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戦国恋歌  作者: Maaa
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半月の輝く深夜。





椿は布団の中、空を見つめ考えていた。






―――……もしも…もしも、私が選ばれて義影様の妻になったら……






「………わたくしは…あの方の……義母」




――…そうなったら、私は義影様が死ぬまでこの城にいなくてはいけない……




城の中で何度顔を合わすことだろう。


それだけじゃない。





―――…景政様が……妻をめとったら……。私は 一体どれだけの間…お二人の声を聞くことになる?


睦まじく寄り添うであろう姿を、この目で見らずに済むだけましだろうか。







「――…嫌…」





どうしたらいいのかわからない。



忘れたいのに忘れたくない。


考えたくないのに思い出してしまう。


あんなに短い間に会っただけなのに…




傷のなかった椿の心に、景政は深く何かを刻み 込んでいた。

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