少年少女の激闘
はーい。紫苑です。
更新遅くなりました。マジすいません。。
何してたかって?
テイルズに浮気していました。
いやー面白すぎて、3週くらいしてしまいました。
ミラさんがとても可愛くてずっと使ってました。
ジュード君は最初うじうじしててなんだこいつ?
って思ったけど、最後の方とかマジ格好良かった。
アルヴィンは、ロリコンになっちゃいましたね。
でも、杉田さんのあの渋い演技は大好きです。
ローエンはいいお笑いキャラしてましたね。
エリーゼは将来に期待ですね。
あれ絶対美人になると思います。
えーとあとレイア?
個人的にあんま好きじゃないです。
レイア好きな方どうもすいません。
でも武器はかっこよかったです。
俺も免許皆伝したいです。
まぁ長く語りすぎましたが、9話です。
至らない部分はありますがどうぞ見てやってください。
BY紫苑
目を覚ますと闇の中に僕はいた。
「あれ?僕、フレイムデュウスに殺されたはずなんだけど?」
見た感じ、服も髪も焼けた様子がない。
じゃぁ
「ここは、どこなんだろう?」
「誰もいないし、何もない。」
周りを見渡しても人っ子ひとりいない完全な闇だった。
「やっぱり、僕死んじゃったのかな?」
「あーちくしょう・・・やっぱ悔しいな。」
自然に涙がこぼれた。
もう泣かないって決めてたのに
涙が止まらなかった。
拭っても拭っても、抑えつけようとしても無理だった。
「結局僕は、蘭を助けられなかった。」
「何が絶対守るだ!!」
「何が、僕を信じてだ!!」
地面を何度も何度も、めちゃくちゃに殴りまくった。
「クソォ、クソォ」
「うぐ、ひぐ」
嗚咽が混じって息ができない。
「守るって言ったのに」
「守れ・・なかった・・・」
「うぁああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああ」
少年の雄たけび、何もない空間に悲しく響いていた。
~side蘭~
兄さんに向かって紫の炎の大きな塊が飛んで行った。
それを私はろっこつを折られて、見ている事しかできなかった。
でも見ただけでわかる、あんな物に当たったら大人でも死んでしまう。
「兄さん逃げてぇーーー」
私は悲鳴に近い声で叫んだ。
でも、さっき受けた攻撃で兄さんは一歩も動けなかった。
怪物は勝ち誇ったように笑っている。
「グハハハハ跡形もなく消えろ小僧」
フレイムデュウスがそう言ったとほぼ同時に紫の炎が兄さんの体を包み込んだ。
「嘘、」
「そんな・・・こんな事」
「嫌ぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!」
「嫌ですよ、兄さん」
「私を置いてかないでくださいよ。」
「ずっと一緒だ って言ってくれたじゃないですか。」
私は泣きながら叫んだ。
「茶番は済んだか?」
「なら次はお前だ。」
うれしそうにフレイムデュウスが私を見てきた。
「一つ質問していいですか?」
私は杖を取り出しながら聞いた。
その時の私はどんな顔していたでしょうか?
そんなことはわかりません。
だけど、私の頭の中は怒りと悲しみだけが支配していました。
「どうした?食われるのが怖いのか?」
グハハハハと怪物が笑った。
「さっき茶番っていいました?」
「言ったぞ。あんなマナがもない糞餓鬼を相手してやっただけでもありがたくおもっ」
「黙れ!!!」
私はフレイムデュウスの言葉をさえぎり
「兄さんは、マナや魔力がなくたって血が滲むような努力をして、人一倍、魔法術を使えるように頑張ってました。」
「あなたごときが兄さんを語る資格はありません!!!」
「兄さんを侮辱した事を絶対許しません。」
「覚悟してくださいね!!」
でもなぜでしょう?さっきまで悲しみと怒りだけのわたしが兄さんの事を思うと胸が高揚する。
ろっこつの痛みなど気にならなくなるようなこの感覚、
今ならなんでもできる気がします。
兄さん、あなたの仇は絶対取ります。
「グハハハハ、おもしろいぞ、小娘ェ!!」
「いいぞ、やれるもんならやってみろ!!」
フレイムデュウスが紫の無数の炎弾を撃ってきた。
私はギリギリの所で避けながら魔法を唱えた。
「いきますよ?」
「炎の精霊よ、私に力を貸してください」
「フレイジングショット!!」
私の放った矢は新陽さんが傷つけているかもしれない鱗に向かって放った。
「ドコォォォォン」
という音に期待をしたがまったくの無傷だった。
「なんだ?さっきの攻撃は?そんなもの何発撃ったって意味がないぞ?」
「だったら、何発でもあなたに撃ちこみます。」
「威勢がいいな。」
「だがこれは避けれるかな?」
フレイムデュウスはまた同じように炎弾を撃ってきた。
だけど、この攻撃は規則性があり、それにしたがって避ければいい。
「それはもう読んでいます」
私は右に回避した。
が、炎弾はこっちに向かって飛んできた。
「しまっ!!」
まさかさっきから規則的に炎弾を撃ってきたのはこの時のための布石?
クッ誘いこまれた!!
まったく思いにもよらない攻撃だったので、避けきれなかった。
「グハハッハハ」
「終わったな」
俺が放った炎弾は相手を追尾する魔法だった。
そんなことも予想できないんて、まだまだだな。
まぁ、まだ幼いから、しょうがないか。俺を敵に回したのがわるかったな。
おそらく意識を刈り取るくらいの威力であてたから、大丈夫だろう。
しかし、俺の予想を斜め上を行く展開が起こった・・・・・
クッ、ぎりぎり間に合った・・とは言いにくいですが、生きているから良しとしましょう。
片腕をもっていかれましたが・・・
フレイムデュウスは嬉しそうに、高笑いしている。
「グハッハハハハハ、あれを防ぐとはやはり喰いがいがある娘だな。」
「私なんか食べたら、お腹壊しますよ」
「グハハハ、口が減らない娘だな」
「だが、右腕は間に合わなかったみたいだったな?」
そう、私はあの瞬間、自分でも最速で詠唱できる防御魔法術「フレイジングホールド」を唱えた。
相手も炎だったので、私程度の魔法術でも防げましたが、
魔法術を発動させるために突き出した右手が焼かれました。
「痛ッ」
ジンジンと痛さが体に広がってくる。
「グハハハハ、だが休んでいる暇なんてないぞ?」
フレイムデュウスが、また炎弾を次々に撃ってきた。
私は、それをなんとか避けた。
右に左に時にはバックステップで避けていましたが・・
剥き出しになっている木の根っこに足を引っかけて、
「え?」
気づいたら、宙に投げ出されていた。
そこをフレイムデュウスが逃すはずがなく
「終わりだ」
尻尾をおもいっきり叩きつけて、風を起こした。
「きゃぁああぁあああああ!!」
私は抵抗もできずに後ろの木に背中から叩きつけられた。
「ガハッ」
後頭部を打ちつけたのか
目に全く焦点が合わなかった。
しかも、だんだん気分が悪くなってきた。
でも負けられる訳がなかった。
兄さんの仇を取るまではまだ寝てはいられない。
そう言って、自分を奮い立たせたが、さっきの攻撃で、魔力が練られない。
「ハァハァ」
私はなんとか立ち上がったがそれだけで、体に激痛が走り、走るどころか歩くこともできなかった。
「グハハハハ、もうやめておけ、もうお前では無理だ」
「勝手に決めつけないでください!!」
「立っているのがやっとの癖に何を言っている。」
「だいたい、こっちは腹が減って死にそうなんだ」
「いろいろ邪魔がはいったが、もう我慢の限界だ。」
そう言って、フレイムデュウスが大きな口を開けて私を食べようとした。
「兄さん、私頑張りましたがやっぱり、ダメでした。」
「ねぇ兄さん私もここまでなのかな・・・?。」
「死ぬ前に兄さんにもう一度会いたかったな。」
私は死ぬ覚悟を決め、目を閉じた
~~~side遊璃~~~
この空間に来て何時間たったかわからない。
もう、泣きすぎて涙は枯れてしまった。
「ごめん蘭」
「僕はやっぱり無力だ・・・」
「僕にもっと守る力さえあれば・・・・」
「お主はそこで諦めるのか?」
「え?」
不思議な声が聞こえた。
「だから、お主はなにもかも諦めて、人生を終えるんじゃな?」
「諦めるも何も、僕死んでるし・・。」
「あー暗いのぅ。」
「もうちょっとテンション上げられぬかのー」
ため息が聞こえたがどこにいるかまったくわからなかった。
「無理です。」
「だいたいあなたは何者ですか?」
僕もため息をつき質問した。
「ワシか?」
「そうじゃの~」
「お主の全てを知っている者とでも言っておくかの~」
「ああそうですか。僕忙しいんでまた来週」
そう言って僕はどこかに行こうとした。
「ちょっとまったんか、最近の若いもんは年寄りの冗談にちっとは付き合ってくれないのかの~」
「ワシは悲しいぞ。」
「さっきフレイムデュウスに殺された不知火遊璃君」
「・・え?」
「なんでそのこと。」
なんなんだ?この人。
声はするのにどこにいるかまったくわからない。
それ以前に気配がない。
「だーかーらーさっき言ったじゃろ?」
「お主の全てを知っている者だと」
「産まれる前からの」
「そして、産まれてからどんな人生を送ったか」
「ワシは嫌、ワシたちは全て知っておる」
「・・・え、それってストーカーって事?」
「ちがうわい!」
そう言って、立派な黒色の髭を生やした身長160センチほどの優しそうな目をした老人が姿を現した。
見た目は、青色のローブをかぶった普通の老人だ。
けど、それ以外は「異質」体から子供の僕ですらわかるほどの異常なマナを纏っていた。
しかも、あれだけ注意深く捜したのに僕の背後からでてきた。
昔からお父様に耳にたこができるほど言われ続けたこと。
「いいか。遊璃?」
「相手には必ず背後を取られるな。」
「殺されるぞ?」
そう何度も叩き込まれてきたはずだったが、普通に背後を取られた。
魔法か?
でもどんな?
「どうしたんじゃ?そんなに難しい顔して?」
「そんなに、背後をとられたのが悔しいのか?」
老人はニコニコしながらたずねてきた。
「いい性格してますね。」
「ホント。」
「だいたいその異常なマナと言い」
「本当にあなたはいったい何者ですか?」
「ワシか?」
「ワシの名前は・・・」
老人は懐かしむような声で
「ワシの名は大精霊、名をアトス!!」
「はじめまして、 になるかな?」
「我が主よ。」
そう言って
アトスは、片膝をつきお辞儀してきた。
ぼくはというと、
「・・・・・・・へ?」
「え?」
「ちょっとまって、」
「大精霊?」
僕はびっくりしすぎて、自分が何を言っているかわからない始末だった。
本来、大精霊とは、色精霊を統べる精霊の事で、まず人の前にはあまり姿を現さない。
だが、特定の人物のマナの波長が合えば、人の前に姿を現し人と、「契約」する大精霊がいる。
大精霊と「契約」する時に膨大な魔力とマナがいる。
大精霊との「契約」は、色精霊を統べるという仕事が任される。
色精霊も普段は、姿を現さないが、大精霊と「契約」することで精霊が見やすくなる。
さらには、大精霊がもっている特殊な力を使う事ができる。
だが、発動条件がさまざまで、「契約」しても、必ず大精霊の力を使える訳ではない
人は、大精霊の力を使える魔法術者を「精霊と契約した者と呼ぶ。
「アビリティア」がこの世界に何人いるかはわからないが、ごくわずかしかいないのは確認できている
らしい。
だが、僕は疑問に思った事がひとつあった。
「我が主って?」
「僕っていつアトスと契約したの?」
「まぁ待て。今から全て話す。」
「お主は魔力が全くないな?」
僕はうんと答えた。
「それはな、ワシたちがお前の中のマナと魔力をすべてもらってるからじゃ。」
「どうゆう事?」
「お主は、孕んだ時から、膨大なマナを持っていた。」
「だが、マナが多すぎて赤ん坊のお主の魔力の許容量をとっくにオーバーしておった。」
「もし、このまま出産すればお主の命が危ないと思ったのじゃ。」
「そこでワシたち、三人の大精霊がお主の魔力を減らすために仮契約をしたのじゃ。」
「え?じゃあ僕、後二人の大精霊と契約しているの?」
「そう言う事になるな。」
「でも、僕もう死んじゃってるし・・・」
「あーお主はまだ死んでないぞ?」
めんどくさそうにアトスは答えた。
「え?」
アトスによると、僕がフレイムデュウスに殺される直前に僕ごと、この空間に飛ばしたらしい。
僕を助けてくれたのはいいのだが、あわててやったので、どこに飛ばしたのかわからなくなったらしい。
僕がどうやってこんなとこに飛ばしたの?
そう聞くと、アトスは大精霊の嗜みじゃ。
とすごい勢いで話をはぐらかした。
「それじゃ僕生きてるの?」
「そういってるじゃろ?」
「して、お前はどうするんじゃ?」
「不知火遊璃」
いままで、ふざけていたアトスがまじめな顔をして聞いて来た。
「どうするって?」
「お前もアホじゃぁない。」
「すぐにでも妹を助けたい。だが、自分にはフレイムデュウスを倒す力がない。」
「だから、どうしていいかわからない。」
「そんなところじゃろ?」
「何か方法はあるの?」
とりあえず、自分には何の打開策もないので聞いてみた。
どうやら、この老人は、僕の事を本当に知っているみたいだ。
だけど僕は、はっきり言ってこの老人の事をあんまり信用していない。
なので相手の腹を探ろうとしたんだけど・・・
アトスは「ハァ~」とため息をつきながら
「そう警戒するな。」
「まぁそう言っても無駄じゃろうな」
「お主をそう言う性格にしたのは紛れもなくワシらのせいじゃしな」
どこか懐かしいような遠い目をしていた。
なんか、感傷に浸っているみたいだから
「で?」
「結局方法はあるの?」
「あるんなら早くしてよ!!」
僕は今蘭の安否が早く知りたかった。
だから老人を急かした。
「遊璃、お主はあの娘の為に命を差し出す事はできるか?」
「どう言う事かさっぱりわからないから説明してくれない?」
「そうだったのぅ。」
「悪かった。」
アトスは右手を振った。
すると上から長剣のようなものが降ってきた。
長さは1mとちょっとで、僕の背より大きい。
その長剣もどきは黒と緑を合わせたような色をしていた。
しかも初めて見た武器なはずなのに、遠い昔から知ってるような久しぶりに会った友達のような感じがする。
「何この武器?」
「見たこともない。」
アトスはドヤ顔で
「それは刀という武器でな、昔の友人が使っていたものだ。」
「名を神楽と呼ぶ。」
「へぇ~」
「でも、この武器すごくマナと魔力があるね。」
そう言って僕が、刀に触ろうとした時、
「触るな!!」
アトスが怒鳴った。
「その刀には触れるな!!」
「その刀は自分を主と認めていない者の魔力を吸い取ってしまう恐ろしい武器なんじゃ。」
「ええええ!!!」
「何それ?めちゃくちゃ危ないじゃん。」
「だがな、神楽は魔法術を斬ることのできる唯一の武器じゃ」
「フレイムデュウスの鱗を破壊するには、神楽を使うしか手はない」
「じゃぁこの武器があればフレイムデュウスに勝てるんだね?」
「100%ではないが高確率で勝てる。」
アトスは答えた。
僕が質問したのは理由があった。
僕はどうしてもアイツにひと泡ふかしてやらなければ気が済まなかった。
蘭を泣かせたことを後悔してもらわないと。
「さらにもう一つワシの我がままなんじゃが・・」
申し訳なさそうにアトスは話をきりだしてきた。
「何?」
「おそらく、フレイムデュウスを殺す事はできないじゃろう。」
「あやつは、自分が危なくなると、異次元に逃げようとするからな。」
「あやつが異次元にのがしてしまえば、殺す事はまずむりじゃ。」
「だから、あやつが逃げる前に完全に封印することにした。」
「アトスそんなことできるの?」
「封印術って難易度AAの超高等魔法術だよ?」
そう、封印術はかなり難しいもので五大貴族の領主でも5人のうち3人しかできない魔法術だ。
そんなことがもしできるなら、アトスは間違いなくSランク魔法術使いだ。
「できるが条件が一つあるんじゃ。」
「それって何?」
「僕も何か力になれるようなことある?」
アトスはその事を少し言うのを迷ったようだけど重々しく口を開いた。
「それは、人間一人分のマナじゃ。」
「え?」
「どういうこと?」
「簡単に言うとな、わしはフレイムデュウスを完全に封印するためお前の命を差し出せと言っているんじゃ。」
「どうじゃ本当に我儘な爺じゃろ?」
自嘲気味にアトスは言ってきた。
「で、どうするんじゃ?」
「不知火遊璃?」
「妹を見捨ててこの空間にいて、事が済むまでいるという選択肢もあるんじゃぞ?」
「それともワシに命を差し出しフレイムデュウスを完全に封印するのか?」
「お前には選ぶ権利がある。」
「自分で決めるんじゃ。」
「僕は・・・・・」
僕の答えは最初から決まっていた。
答えはもちろんYESだ。
これまで、情けない兄だった。
だけど、そんな僕でも、兄として妹を助けたかった。
だいたい、わかっていた。
魔法を斬る事が出来る武器「神楽」。
なんのリスクもなく使えるわけがなかった。
神楽を使う時点で僕の体を構築しているマナが枯渇して、僕の体は原型を留めることはたぶん無理だろう。
僕は死ぬ。
どう言葉を繕っても事実は変わりない。
だから、アトスは僕の命を少しでも役立ててくれようとしているのだ。
そんなアトスに
「ありがとう」
心からお礼を言った。
アトスは不思議そうな顔をしたが。僕は質問した。
「僕は何分ぐらいその刀を持って何分くらい持つの?」
そうじゃのう~とうなりながら
「お主との仮契約を破棄する。」
「契約を破棄すれば体の中に魔力が戻るだろうから持っても10分ってとこじゃのう。」
老人は苦しげに漏らした。
アトスも僕の答えが最初っからわかっていたのかもしれない。
だから、僕はYESかNOは言わなかった。
かわりに、
「上等だよ。それだけ時間があれば大丈夫だよ。」
僕は老人に笑いかけ、
「さぁ反撃開始だよ!!」
そう言って、神楽を手にした。
感想とか感想とか感想とかアドバイスがあればお願いします。
大事な事だから3回言いましたぜ!!