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2話 おっさん 荒野を行く

あー、落ち着け 俺。早とちりは良くない。

確かにステータスやらHPやら20倍以上の数値になってるし、スキルや魔法も複数職業のが習得済に

なってるっぽい、これだけ見ると確かにチート臭い‥‥‥‥‥‥が、

HPがいくら数字上で多くてもこの世界の他の生き物がそれ以上だったら?

そもそもデタラメかもしれない数字見て興奮してるよりする事がある。


まずは本当に魔法が使えるかの確認だ。

敵はいなくても使えるのがある、まずは‥‥‥そう、蘇生予約系だ。

死亡判定くらった時に自動で蘇生してくれる便利魔法、イベントとかLV上げ問わずに

かけておくのが常識になってたな。

なにがおこるかわからんこの状況、保険をかけとくに越したことはないはず。


蘇生予約Vを詠唱‥‥ 発動したよ、白い光のエフェクトが身体をつつんでる。

ゲームの時と同じだな、アイコンが視界の端に浮かんでる。

とりあえず回復職の魔法は使えるって事か、ん? 

だけどなんか蘇生予約Vにしちゃ詠唱がやけに短かったような‥‥‥。

あれか、補助魔法職のスキルの詠唱速度短縮がかかってんのか?

うわー、各職業のスキルが重複して働いてるんだとすると、とんでもなくねぇか?

あ、いやいや比較対象がない今、以前のゲームの感覚からしてすごくても意味ないんだよな。

とりあえず、かけれる防御系と自己強化系かけてみるか。


‥‥‥‥‥‥一通り、物理防御、魔法防御、自己強化をかけて少しだけだけど安心した。

これがどのくらい効くのかはわかんないけど、やれる事はやっておきたい。

やらずにいて後でミスったー、なんて思いたくないしな。


そして落ち着いたからか周りが少し明るくなってきているのに気づいた。

白っぽい土と所々にある、あまり大きくない石ころ。時々風がふいて細かい砂が舞っている。

座り込んでる俺の右手側から明るくなってきているみたいだ、良かった、太陽はひとつみたい。

月明かりで少し見える地面と地平線と、濃い藍色っぽい夜空のあいだに少しづつオレンジ色が滲んでくる。

乾いた寒々しい風景だけど、なんか悪くない、うん、悪くないな。


ブルッと震える、明け方だからか? さっきまでより寒い気がする。

そうだ、もう少し暖かい装備に変えよう、上着が一枚とかいくら布が厚目とはいえきつい。

んーと、んーと、ああ、職業限定とかなくなってるんだな、これなら色々と組み合わせられそう。

回復職だから刃物持てないとか、攻撃魔法職だから重装鎧が着れないとか、

ゲームではシステムで納得してたけど現実だと普通に持てるし着れるな、うん。

まぁ、普通に考えて防御重視の装備にするか?


ただ‥‥ひたすら安全優先がいいのかっていうと、それだとちょっと怖い気もする。

まだ、この世界で他の生き物にすら出会ってないのに気にするのも変なんだけど、

アイテムリストにある装備って高性能なのが多いんだけど、それってその‥‥。

ひたすら派手なんだよなぁ、騎士鎧とか白銀に金でレリーフ、宝石で装飾‥‥‥。

こんなん もしこの世界の住人が俺から見て普通の価値観持ってたらどこの貴族様って思われないか?

まぁ、そんなん気にするより安全優先なのはわかるんだけど、重そうだしなぁ。

いまのとこ、周りに何も動くものすら見えないしなぁ、ローブ系のを重ね着しとくか。

いざって時は着替えればいいし、 ‥‥‥‥‥ってマクロ使えんの? おおっイケるっぽい。

装備変更マクロ組めば一瞬で着替え出来るな。


んで武器はっと‥‥‥ うわっ なんだこれっ

 細身の両刃剣を出してみたはいいけど、鞘がねぇじゃねーの。

‥‥‥‥‥‥そういやそうだったなぁ、ゲームの中ではみんなそのままで、腰にぶら下げてたわ。

そもそも鞘のグラなんてなかったし、アイコンでもそのままだったわ

うーむ、困ったな荒縄のベルトに差し込んだら切れちゃうかも‥‥‥。

しょうがない、なんか片手のハンマー系と盾と、おっマントあるじゃん。

ゲームではアイテムアイコンのグラだけで装備グラはなかったけど、

ここではちゃんと着れるんだな、うむうむ。


と、いう感じでやっとこさ装備完了。

片手ハンマー、金属製丸盾、フード付きローブの下にダブレット、厚い布のパンツ、荒縄のベルト

革のブーツ、革のマント、厚い布のミトン、そしていくつかの装飾品。

とりあえずは派手にならないように武器をしまえば一般人っぽいのを目指してみました。


んで‥‥‥、立ち上がろうとしたらモコモコし過ぎてて、マント踏んづけてコケた、情けねぇ。


それで‥っと、どうしたもんか、見渡す限りほぼ 真っ平ら。

どっちに進めばいいものなのか? 太陽が登ってくる方くらいしか目印にするものがないってのは困る。

んー、あっ MAPって使えるのかな?

MAP MAPっと‥‥‥使える‥‥‥‥けど使えない、これ白地図じゃねーの。

視界の右上に開いたウィンドウに表示されてるのは中心に青い点が一つだけ。

この青い点が俺か。

縮尺も方位もわかんねーや、まいったな‥‥‥‥‥‥、はぁ。

まぁ、敵が表示されてないのは安心だけど、そこまでこのシステムこの世界で信用できるかっていうと

すっげーデッカい?が浮かぶんだけどなー。


しゃーない、まずは太陽が真上に来るまでは太陽に向かって進んでみるか。


てくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてく、ふむ。

人の歩くスピードって時速4~5キロだっけか? よく覚えてないけども。

てくてくてくてくてくてくてくてくてく、ふむふむ。

歩いた分だけ白地図が埋まっていくな、あいかわらず中心の青い点だけしかないけど。

どうやら俺が視認した範囲は地図として確定するみたいだな。

視認したところがグレーに表示が変わっていく、けど他に何も表示されないんじゃなぁ。

てくてくてくてくてくてくてくてく、腹が減ってきた‥‥‥けど、

アイテムとして持ってる食料ここで簡単に食っちまっていいのかな。

この先、どの位この状況が続くかもわかんないのに‥‥‥‥‥‥。

白い、乾いた土の上を歩きながら少しづつ少しづつ不安が積もっていく。

もしかしてここって誰もいない、俺だけしかいない世界なんて事は‥‥‥‥‥‥。


そんな事を考え始めた頃、歩いていく先に少しだけ色の違う地面が目に付いた。

白っぽいと思っていた地面は実は黄色がかっていたようで、その中にもっとはっきりと白い、

風雨にさらされて埋まっていたものが削られて表面に出てきたのであろうものが見えた。

バカでかいなにかの骨、‥‥‥‥見た感じ巨人なんですけど、コレ。伝説の巨人クラスの。


もしかして 俺ってこの世界ですっげー小さっかったりすんの?

だとするとチートとか言って喜んでる場合じゃないのでは‥‥‥‥。

いまからでも重装鎧着ておいた方が‥‥‥いやいや、慌てるのが一番ヨクナイ。

落ち着いて深呼吸、深呼吸 はぁ~ ふぅ~ よし大丈夫。

おっさんは一度死んでるし、蘇生予約V かけてあるから死んでも平気、うん。


ん、んんん? そういえばけっこう歩いてるはずだよな?

時間もけっこう過ぎてるはず、魔法かけてから。

ゲームだと蘇生予約系は一時間で切れるからかけ直してたはず。

防御系もまだかかってるな、あきらかに持続時間が伸びてる。

なんでだ? 魔法の効果、深度、持続はINTやらMND 魔法スキル値とかがからんでたはずだけど

やっぱり数値が極端に変わってるせいなのか‥‥‥‥検証のしようがないか。


はぁ‥‥‥‥、もういいいや、疲れた、腹減った、食事しよっと。

流石に巨人の骨からは少し離れて座り込むとアイテムから前衛用戦闘食のピザもどきと

錬金術で使ってた蒸留水を取り出した。

酒やらジュースもあるけどなんかもったいなくて、こんな食事になってしまった。

ソロの時はついケチっちゃうんだよなー、ポーションとか薬品、強化薬のたぐい。

しかしコレだいぶん前に作ったやつなんだけど、大丈夫なんかな?

味は問題ないし、そもそも熱々ってのが‥‥‥、考えたら負けな気がしたので、

思考を放棄して食事に集中した。‥‥‥‥‥‥ご馳走様、っと。

調理スキル上げといて正解だったなー、テイマー職の時の餌用に必要で上げたのがこんな処で

役に立つとは‥‥‥。


食休み~ってまぁ、あせる必要もないか。まだ食物もあるし、敵らしいのにも出会う気配ないし、

寝るとこさえなんとか確保できれば、しばらくはこのままのんびり歩いててもいいんだけど。

雨とかなきゃ、重ね着して野宿でも死にやしないだろーしなー。

なんか緊張感なくなってきたなー、このまま少し昼寝でもすっか‥‥‥。


はぁ‥‥‥‥‥‥、誰かいないのかなぁ。

一人は‥‥‥、やっぱ きついな‥‥‥‥。








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