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戦国恋歌  作者: Maaa
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羽間へ

それから数週間。


椿は小さな籠に乗り、生まれ育った城を後にした。 夜 明け前の旅立ち、日が落ちてからの到着。


一日がかりの旅を終え、椿は乳母と共に城内に入った。


一国の姫君の輿入れとしては、ありえない質素さ。


乳母は目の見えない椿の手を引きながら城内を歩く。


「染乃……城の中はどんな様子…?」



椿は乳母の染乃にしか聞こえないくらいの小声で言った 。


「とても…大きゅうございます…。壮大な造りですわ。 調度も何もかも素晴らしいもので、目がくらみそうです …。」


染乃の声初めて見る大国の城に、心なし震えているようだ。


「そう」


椿は自分も見てみたいと思った。きっと今の季節、庭の木々も綺麗なのだろう。










「博巳より参りました、芳賀秀次の娘、椿にございます 。この度は我が父をはじめ博巳にはもったいないお話、 まことに有難うございます。身に余る光栄です」


椿は三つ指を揃えて額がつくほどに深く頭を下 げる。

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