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戦国恋歌  作者: Maaa
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「ただ…なんじゃ?」



「はい。これを受けるにあたり、わたくしは一つ条件があります」




椿は耳をたよりに声の音源の方を向く




「条件じゃと?申してみよ」



「…わたくしか、他国の姫君かを正式にご決定なさるまで、失礼とは重々承知致しておりますが、わたくしに触れないで下さいませ。もちろん、床を共にすることも」



義影が顔をしかめるのがわかった。けれどここで引くわけにはいかない。




「………小国の姫が、わしに命令か?」


「いいえ。命令ではありません。お願いでございます」


「なに?」


「もし選ばれなかった場合、わたくしは国に帰ります。けれどそのとき、大国とはいえ一人の殿方に抱かれた娘を…もしあなた様ならどうなさいますか?」




……自分の恥として、自ら手にかけて殺すか


縁を切るか


義影は迷うように唸り、言った。




「――……よかろう」


「有難うございます」


椿はもう一度深々と頭を下げた。

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