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強さの定義  作者: 紫苑
7/10

絶体絶命

こんばんは 紫苑です。更新とても遅くなりました。

今回はかなりがんばって書きました。

最近どこの大学行こうか迷ってる所です。

そう言う訳でまた、更新遅くなるかもしれません。


そして、ラザリスをルーツという名前に変更しました。

友達にこの名前ないわーっていわれました。(泣き)

ルーツ  簡易魔法術を発動させる媒体

人の波長によって物が変わる。

武器に適合する波長をいくつも持ってる人もいるが、大抵は1個か2個

ルーツ=その者のメインウェポン





みなさん思ってるかも知れませんが、この小説主人公最強要素がどこにもありません。

いつ主人公が最強になるかというと、@ちょっとです。

次の話で最強になる予定でしたが、あんまりしっくりこなかったので、もうちょっと書く事にしました。

次で青年期行くとか言って調子こいてすいませんでした。

深く反省します。

まぁいろいろあると思いますが、宜しくお願いします。

「バチン。」

「オラ、起きろ お目覚めの時間だ。」

頬に痛みが走り僕は意識が覚醒させられた。

そういえば、バロンに捕まえられたんだっけ?

とりあえず、冷静に状況判断しよう。

僕がいるのは、森の中で目の前には祠があってなぜか、何もない場所で、炎が祠の中で輝くように燃えていた。

そして僕を中心に見たこともないような大きさの魔法陣が書かれていた。

かという僕は縛られていて身動きひとつとれなかった。

そして、おそらくここは、迷いの森だ。

そして、目の前にいるのは、新陽さんだ。

「あなたは新陽さん、なぜこんなところにここは、迷いの森ですね?」

「ご名答だ。坊ちゃま」

「さすが、五大貴族の時期頭首、この状況で、冷静さを欠かさないなんてさすがだ。」

「僕なんかにもったいない言葉ですね。」

「どうして、迷いの森なんかに、仕事はいいんですか?」

僕は皮肉を言った。

「くくく、この状況で仕事の話なんて。」

「まったく、恐れもしないのか?」

「怖すぎてトイレに行きたいくらいだよ。」

「だから、トイレにいかしてもらえない?」

「くくく、冗談を言うな。」

「縄を解いたら逃げ出すだろ?」

そんな話をしていると、丸いシルエットが出てきた。

そいつは、僕をここに連れてきた、張本人だった。




「おはようございます。不知火家時期頭首不知火遊離君」

その老人は新しくゲームを買ってもらった、子供のような目で僕を見てきた。

「おはよう。バロンこの縄きついから、さっさと解いてくれない?」

「いやですよ。」

「そういえばまだ、自己紹介してませんでしたね。」

「お初にかかります。」

「私の名前はバロン・フィア・スレイドと申します。」

「ギルド ブラディーアルケミストのマスターを勤めています。」

「以後よろしくお願いします。」

そういってシルクハットを取ってお辞儀をした。

「きょうここに来てもらいましたのは、ある実験をしようと思いまして。」

「実験?」

「ええ、新陽さん例の物を」

「わかりました。」

「大吾、正吾、慎吾セバステルを連れてこい。」

「OK父さん。」

「な、セバステルだって?」

「お前達がセバステルを?」

するとバロンが不気味な笑い声とともに回答をくれた。

「私が襲うように命令しました。」

「なぜだ、僕やセバステルを人質にしたって何の価値にもならないぞ。」

「いいえ、あなたとても価値があります。」

「なんせ、あなたがいないと私の計画は成功しませんからね。」

「計画って何?」

「おやおや、まさか知らないのですか?」

「ここ、フレイルの森の再奥地世間一般では、SSランクの魔物クリーチャーを封印している場所を禁足地と言います。」

「まさか知らなかったんですか?」

「知らないよ。」

「お父様に聞いても何も教えてくれなかったんだ。」

「くくくあはっはっは」

「これは傑作ですね。」

「なるほど、そういうことでしたか。」

「結局なんなの?」

「まぁその話はセバステルが来てから話しましょう。」



あれから5分くらいたったかひどい怪我を負ったセバステルが連れてこられた。

「セバステル大丈夫?」

「ううう、坊ちゃま、すみません。」

「うるさいですよ。」

「蠅が口をきくな」

「ドカ。」

そう言ってバロンはセバステルを蹴りあげた。

「ぐがぁぁ」

「セバステルに乱暴は止めて!!」

僕はめいいっぱいの声で叫んだ。

「さて、話しの続きです。」

「あなたの目の前にある祠これにはSS級クラスの魔物が封印されています。」

「な、なんだって、信じられない。」

「ホントですよ。」

「ここにはSSランク魔物クリーチャー炎蛇フレイムデュウスが封印されています。」

「このクリーチャーは1000年前に当時の不知火家初代不知火乱英によって封印されました。」

「フレイムデュウスは、体長45mの大蛇です。」

「その蛇に睨まれると体から紫の炎に体が包まれ跡形もなく消えてしまい、その蛇が通った場所は

マグマができ体には紫の炎を纏い如何なる魔法攻撃も跳ね返す鱗を持っていると言われています。」

「さて、問題です。あなたのお父様はなぜこの事を教えなかったでしょう?」

僕には答えなんて出すことができなかった。

そもそもこの場所がある事、事態知らない。

「ぶぶーーー時間切れーーー」

目の前の老人は大変残念そうな顔をした。

「残念ー。」

「正解はこの封印は不知火家直系の者だけが封印を解くことができ、そして、封印を解いたものだけがその蛇を自由自在に操ることができるからです。」

「でもなんで?」

「うーん、おそらくですが。」

「あなた、魔法をなぜか使えませんよね?」

「そうだよ。」

「それはたぶんあなたが生贄用だったからです。」

「生贄用?」

「この封印がやっかいなところは100年に一度生贄として直系の者が命を投げ出さなければならない」

「つまり、その時期が今年と言う訳です。」

「そして、ある術を掛けるんです。」

「その術が何なのかは、知りませんがたぶんその術の副作用でしょう。」

「そこのセバステルはたぶんあなたが、あまりにもの苦痛で自殺しないように心のケアでもする係でしょう」

「魔法を使えないというのは酷すぎますからねー。」

「だから、重英は教えなかったんじゃないですか?」

「この事を知ったら復讐されるとでも思ったのですかね?もうひとり蘭でしたっけ?」

「あの子にはあなたに好意を寄せているはずです。何も知らない彼女を連れ込んで適当に何か理由を

つけて封印を解いてもらえばいいですからね。」

「お前の憶測なんて誰が信じるか!!」

「憶測じゃないですよ。」

「証拠でもあるのか?」

「証拠?ありますよ」

そう言ってバロンはポケットから青色の液体が入った薬を出してきた。




「それ、何?」

「これは吐かせ薬」

「この薬を飲んだ者は相手の如何なる質問でも、答えてしまう。」

「それで何を?」

「そんな事は決まってます。」

「さっき私が予想した事を確かめようと思っているんです。」

「そんな事しても無駄だよ。」

「セバステルが僕を裏切る訳がない。」

「くくく、それはどうですかね?」

「まぁ、とりあえず飲ましてみましょう。」

バロンはセバステルのもとに行って、青色の液体を口に流し込んだ。

そして僕の目の前に連れてくると、質問し始めた。

「では、セバステル質問です。」

「はい。」

「あなたはなぜ、意味嫌われている遊璃君に対して世話を焼いたのですか?」

「はい。旦那様に命じられて遊璃様の世話をしました。」

「どのような命令を受けたのですか?」

「はい。」

「封印用の生贄だからその時がくるまで世話をしてろと。」

「!!!!」

「うそ、、嘘だよねセバステル?」

「セバステル、その話は本当なのですか?」

「はい。@10年後に封印の効果が弱まります。」

「なので、9年後、8月20日に極秘に儀式が行われる予定でした。」

「それまで、遊璃様のお世話や早まって自殺などしないように監視していました。」

「そんな・・・」

「では、最後の質問です。」

「あなたは、こんな仕事を自ら進んでやったのですか?」

バロンが質問した時、セバステルの目が無機質な物から怒りの物へと変わった。

「そう思うか?」

「旦那様に命じられたとはいえ、こんなガキのおもりなんてしたい訳がないだろう?」

「誰かにいじめられてピーピー泣きやがって、慰めるなんてめんどくさい。」

「だいたいおかしいとは思わなかったのか?」

「ワシだけお前に優しく接していた事に。」

「じゃぁ、今まで優しくしてくれたのも全部演技だった訳?」

「当たり前だ。」



僕は全ての物に裏切られて気分だった。

最も信頼していた相手に裏切られてしまった。

もうどうでもよくなってしまった。

自分の事もこの状況も。

全てが嫌になってしまった。




バロンは、恍惚とした雰囲気でこちらをみつめていた。

「素晴らしい、素晴らしすぎる。」

「人間が絶望する時はなんていい表情カオをするんでしょうか。」

「もっとその表情を観賞しておきたかったのですが時間がありません。」

「さて、最後のゲストに登場してもらいましょう。」

「?」

「蘭さんですよ。」

「今は気絶してますけど。」

「おい!!蘭は、蘭は関係ないぞ!!」

「まぁまぁ、そう興奮しないでください。」

「蘭さんには、手出しはしません。」

「なんども言うけど、お前の言うことなんて用できるか。」

「まぁ、信じるか信じないかなんて、あなたの勝手ですけど。」

「さて、そろそろはじめますよ。」

「では、新陽さん、蘭さんを使って封印を解いてください。」

「あの、バロン様、フレイムデュウスは私が頂けるのですよね。」

「ええ、私はただ世の中が混乱していくのが見たいだけですから。」

「それだけが私の生きがいですから。」

「ありがとうございます。」

「では、解除します。」

そう言って、蘭の手を引いた新陽さんは詠唱し始めた。




「我モトム、太古ナル意志ヨ、我ノ声ニ答エヨ、永劫ナル封印、破壊スル者ナリ我ニ力ヲ、我ニ栄光ト名誉ヲモタラセ。」

「いでよ、紫炎の邪神フレイムデュウス。」

詠唱が終わると同時に蘭の手の平をナイフを斬り血を噴出させた。

そして、その手を炎の中に入れ込んだ。

「おい、蘭に何してんだぁぁーー!!」

「ふふふ、さぁ出てきますよ。紫炎の邪神がね。」

バロンがそうつぶやいた瞬間、地震が起きた。

これが漫画ならば、ゴゴゴゴゴゴ的な効果音がつきそうだ。

実際笑いごとじゃない。

はっきり言って立つことなんて不可能だ。



僕の横で新陽さんが狂ったように笑っていた。

「ヒャヒャヒャヒャ!!」

「遂に我が一族の野望が叶う」

「野望って何?」

「教えてやるよ。不知火家が納めているこの領土、JAPANは、不知火家を尊敬して自ら傘下に入った一族が大半だが、俺たちは違う。」

「俺達の先祖こそがJAPANをより良い場所にできると思っていた。」

「だから、俺たちの先祖、不知火家に全面戦争を仕掛けた。」

「俺たちの戦力は向こうの8分の1程度だった。」

「結果は無様だった。」

「戦争が始まってたった2年で先祖たちは敗れて行った。」

「俺たちはつぶされたんだよ」

「不知火の圧倒的な力に。」

「それからは200年ほど、俺たちは道具のように扱われた。」

「そして、我ら一族のJAPAN内での地位は地の底に落ちた。」

「毎日 毎日任務に出て、魔物に殺されるか、任務の出すぎで過労死するかのどっちかだった。」

「たった20年で5000万人の同志が憎き不知火に殺された。」

「それでも、それでもだ、私たち一族は不知火に媚を売った。」

「いつか復讐するためにな!!」

「この屈辱がわかるか?」

「それは・・」

「だが、こんな屈辱味わうくらいなら死んだ方がましだと最近思いだした。」

「だから俺は、自殺しようと思った。」

「そんな時、現れたのが、バロン様だ。」

「バロン様が、この計画を我々に授けてくれたのだ。」

「そして今、我ら一族の祈願が叶うところだ。」

「さぁ、いでよフレイムデュウス」

新陽さんが叫んだ瞬間森が割れ、地面から大きな紫色の炎を纏った蛇が現れた。

新陽さんの一族の人達がフレイムデュウスを見て歓声をあげている。

チラホラとやったぞ!!とか不知火に天罰をなんて言葉が聞こえる。

「さぁフレイムデュウス不知火家に天罰を与えろ。」

そう、新陽さんが命じた瞬間、フレイムデュウスが一族の人達に向けて紫の炎弾を吐いた。

一族の人達は紫炎の炎に包まれてしまった。

その中には断末魔の叫びをあげるものや、泣きながら熱い熱いと言って、灰になって行く人もいた。

「貴、貴様何をしている、誰が我が一族を狙えなどと言った。」

新陽さんが、そう言った瞬間、フレイムデュウスがこっちを振り返り

「ああん?」って言った。

ぼくは空耳が聞こえたのかと思った。

「ただのザコのくせに俺様にめいれいしてんじゃねぇ」

「しゃべった!!」

僕は驚きのあまり勢いよくツッコンでしまった

「うるせー あんまりうるせーと殺すぞ?」

「うはあああああーー1000年ぶりのシャバの味だぜ」

「バロン様これはどう言うことですか?」

「なぜ、私の命令を聞かないんですか?」

「ククク、あなたもバカですね~」

「封印を解いたのはあなたでわなく蘭さんでしょ?」

「だから、今のフレイムデュウスの所有権は、蘭さんにあります。」

「でも、蘭さんは、今気絶しています。」

「だから、フレイムデュウスは「自由」誰の命令も聞かないという事です」

「まぁ~これは私独自の見解ですけどね。」

「貴様、騙したな!!」

「おや、人聞きの悪い、あの時の約束は守られますよ。」

「不知火家を潰してくれという、約束はね。」

「なんたって、今からこのJAPANは、フレイムデュウスに滅茶苦茶にされるんですから。」

「あの化け物が封印されて早1000年相当恨みが溜まっているはずですからね」

ふと、気づくと、フレイムデュウスがかなり近くまでやって来ていた。

「ぐはははははは、この小娘の契約は破棄させてもらった。」

「そんなこともできるんですか。」

「やはり、SSランクのクリーチャーは興味深い。」

バロンがかなり興味を示していると、新陽さんが、

「フレイムデュウス!!貴様は俺が殺してやる。」

そう言って、新陽さんは剣をいつの間にか、出して剣を上に掲げ詠唱し始めた。

「炎の槍達をかの者を撃ち貫け。」

「バーンズランス」

詠唱し終えた後、炎を宿した槍が20本ほど出てきて、フレイムデュウスに襲いかかった。

この術は、使用術者のマナ総量が高いほど槍の数が増え威力も上がる、中級魔法術だ。

剣を媒体として、簡易詠唱し、威力もスピードも申し分ない。

敵だけど、技術面では、かなり尊敬できる。

だが、

「ほぉなかなか早い詠唱だな。」

「威力もなかなかあるが、残念ながら、俺の鱗は、魔法を通さない」

「そんなことは、わかっている。」

「さぁ、せろ」

「何?」

新陽さんが手で、

空気にクロスを書いた瞬間、爆発した。

「すごい!!」

僕は素直にそう思った。

「あの槍には、起爆石が仕込んであったんだ!!」

起爆石は炎の精霊が石に宿り、衝撃をあたえることで爆発を起こす石だ。

普段は相手に向けて投げるのがセオリーだけど、まさかこんな使い方をするなんて。

「どうだ?」

「不知火を倒すための、とっておきだったんだが、最高純度の起爆石だ」

確かにすごい威力だった。だけど、そのぐらいで本当に倒せられたのか?不思議にそう思った。





案の定

「ぐははっはははは。」

「それぐらいで、勝ったつもりか?」

「たかだか、中級魔法術と火打石如きで?」

「昔と比べると落ちたものだな。」

「昔の不知火はもっと良い傘下をもっていたぞ?」

「な、我が一族を侮辱する気か?」

「せめて、上級魔法術でも、使ってこい。」

「くそぉ、ぶっ殺してやる。」

「遅い。」

フレイムデュウスは、その巨体からは、想像できないほどのスピードで、新陽さんがいた所を通った。

僕がきずいた時にはもう、新陽さんの姿はなかった。

代わりに手に持っていた、剣が近くに落ちてきた。

僕は体を転がるようにして縄を切ろうとした。」





「うるさいと殺すっていったよな?」

「さて、出てきてくれよ?」

「じゃないと、こっちからいくぜ?」

「おっと、せっかく隠れていたのに、鼻がきく化け物ですね~」

「ヘビにはピット管って器官があるからな。」

「これで、大抵の生物は隠れていても見つけられる。」

「そんな事はどうでもいいんだ。」

「お前うまそうだな。」

「1000年くらい何も食べてないんだ。」

「さっき私の駒を食べたじゃないですか。」

「あんな小物食ったうちにはいらねぇ」

「お前がほしいんだよ。」

「私はたべられる気なんてさらさらないですよ?」

「だいたい、戦ったら私が勝ちますよ?」

「ほぉ?おもしろいな。」

「じゃぁ、どっちが強いかためしてみないか?」

戦闘態勢入った、フレイデュウスがバロンに襲いかかった。

バロンも新陽さんと同じように丸のみにされたかのように見えたが、やはり、格が違う、食べられる寸前のところで、避けていた。

「まったく、血の気の多い化け物ですね~。」

「まぁ、私もあなたと戦ったらただじゃすまないでしょうからね。」

「だから、ここは引かせてもらいます。」

「待て!!にがさん。」

「でわごきげんよう。」

そう言って、地面に転生石を叩きつけてどこかへ行ってしまった。

「ッチ逃げられた。」

「あんなごちそう久しぶりだったのに。




「さてこれから、どうするか」

フレイムデュウスがなやんでいる間に新陽さんのラザリスで縄を切る事に成功した。

それがだめだった。

内心ホットしてしまって、気配を断つ事を忘れていた。

「この臭いはアイツと同じ匂いがするぞ!!!」

「不知火の臭いがするぞ」

「おい小僧、お前不知火の末裔だな?」

「なんのことか、まったくわからない。」

「とぼけても無駄だ。お前とそこにいる娘はアイツと一緒の臭いがする。」

「しまった。蘭を忘れていた。」

周りを見回してみると、蘭が近くの木の根にうつ伏せで倒れていた。

僕は新陽さんのルーツを地面から抜き、急いで蘭のところに行って蘭を少し強引に起こした。

「おい蘭早く目を覚ませ!」

「うん?兄さん?なんで?」

「そういえば、大変です。兄さん!!」

「新陽が謀反を!」

「知っているよ。」

「ってええええええ!!!なんなんですか?」

「あの大きい蛇は?」

「説明している暇はないよ。」

「早く逃げよ」

そうしようとしたとき、フレイムデュウスが甲高い咆哮を放った。

ぼくたちは、殺気に当てられて動くことすら、かなわなくなった。

「逃がす訳ないだろう?」

「お前たちはいたぶって殺してやる。」

フレイムデュウスは尻尾を高く突き上げてそのまま勢いよく地面に叩きつけた。

「ドコォォォォォン」

僕たちはその尻尾から放たれた風圧でブッ飛ばされた。

僕と蘭は木に体を叩きつけられた。

「キャァァァァァァ」

「うわぁぁぁぁ」

僕と蘭は木に叩きつけられた。

僕はなんとか立ち上がり蘭の元へ行った。

「蘭動ける?」

「すいません。無理そうです。」

「肋骨を2本ほど持っていかれました。」

「兄さん お願いです、私の事はいいですから早く逃げてください。」

「嫌だ!!」

「僕は絶対蘭を助ける。」

「だから、最後まであきらめないで。」

「でも、このままだと兄さんが!!」

「大丈夫、蘭だけは絶対に守るから」

そう言った後、自分は死んでもいいから蘭だけは助ける事を誓って、剣をもう一度握り直してフレイムデュウスに真っ向から挑んだ。

「グハハハッハハ」

「いい度胸だ小僧。」

「だが、俺は手を抜くつもりはないぞ。」

僕は新陽さんのルーツをつきたてたが、真っ二つに折れてしまった。

「グハハハハハハハ、そんななまくらで俺の鱗が切れるとでも?」

「くそ!!」

「もう飽きた。さっさと死ねぃ!!!」

尻尾が僕にダイレクトに当たった。

「グアッァァ」

「他愛も無さ過ぎるぜ。」

「不知火と言っても、所詮はまだ、小僧か。」

痛い、全身が痛い。

多分体のあちこちを骨折している。

指一本も動かせられない。

フレイムデュウスがこっちを見おろしていた。

「そんなものか?小僧?」

「もう終わりなら、お前をいただくとしよう。」

そう言って、フレイムデュウスは、ぼくを丸のみにしようとした。

だが、

「何だお前全然マナが感じられない。」

「気持ち悪い奴だな。こんなやつ食ってもたいして腹を満たせない。」

「そう言えば、もう一人小娘がいたな。」

「ならば、そっちの娘を貰おう。」

「な!」

「お前ぇ!!蘭には手を出すな!!!!」

「ほう。まだしゃべれたか。」

「だが、お前に興味はない。」

「消えろ。」

フレイデュウスは、口から紫炎の炎を出そうとした。

「兄さん逃げてぇええええええええええええ!!」

「クソォ!!!!!!」

僕は地面を力いっぱい殴った。

「僕にもっと力があれば、蘭を守れるのに」

「お願いだ!僕に守る力を!!」

「大切な人を守れる力を」

だけど、現実は虚しく紫炎の炎に巻き込まれて、何もわからなくなった。

感想、アドバイスよろしく!!!


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