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戦国恋歌  作者: Maaa
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琴菊たち一行が去った後





「全く…!失礼にもほどがありますわ!成り上がりの姫ふぜいが、姫様にあんな口を叩くなど許されることじゃございませんわ!」


「………」


「姫様も少しはお怒りなさいませ!!」


「………そう‥ね」




染乃の怒りとは反対に静かな椿。


椿は今、怒りよりも琴菊に対する驚きのほうが大きかった。




――……私と同じくらいの年なのに…




彼女は「政略結婚であること」、「縁談にはもうひとり候補がいて比べられること」…このふたつをわかった上でここへ来ていた。





そして、自分が選ばれるという自負も持って。





かたや景政に恋焦がれ、国に帰りたいと願う自分とは大きな差だった。






そう





―――…自分ひとりのために国を捨てたわたくしとは……。





「願わくば……」








どうか……罪を犯した自分ではなく、彼女が選ばれますように………。

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