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戦国恋歌  作者: Maaa
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「ところで、あなたは一体どなたなのです?」


「どなただと思う?」


「からかわないでくださいませ」



クスクスと笑うばかりで彼は答えない。



「目は全く見えぬのか?」


「え?……はい…景政様‥?」



唐突な質問に椿は戸惑う。 そして右手に暖かさを感じた。




「姫君」


椿の右手は今、景政に優しく握られていた。



「景政様…?」



離そうとした手をもう一度優しく握られた。



―――…ドクンッ



握られた手が熱い。


“ドクン”?


「姫君。私の顔はわかるか?」


「…いいえ…?」




――…何を言っているの?




すると景政は椿の手を引き …―――




「ぁ…ッ」




ビクッと手が震えた。




――…い、今…?




「ここは目」



「…え?」



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