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強さの定義  作者: 紫苑
6/10

動き出す歯車

どうも。紫苑です。

6話目です。次で少年編終わりの予定ですです。

7話目から青年編です!!

誤字脱字報告宜しく!!!

でわ6話始まります。


新陽さんにお父様がいないことを聞いた僕は、いそいでセバステルの部屋へ急いだ。

セバステルの部屋のドアを勢いよく開けて

「セバステルいるー?」と聞いたけど、いつもそこにいる老人はそこにはいなかった。

「おかしいなぁ~仕事してるのかな?」まぁ考えても仕方ない。とりあえずメイドにでも聞こうかな。

適当にそこらへんで働いてるメイドに聞いたけど、知らないの一点張りだった。

ここで余談だけど、最近メイドや執事が白い目で見てくる事や陰で悪口を言うことはほとんどなかった。

なぜ?って言われると武道大会で準優勝したからだ。

実は蘭お嬢様と互角に戦った遊離坊ちゃまってすごいんじゃね?みたいなノリらしい。

こんなことで態度が変わる大人ってつくずく汚いなって思った瞬間だった。

そして、準優勝したせいで、身内の間の風あたりがひどくなった。

散歩していただけで、炎弾や炎の槍が飛んできたり、生傷が絶えなかった。

まぁ僕も一様不知火家の血が流れているのか、炎の加護があるので、炎に当たっても熱いと思うだけだった。でも、熱いといっても身がさけるような熱さだ。

だから10回くらいあたったら気絶する。

そして、気絶する前にこう聞こえる。

「今日は俺があいつを殺したぜ。」

「はははははははは」って声が・・

たまにはリンチまでされたことがある。子供たちは、安いプライドを振りかざして、こう言うのさ

「あの時は、魔法が使えなかったから負けたんだからな。調子に乗るなよ。」

「落ちこぼれ」ってね。

それなら10人で僕一人を囲んでないでサシで来て欲しいよね。

一人で何もできない癖に。そう思いながら、僕はリンチを受ける。

抵抗はしない。

抵抗をしなかったら、相手はすぐ飽きるから。何回か魔法を放たれて、蹴られ、殴られしたら僕は、

動かなくなる。蹴られても殴られても気絶した振りをする。

そして、いじめっ子達が去ってから僕は立ち上がりフラフラしながら、迷いの森に行って傷を回復させる。

もしくはごくたまに、蘭が助けたりしてくれる。

僕はその時、心底感謝した。

そして、蘭は圧倒的に強かった。

10人相手でも全く臆することなくいじめっ子達を倒していく。

何回か繰り返していく内に敵わないと踏んだのだろう。

蘭が来たら蜘蛛の子を散らすように逃げて行った。

僕はありがとうと言って頭をナデナデしてあげる。

蘭はくすぐったそうにして、「えへへ、兄さんのためですもん。」

そう言って微笑みかけてくれた。

その顔は天使のようにかわいく僕が初恋した事は言うまでもない。

まぁ長い愚痴みたいになちゃったけど、話を戻して、10人目のメイドに聞いたところ昼ごろに、買い物にいったきり戻ってないらしい。

「あれ??」

ますますおかしい、昼ごろに行ったなら普通ならもう帰ってきてきてるはずだ。

さっき話していたメイドがご飯の時間だから早く食堂に行ってください。と言われたので仕方なくご飯を

食べに行った。

ご飯を食べたらセバステルに電話してみようと思って食堂に行った。

食堂に着くと蘭が先に来てご飯を食べていた。

「あ、兄さんこんばんわ。」

「こんばんわ蘭」

「どうしたんですか?兄さん変な顔して。」

「ちょっとね、昼間信じられないことが起こったんだよ。」

「どんなことですか?」

「えっと、笑わないでね?」

「笑いませんよ約束します。」

「えっとね、変な格好したオジサンが詠唱破棄して、見たこともない魔法を使って僕を襲って来たんだ。

「どんな魔法ですか?」

「雲を作ってビユーンって地面を滑る魔法」

そう言って手で滑るのをジェスチャーした所で蘭は耐えきれなくなったのか笑いだした。

「ふっふっふははああはあはは」

「そんな魔法ある訳ないじゃないですか?」

「兄さん夢見てたんじゃないですか?」

「ほんとだって!!」

出てきたご飯を頬張った。

「そんなことより明日何の日かわかってます?」

「そんなことって君は、」  

実際見てないからわからないだけだよと言おうとしたけど、これ以上言っても意味がなさそうだったので

あきらめることにした。

「ハァーーもういいよ。」

「で、明日って何の日?」

「え、 本気で言ってるんですか?」

「明日ってなんか重要なことってあったけ?」

なんだろう?なんか修行のイベントかな?

それとも、他の事があるのかな?

「兄さん本当にわからないんですか?」

「ごめん、ぼく忘れっぽいから。」

「ハァーー しっかりしてくださいよ。」

「明日兄さんの誕生日じゃないですか。」

「そうだっけ?まぁ僕如きにお金つかってくれるわけがないんだけどね。」

「あ、そのごめんなさい。」

「いやな思いしましたよね。」

「いや、いいんだよ。」

「僕が魔法も使えない欠陥品だから。」

「そんなことありません。」

バン!!!と机を勢いよく叩いてこう言ってくれた。

「私は兄さんのことを尊敬してます。」

「だって、兄さんはだれよりも修行を頑張ってます。」

「朝も昼も夜も遊びもしないで、ずっと修行してることは知ってます。」

「最近は、寝る間も惜しんで魔法を覚えたり、トレーニングをしてるの知ってるんですからね。」

「だから、魔法が使えなくったっていいじゃないですか。」

「私は、私は他の人から何と言われようと、精一杯生きてる兄さんが格好いいと思いますし、」

「誰よりも尊敬しています。だから欠陥品なんて言わないでください。」

泣きながら蘭はそう言ってくれた。

僕は泣いていた。

泣く気なんかなかったけど勝手に涙が溢れてきた。

ぼくは、蘭に抱きついて

「もういいよ。君が言いたいことはわかったから。」

「こんな兄だけど、尊敬してくれてありがとう蘭」

「だから、泣かないで。」

そう言って頭をナデナデしてやるとくすぐったそうにした。

数分ナデナデしていたら落ち着いたのか、ちょっと怒ったような声で、

「わかりました。」

「だから、そろそろ放してもらえませんか?」

「はずかしいです。」

「あ、ごめん」

「まったく兄さんったら調子に乗りすぎです。」

「ごめんって」

拝むように許しを懇願してみた。

「もう仕方ないですね。今回だけですよ。」

そういって笑っていた。

僕もつられて一緒に笑っていた。

まったく蘭には敵わないな。純粋にそう思った。

珍事件?のあと蘭は用事があるらしく食堂を後にした。

「僕もセバステル電話しなきゃ!」

メイドに電話を貸してもらって、セバステルに電話したけど、繋がらなかった。

こうなったらいよいよおかしくなった。

お父様に連絡しようとしたけど、目の前がぐるぐる回って体に力が入らなくなって、

意識がどこかにいきそうになった。

フラフラしている僕をメイドは一様仕事のためかやさしく接して来てくれた。

「坊っちゃん大丈夫ですか?」

「ちょっと最近無理しすぎたかな。」

「まぁちょっとだけ休もう」

「そう5分だけ・・・」

そう思って僕は冷たい床に倒れこんだ。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



遊離が倒れてから日が変わって昼13時



頭に冷たい物が触れてきた。

頭に濡れたタオルがあった。

うう、頭がガンガンする。

目を開けてみると、見たことのある風景、そう自分の部屋だ。

「目が覚めたか。」

そこにはお父様がいた。

「はい。」

そうかと言って、心配そうにこちらを見ていた。

「遊離」

「なんですか?」

「修行をするなとは言わん」

「だが、倒れて誰かに迷惑をかけるなど言語道断だ。」

「はい!!すみませんでした。」

「だが、子供は無茶するものだ。」

「そういう、バカ者は少なくとも嫌いじゃないぞ。」

「しかし、お父様にもまた迷惑を」

「バカ者、子供が親の苦労なんてものを知らなくていいんだ。」

「お前はまだ弱い、せめて強くなってからそう言う事言うんだな。」

「はい。ありがとうございます。」

「気にするな」

お父様は手を振って退室した。

「頭痛いな」

ガンガンする頭を押さえながら僕は飲み物を取りにいこうとした。

けどその思考は一瞬で消えた。

地面から何かが出ててきたのだ。

最初はRPGに出てきそうな黄色いスライムのような形から人型になり昨日見た老人バロンが不敵な笑み

を浮かべて立っていた。





僕は、緊急事態に頭が真っ白になった。

とりあえず質問した。

「な、なんのようだ。どうやって入ってきた。」

「ホホホホホ昨日ぶりですね。」

「不知火遊璃君」

質問に答えろ!!どうやってここまで来た?

「そうですね、まぁ質問の答えは私の上級アビリティー貫通のおかげです」

「アビリティーを使ってニョキニョキ生えてきました。」

不敵な笑みを浮かべながらバロンは時計を弄りながら答えた。

こ、こいつ上級まで持ってるのか、どうする。

こいつには逆立ちしても勝てない。

どうする?

どうするか考えていたら、あのデブさで信じられないスピードで拳が飛んできた。

だけどこれくらいならついていける。

そう思い体を動かそうとしたら・・・ 

おもいっきりパンチを食らってしまった。

「さっきのは、避けれたと思ったでしょ?」

「そうですね。森で会った時でしたら、避けれたのかもしれませんが、それだけ体に付加がかかっているといことですね。」

バロンのパンチはとてつもなく重かった。

もはや自分の目の焦点があってなかった。

朦朧とした意識でみたのは容赦なく溝内にパンチを入れるバロンの姿だった。

直後吐き気と暗闇への誘いが同時に襲ってきて僕は、意識を飛ばされた。


~=~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~=====



                   バロンside

少年を気絶さして私は少年にある術を掛けた。

5分ほどでその作業が終わると私は「貫通」を使って迷いの森「フレイルの森」最深部の封印の森に来た。

そこには、20人ほどの人達「犬飼家の人々がいた。」

一人の男が寄ってきて片膝をついて私に敬礼した。

「バロン様準備が整いました。」

「セバステルを捕まえてきましたか~?」

「はい。買い物の帰り道に襲撃しました。」

「よろしい。」

「魔法陣は?」

「完成しております。」

「ふむ。準備万端ですね~」

「でわはじめましょうか。」

「宴をね」

そうして、夜7時前代未聞の事件がまたここで不知火家で起こる

「ほほほほおほほほ」

月明かりに揺れた老人の声が森に響いた。





初級 中級 上級とアビリティーはあります。

まぁのちのち説明するはずです。

@アドバイスとかあったらありがたいや~です。

でわさいなら!!

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