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戦国恋歌  作者: Maaa
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「朔、今“東”と“西”へ動けるか?」



「どちらも跡目争いのさなか。たやすいかと」




淡々とした声はまだ若いが、そこに感情は見えない。



「ふん…跡目か…。よい。では文をしたためる故、それを渡してきてほしい。直接、だ」



景政はすぐに筆をとり、硯に浸す。



「どなたに」



景政は再び筆を走らせる。




「下の"狐"に渡してこい。上の熊は、物分かりが悪い」



「東はいかがされますか」


「とりあえず、風力と風向きを見て来い。それと"黒狼"にこれを」



景政は筆を置き、したためた文を持って軽く腕を上げる。






「頼んだぞ」




「御意」









行燈の火がゆらめき、文は景政の手から消えていた。

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