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知的障がい彼女とイケメン彼氏

作者: 桜田きいり

本当は1月1日元旦にアップしようとしたものです。内容もタイトルも全く違う風に変わってしまいましたが読んでいただけると幸いです。


 私の名前は咲耶鈴(さくやすず)。今度の4月で大学2年生になる。

 中学生の担任に「知的障がいかもしれないから調べてもらいなさい」と言われ、病院で検査をしてもらったところ軽度の知的障がいだということが判明して早数年が経った。軽度だったため病院の先生には手帳はどちらでもよいと言われたらしい。手帳を持ったらそのあとの生活とか大変になるといことなのでもらわなかったみたいだった。

 そんな私はこんな性格のためか今まで男性と付き合ったことがない。嫌われる体質なのはわかっている。しかしある日、私にも出逢いがあった。

 私の幼馴染の橋本進(はしもとすすむ)君。私より2つ年下で私のことはなんでも知っている彼。私も前から好きだった。だけど自分なんか無理だと思っていたから告白なんてしてこなかった。2014年1月1日になった途端に携帯に電話がかかってきた。

「前みたいにお前がお姉さんだけなのは嫌なんだ。気持ちを切り替えて俺の彼女になってくれないかな?」

こんな人間を好きになってくれるなんて嬉しすぎて涙がでた。

 私の答えはもちろん「イエス」。そう言うに決まってるじゃない。大好きなんだもの。

「今日からよろしくな」

「ありがとう」

 泣きながら答えた

「泣くなよ?」

「な、泣いてないもん・・・」

 泣いていたのはバレていた。嬉しくて嬉しくて生きててよかったと思った。障がいがあって今まで辛い想いいっぱいしてきたけれどこれで私も幸せになれる。

 翌日、私たちは初詣に行くことに彼がお迎えに来てくれた。ていうかおうちはお隣同士だから近所なんだけど。

「初詣行こうか」

「かなり並ぶかもよ?」

「良いんだよ。お前と並んでれば楽しいんだから」

 去年友達と初詣行ったときにかなり並んで疲れたため本当は行きたくなかった。朝9時出発して電車に乗る。彼はすぐに座る席をつくってくれた。私はそこまで病、というか障がいに侵されてないけどその彼の優しさが嬉しかった。

「寒くないか?」

「大丈夫だって」

 電車の乗客は「くそリア充が」という顔をして見てくる人もいた。 気にせずに電車に乗っているとすぐに目的地に到着し、手を繋いで歩き始めた。

「ここだよ」

「あ、ここ前友達と来たことある!」

「そういうこと言うなよ~」

私は両手の手のひらを合わせて謝った。

「ごめんごめんっ」

「まぁ、いいけどさぁ」

 私たちは気を取り直して並び始める。彼は暖かい飲み物を買ってきて持たせてくれた。

今年も凄く並びそうだと思ったけれど並んだのは2時間程度だった。私たちのあとを見てみるとかなり並んでいてまだ早かったんだと確信した。なぜか身体に一瞬ブルッと寒気がきて身を拒ませた。すると、彼がマフラーを首元にかけてくれた。あわてんぼうな性格のため、マフラーを家に忘れてきてしまった。

「あ、ありがとう」

私より背が高い進君を見上げてニッコリ笑った。

「か、可愛すぎるからやめてくれよ・・・」

 彼が凄く赤面して言う。私も普通にしただけなのに赤面になった。初詣のお参りが終わり、おみくじを買うことにする。

「なんだった?」

 彼が覗いてくるのを防御した。

「だ、だめ!見たらだめ!」

 私には良くないことが書いてあったため、結ぶことにした。彼は学業も恋も縁談も全て良かったみたいだった。



私たちはそんな長くは続かない?ってこと?


「だから言ったのに・・・」

私にはくじなどの運がまったくもってなかった。前からそうだった。落ち込んでいた私に彼は甘酒を手渡してくれた。

「どうした?鈴」

「ごめん、なんでもない」

行こうかと手を再び繋いで帰宅をする。

「進くん、こんな私で良いの?もっと言い寄って来た可愛い女の子とかいるんじゃ・・・」

 私は知っている。進君が昔からモテていたこと。私はそれを遠くから見ていることしか出来なかった。私は告白も出来ないチキンだから。そんなことは進君もお見通しである。

「・・・そりゃいるけど。俺はお前が好きなんだよ。信じてくれるか?」

「うん、ありがとう」

こんなイケメンが私を好きだなんて本当は信じられなかったけれど。



私たちが付き合って1週間が経過したころ。友達からの着信があり電話に出たら、

「あんたっこのままで良いの!?」

ビックリして思わず携帯を落としてしまった。

「ど、どうしたの?」

「進君、浮気してるよ!女の人と腕組んで歩いてる!」

 それを聞いて私は唖然となった。どういうことなのか友達との電話を切って進君に電話をしてみる。進君はすぐに出てくれて「どうした?」とだけ。

「どうした?じゃないよっ!私が好きだって嘘だったんでしょ!?他の女の人と歩いてたって!」

「はぁ?俺家にいるぞ?」

自室の窓を開けると進君の姿があった。

「あ・・・」

 詳しく聞いてみると、進君とそっくりな従兄がいるらしくその人は女たらしらしい。家に進君がいたことが凄く安心した。

友達にはメールで「進君のそっくり従兄らしい」ということを告げた。



しかし実はその相手が進君であり、橋本家にいたのは従兄だったということ・・・・


読んでくれてありがとうございました!

ところどころ適当な部分もあったり、へたくそですがこれから頑張っていきます。3月から保育士になるので書けなくなる率高いですけれども、見守ってやってください。。

感想とかいただけたら嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] きいりさんの小説は、どれも楽しんで読ませていただいております。設定やラストは少しかなしいけれど、テンポがよく読ませる力があると思いました。
2014/01/28 12:24 退会済み
管理
[一言] 物語への切り込み方の潔さが、すごく好きです
感想一覧
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