆっくりと瞳を開ける。


知らない天井。

所々が染みついている古ぼけた木の色。


(昔はよくこういう場所に泊まっていたなあ…。)


懐かしさに少し呆けた。


「気がついた?」


横を向くとトラムが寝ていた。


(昔みたい…)


ミルフェの唇が笑みを形づくる。


指を伸ばしてそっとトラムの顔を撫でる。


「…私、なんで寝てるの?」














お話しが切れ切れ…ですね…~(T^T)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ